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本日ここに「宇陀市市制20周年記念式典」を挙行いたしましたところ、山下奈良県知事をはじめ、多数のご来賓のご臨席を賜り厚くお礼申し上げます。また、多くの市民の皆さまのご列席を賜り、20周年をともにお祝いできますことは、私にとりましてもこの上ない喜びでございます。
宇陀市制施行から20年の新春を迎えることができました。これまで、本市発展の礎を着実に積み重ねて来られましたのも、国、県をはじめ関係機関、宇陀市のまちづくりにお力添えをいただいた全ての皆様方の格別のご指導と、市民の皆さまの弛まざるご努力の賜物であります。ここに改めて深く敬意を表しますとともに、心から感謝を申し上げます。
「国の始まり大和の国、郡(こおり)の始まり宇陀郡(うだごうり)」と里謡にあるように、宇陀は「はじまりの地」として記紀万葉の時代から悠久の歴史・文化を刻み、時代と共に様々な変化を重ねながら途切れることなく栄えてまいりました。
そして平成18年1月1日、大宇陀町、菟田野町、榛原町、室生村が地理的、歴史的、また行政のつながりなど、それまでの深い関わりをもとに一つになり、ここ大和高原に「宇陀市」が誕生いたしました。
20年という時間は行政として決して長いものではありませんが、諸先輩方が築きあげてこられた非常に密度の濃い20年であると心から敬意を表します。そして、今、宇陀市・宇陀市議会・市民の皆さまが力を合わせ、まちづくりを前へ進めてまいります。
人口減少や少子高齢化という厳しい現実に対して、私たちは立ちすくむのではなく、むしろ課題を解決するために挑戦するチャンスであると思います。そのエネルギーの源(みなもと)は「運命共同体としてともに宇陀の地に生きる誇り」であります。
これからの時代、都市の規模や経済力だけで地域の価値が測られることはありません。むしろ「どのような暮らしを大切にするか」、「どのような未来を次世代に手渡すか。そのためにどう動くか」が問われる時代です。市民の皆さまと宇陀市の未来を語り合い、次の世代に誇れるまちを築いていきたいと思います。
こどもたちにとって宇陀市は「挑戦を応援してくれるまち」「人材育成のまち」でありたいと思います。宇陀市は令和5年からエストニアの自治体、企業、大学などと連携し、短期間で世界が憧れる1T先進国を実現させた「ソーシャル・アントレプレナーシップ教育」に取り組んでいます。宇陀のこどもたちが自ら答えを見つけ、社会課題にチャレンジしていく力を育む教育環境を就学前から提供してまいります。宇陀市のこの取り組みは「若者・女性に選ばれるまち」のモデルとして評価をいただいています。
農業では、令和4年に全国で初めて「オーガニックビレッジ」を宣言いたしました。これは、日本の食糧戦略の先端を担うものであり、宇陀市の農業全体のブランド力をあげ、儲かる農業、若者が参加する農業へ、これからの日本の食と農を守っていく先駆けになると自負しています。
健やかに幸せに暮らすことは誰もが望むことです。宇陀市はウエルネスシティを宣言し、健康づくりを進めてきました。
そして、今年、これからの超高齢社会に対応して、宇陀市は「認知症の不安ゼロのまち」を宣言し、認知症の予防と早期発見に重点を置いたプロジェクトを開始いたします。認知症は早期発見によって健康な状態に回復できるものです。また認知症になった場合でも、誰もが健康で尊厳をもって長く地域で住み続けられる体制を充実してまいります。医療・福祉・地域が一体となり、企業の最新テクノロジーがそれを後押しする「宇陀市モデル」を発信してまいります。
宇陀市には、自然、文化、なにより人のつながりといった誇るべき資源があります。これを「うだぢから」と呼んでいますが、その力を未来のためにどのように発揮するのか。「答えを用意してから動くのではなく、市民の皆さまと課題を共有するところから始め、枠にとらわれず、とにかく動いてみる」 スピード感をもって、進めていきたいと思います。
宇陀市制20周年のキャッチフレーズは「未来へつなぐ宇陀のわ」としました。宇陀市は「誰もが尊重され、誰もが輝くことのできるまち」です。
市民の皆さま、お一人おひとりの思い、そして宇陀を応援していただく皆さまの力で、この「宇陀のわ」を強く、大きくしてまいりましょう。宇陀市の未来を力を合わせてつくってまいりましょう。
本日お集まりの皆さまに、そしてこの宇陀市を愛し、支えていただいている全ての皆さまに、心からの敬意と感謝を込め、式辞といたします。
令和8年1月25日
宇陀市長:金剛一智