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「初心忘るべからず」令和7年仕事始めにあたり(2025年1月6日)

ページID:0017504 更新日:2025年1月6日更新 印刷ページ表示

あけましておめでとうございます。

みなさんとこうして元気に、2025年を迎えられたことに感謝します。

いつもより長い休みでした。穏やかなお正月で、心身をリフレッシュして頂けたなら幸いです。

まずは、年の初めにうれしい話を2つご紹介します。

一つは正月に「住みたい田舎ベストランキング」が発表され、宇陀市が移住者増の人気地で近畿7位。また、1万人~3万人のまちでは、総合部門・全国16位、また子育て世代の人気部門で近畿8位にランキングされました。宇陀市、大いに健闘しています。

二つめは、進みゆく少子高齢化と過疎化の危機から未来への希望を託した挑戦として始めた「宇陀×エストニアプロジェクト」について、先月からクラウドファンディングを始めましたが、目標額500万円の240%となる1200万円の寄付をわずか25日で達成しました。3月末まで継続中です。全国の方々が、宇陀市の挑戦を応援してくれています。

これらは一例ですが、これは担当部局だけでなく、全部局のみなさんが、それぞれの持ち場で頑張っていただいていることで、宇陀市全体の魅力をあげていただいた成果です。みなさんのチームワークの成果です。

いっぽうで、大変残念なお知らせがあります。昨日、榛原栗谷地区で、不注意から火事が発生しました。300平方メートルが燃え、ビニールハウスに被害が出たというものです。消火にあたっていただいた消防団など関係者の活動に感謝申し上げます。

ここからが、本題です。

私は、年の初めということで、「初心忘るべからず」という誰もが耳にしたことのある、世阿弥の言葉をあらためて思い起こしました。世阿弥は「能」を極めた方です。この言葉は、ふつう、「最初の決心、初めたころの気持ちを忘れてはならない」という意味で使っていますが、世阿弥が言いたい意味は、実はずいぶん違うようです。

世阿弥は、「初心を忘れるな」とは、青年期、壮年期、老年期、その時々、どの状況にあっても、それまで経験したことがない新しい事態に対して、つねに「初心者」として、挑戦していくための心構えであると言っています。

未経験のことへ踏み込んでいくことができる。そういう時が、「初心」に立つ時である。不安と怖れで立ち止まるのではなく、新しい人生にチャレンジするための「初心者」としての工夫・心構え、成長するために変化することの大切さを我々に伝えています。

ひるがえって、宇陀市は1年後に、合併20年を迎えますが、一部で「20年前へ原点回帰するべきだ」というご意見を聞きますが、そこに未来への成長は見えません。

世阿弥の考えとはずいぶん違うようです。

20年の間に世の中も大きく変わりました。合併以来の先輩方の努力に感謝し、バトンを引き継いだ我々は、20年経った今この時点において「初心者として」次の20年に向けて、前を向いて新しいことにチャレンジしていこう!試練に打ち勝っていこう!ということです。

世阿弥の言葉は宇陀市政を任う我々に勇気を与えてくれます。

時代が変わっているのに20年前に原点回帰して一からやり直しますか?

宇陀市は、じっくりと構えて立ち止まっていると、将来消えて無くなってしまうと言われています。(消滅可能性都市)みなさんが市民のために活躍する場所が無くなるということです。

昨日のやり方を踏襲するだけでは未来は開けません。

「将来へ持続可能性都市」としてあり続けるために、その時々に、与えられた場所で「初心をもって」チャレンジを続けてまいりましょう。自身へ、また事業へ、投資なきところに成長はありません。

最後に、世阿弥はこうも言っています。

「そこに留まり続けることなく、変化することこそが芸術の中心である」

今年1年、健康にはくれぐれも留意されて、ともに頑張りましょう!

以上、仕事始めにあたっての(宇陀市の)決意といたします。

宇陀市長:金剛一智

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