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新成人へのメッセージ(2025年1月12日)

ページID:0002176 更新日:2025年1月12日更新 印刷ページ表示

お祝いの言葉

 

本日の式典は、二十歳という節目の年を迎えられたことをお祝いするとともに、社会人として心身ともに成長されることを願うものです。

そして、ふるさと宇陀で育ったことを忘れないでいただきたいという願いを込めています。

人生の先輩としてみなさんにエールを送ります。私は毎年、この場所から「みなさんはひとり一人が奇跡の存在です」と呼び掛けています。

みなさんがお生まれになったころ、世界では戦争や病気、貧困、災害あるいは事故など様々な理由で、1000万人を超える子どもたちが、5歳の誕生日を迎えることができませんでした。さらに、二十歳の誕生日を迎えることが叶わなかった若者がどれくらいいたのか、想像してみてください。そして、残念ながら、それは、今も続いています。

80年前、日本も戦争をしていました。みなさんと同じように笑い、泣き、友達と未来を語りあっていた多くの若者が、希望に満ちた未来を絶たれました。みなさんはこうして二十歳を迎えることができました。「本当によかった!」心からそう思います。

みなさん自身の「生きようとする力」があったこと、周りの人々の無私の献身的な助けがあったこと、みなさんが気づかないところで数えきれない幸運が重なったことで、今日の日があります。みなさん一人のために、これまでいったいどれくらいの人々が関わってくれたのでしょうか。

今日、この式典のあと、まず身近な方に「ありがとう」そう言ってあげてください。お願いします。

みなさんは成人として、さまざまなことを自分ひとりで決められるようになりました。できることが増える期待があると思います。同時に社会への責任という言葉の重みも感じておられると思います。

「生きているだけですごいこと!」そう考えますと、何ごとも前向きに物事をとらえ、自分だけでなく周りの人々を大切にできるはずです。他人と比べるのではなくて、今の自分ができること、やりたいことで人を笑顔にしたい、人の役に立ちたい!そんな気持ちが強く湧いてきませんか。

私が尊敬する稲盛和夫さんから学んだ「人生をよりよく生きる方程式」があります。「人生・仕事の幸せ=能力×熱意×考え方」という掛け算です。いくら能力や熱意があっても最後の「考え方」が世のため人のためというプラスか、自分さえ良ければというマイナスかどうかで、幸せが全く違ってくるというものです。本日のパンフレットで紹介していますので、読んでいただけたら幸いです。

人生、良いことばかりではありませんが、「生きているだけですごいこと!」そういう考えに共感して頂けるならば、私からみなさんにお願いがあります。

言わないでいただきたい言葉があります。

「どうせ無理」

この言葉は、努力しない自分を慰める、納得させる言葉です。そこで成長が止まります。「どうせ無理」「無理に決まっている」と、他の人にも絶対に使わないでください。

「何とかなる」

と、つぶやいてみてください。ちょっと心が明るくなるはずです。周りの人も幸せにする魔法の言葉です。小さくても道が開けてくると私は信じて今日まで生きてきました。

私の話は、これで終わりますが、本日の式典は実行委員会のみなさんが中心となり、昨年から準備を進めていただきました。「本当にありがとう。」

会場におられるみなさん全員で力を合わせて、この式典を完成させてください。

そんなみなさんを信頼して、これからの時代へ、バトンを託したいと思います。良い時も苦しい時も、先輩である我々はみなさんを応援します。

ふるさと宇陀の大地、空、風をいつも感じて、顔を上げて歩みを続けてください。みなさんの未来が希望に満ちた輝かしいものであることをお祈りし、私からのエールといたします。

「おめでとう!」

令和7年1月12日

宇陀市長:金剛一智

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