本文
日程 |
内容 |
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日程第1 |
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日程第2 |
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日程第3 |
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日程第4 |
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日程第5 |
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日程第6 |
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日程第7 |
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日程第8 |
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日程第9 |
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日程第10 |
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日程第11 |
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日程第12 |
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日程第13 |
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日程第14 |
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日程第15 |
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日程第16 |
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日程第17 |
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日程第18 |
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日程第19 |
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日程第20 |
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日程第21 |
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日程第22 |
平成19年度宇陀市水道事業特別会計予算について |
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日程第23 |
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日程第24 |
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日程第25 |
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日程第26 |
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日程第27 |
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日程第28 |
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日程第29 |
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日程第30 |
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日程第31 |
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日程第32 |
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日程第33 |
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日程第34 |
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追加日程1の第1 |
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追加日程1の第2 |
議員番号 |
氏名 |
議員番号 |
氏名 |
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1番 |
井谷 憲司 |
2番 |
上田 徳 |
3番 |
山本 良治 |
4番 |
峠谷 安寛 |
5番 |
田村 幹夫 |
6番 |
大澤 正昭 |
7番 |
井戸本 進 |
8番 |
中山 一夫 |
9番 |
多田 與四朗 |
10番 |
山本 繁博 |
11番 |
森下 裕次 |
12番 |
坂本 徹矢 |
13番 |
山本 新悟 |
14番 |
辻谷 禎夫 |
15番 |
高橋 重明 |
16番 |
土井 英治 |
17番 |
竹内 幹郎 |
18番 |
泉岡 正昭 |
19番 |
大西 進 |
20番 |
玉岡 武 |
21番 |
小林 一三 |
22番 |
広沢 和夫 |
役職 |
氏名 |
役職 |
氏名 |
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市長 |
前田 禎郎 |
助役 |
森田 博 |
大宇陀地域自治区長 |
植田八三郎 |
菟田野地域自治区長 |
大畑 俊彦 |
榛原地域自治区長 |
桐久保隆久 |
室生地域自治区長 |
勝田 榮次 |
教育長 |
岸岡 寛式 |
総務部長 |
奥田 信雄 |
財務部長 |
山本 高司 |
企画調整部長 |
菊岡 千秋 |
市民環境部長 |
高橋 博和 |
健康福祉部長 |
松村 光哲 |
農林商工部長 |
山本普志雄 |
都市整備部長 |
樋口 保行 |
土木部長 |
南 幸男 |
教育委員会事務局長 |
中田 進 |
水道局長 |
森塚 昇 |
病院長 |
林 需 |
市立病院事務局長 |
新子 恵映 |
保養センター美榛苑所長 |
中尾 辰彦 |
介護老人保健施設さんとぴあ榛原事務長 |
上田 順啓 |
財務部次長 |
中尾 忠 |
議長(小林 一三君)
みなさん、こんにちは。
本日は午前中でございましたですけれども、市内各区の小学校の卒業式がございました。そこへ皆さん方ご参加をいただきました。そして、午後から本会議ということで、皆様方には大変ご多忙のところご参集いただきました。ありがとうございます。
只今の出席議員は22名であります。
定足数に達しております。
只今から平成19年宇陀市議会第1回定例会を再開いたします。
議長(小林 一三君)
これより日程に入ります。
本日の議事日程はお手元に配布のとおりでありますので、朗読を省略いたします。
日程第1、一般質問を行います。第3日目に引き続き残り1名の方の一般質問を行います。一般質問の取り扱いにつきましてはご承知の通りでありますので、説明を省略をさせていただきます。
それでは質問番号13番、「宇陀市立病院の運営と病院建設について」「ケーブルテレビ事業について」「新市まちづくり計画と財政計画について」上田議員の質問をお受けいたします。
2番、上田議員。
議席番号2番、上田でございます。只今、議長から発言の許可をいただきましたので、通告の内容に従いましてお尋ねをさせていただきます。
質問に先立ちまして、一言お礼を申し上げます。本来ならば昨日の終了予定の一般質問の案件を議長の計らいによりまして、本日に延期をいただきありがとうございました。
また、平素は前田市長を中心に市職員皆様が一丸となって、住民サービスの向上と合併後の混乱する行政運営の中で尽力を発揮されておりますことに深い敬意と感謝を申し上げます。
では、最初の質問に移ります。昨日から大澤議員をはじめ、まちづくり計画等の議論の中で深い関心があり、重要案件と位置づけられております宇陀市立病院が、病院経営を含め、尋常な運営環境でないことを十分理解した中で、市民の皆様が高い関心を持ってその動向を見守っていただいてますが、宇陀市立病院が労務管理について桜井労働基準監督署からの是正勧告を受けたことにつきまして、民間では重要緊急課題として、使用者の責任において解決の対応を協議していますが、経営者としての立場から今後どのように取り組まれようと、されているのか、併せてお答えをお願いします。
次に宇陀市立病院の外来者数が減少している点で、当面の対策をどのように考えておられるのかお尋ねいたします。
医療制度全般の改革や研修医制度、それによるドクターや看護師の不足等から市民病院の医療体制そのものが厳しい環境にあることを昨日返事がありましたが、そこにいろいろな風評が加わり、外来診療の患者数が減り、併せて入院患者も減少傾向にあると聞き及んでおります。
平成18年4月から12月までの一日平均の入院患者数と、外来患者数の状況を平成17年度の決算報告の水準にあわせてお答えをいただきたいと思います。
次に市民病院の病床数は300棟となっていますが、現在東病棟の入院病棟が全館閉鎖をされ、さらに西病棟の一部が閉鎖されていると伺っています。実態はどうなのか看護師の不足による緊急措置であろうとも思いますが、この状態がいつまで続けられるのか、その方針についてお伺いをいたします。医師の資質を含め、潜在的な不足状況が続いていますが、このことは今までに同僚議員からの一般質問を含め論議を重ねているところでございますが、解決策を見出せない現状の中で、経営責任の立場から何が原因かを把握されていると思います。事象を含め、簡潔に対策と方針をお聞かせ下さい。
病院建設については、議会において10名の議員により特別委員会を設置し、政務調査を含め調査研究中でありますが、一部には既に新病院の概要イメージ図、マスタープランができているとお聞きしていますが、どのようなものかお尋ねをします。
次に現在の建設準備室の主な業務の内容は何を基軸に進められておられるのか、病院建設で大切な経営方針が定まらぬ状況のもとで準備室の体制は建設技術者が中心ではないかと聞き及んでおります。地域医療の中核施設として医療の方針さえ未決定、未公開の中で既にマスタープランに沿った病院の青写真ができ、その計画の下で進めておられるのではないかと邪推を重ねたくなります。準備室の進捗状況について説明をお願いいたします。
また、医療体制を、急性期医療だけに重点を置かれ構築されるのか、また、いろいろな面で関心のある周産期医療や慢性期医療の分野も含めた、まさに総合医療を目指して地域の医療の役割を担おうとされているのか、1年の論議を踏まえ新病院の骨格となる答申について答えが出ておればお願いします。
自治体経営の病院はそのほとんどが、経営難に陥り改革が求められております。
医療体制は周辺地域の医療施設を中心に役割分担をし、相互に関係しあう方策が進められようとしていますが、このような考え方のときのパートナーとなりうる医療機関があるのか、またどのような仕組みを考えておられるのか、検討過程で論議をされている法則があれば報告をお願いします。
病院関係の最後の質問になりますが、宇陀市立病院の職員の方々のモチベーションが変化しているとお聞きしております。新病院が完成までに改善しなければならない課題について、その対策の一端をお答えいただきたい。
巷にはドクター、看護師、看護師には正看護師、準看護師、看護補助員、技師、薬剤師、その他医療技術職員、一般職員、臨時職員、さらにはパート職員等、処遇の違う多くの職員の皆様が働く環境について、使用者である病院経営関係者と従業員である病院関係労働者との関係はハード、ソフト両面でどのようになっているのか。医者と患者、患者と看護師、看護師と医師、そしてそれらを取り巻く多くの関係者の経営参加への意識と意欲について病院長の所感をお尋ねいたします。
次に、ケーブルテレビ事業についてお尋ねいたします。
まちづくり計画の重要課題でありますケーブルテレビ事業につきまして、昨日大西議員が合併した効果と成果の一般質問の中でも取り上げられておりましたが、CATV整備事業に対する地域間の格差を事業の展開の中で、いかなる対策によって解消を図られようとされておるのか。CATV事業に対して4区間に大きな意識の差が生じているように感じられます。
そこで事業の進め方に問題はなかったのか、請願書をもって要望しているところが後回しになり、急がなくてもよい所から、いろいろな要求が起きているように感じます。
IT孤島、地理的デジタル・ディバイドで一番要求の高い地域から実施すれば事業がスムーズに進んだのではないかと考えます。この点につきましても、今後の対策を含めお答えをいただきたいと思います。
さらに加入率90%確保について実態調査の状況に甘さを感じます。地上デジタル放送が受信可能な区域と受信できない地域は、当初の調査でこまどりケーブル社は生駒山や栃原からの放送波は宇陀市では受信できず、調査地点でのすべてがダメであったと報告会で報告されておりましたが、榛原区において受信可能な区域と受信できない地域を地元の榛原区の電気店で調査したところ、意外にも広範囲に受信ができている実態があります。事前調査結果とは異なった実態が感じ取れます。こまどり社やNHKにおいて、もっときめ細かな調査を実施していただき、詳細なデータのもとで住民説明を実施することで住民の信頼を得られると考えます。さらなる調査のお考えについてのお答えをお願いします。
次に光ケーブルの付加価値を高め、高齢者対策の一環としての双方向通信の活用の展開を構築していく考えが示されておりますが、これは広い地域に点在する農産地域の市民の皆様に行政との太いパイプとして、多くの活躍する機会があるというふうに感じます。
そのためにも、テレビだけでなくパソコン操作を含め、総合的な情報化社会の中で発展させなければ、市の将来は大変厳しいものになると思います。検討中のメニューの中で、高齢者を含め利用環境を高める施策の整備について、早期実現が可能な計画をお伺いいたします。
最後に新市まちづくり計画と財政計画についてお尋ねをいたします。昨日も同様の内容で質問が集中しておりましたが、私なりのキーワードでお尋ねをしてまいりたいと思います。
第1点は計画見直しの具体策についてであります。
予算ヒアリングにおいて、各部と財務部において厳しい査定を実施され、19年度予算を176億円まで削ぎ落とされ、行政改革特別委員会の意見書に沿った考え方を示していただきましたが、今後のまちづくり計画の見直しも早急に進めなければならない課題と考えます。
市長は基本理念を踏襲し、実施計画を総合計画に盛り込まれるお考えのようですが、計画事業における財務部として取り消し、廃案事業、事業規模の縮小、事業内容の変更等に区分して検討を依頼される予定の事業案件があれば、お答えをいただきたいと思います。
平成19年度の起債発行額は約15億円のうち、交付金算入率を70%まで確保をいただいたことについて、高く評価をしたいと思います。その苦労に敬意を払います。今後も国、県等の補助金、交付金等の交付枠が宇陀市の財政規模を決定するものと考えますが、宇陀市の特徴として保育所、幼稚園、学校統合等による配置後の施設跡地活用に対する事業申請が今後も予想されると考えます。財務部としても一所当たりの予算額を示し、一般財源、起債から公債費に及ぼす元金、金利等総括的に鑑み、枠組みを固定して地元の協力や事業者に対する負担金等、どのように考えておられるのか方針をお聞かせください。
次に過疎債の充当年度が平成21年度で終了しますが、その後は合併特例債等に変更できるのでしょうか。菟田野区、室生区のまちづくり計画は、過疎債が中心であり、大宇陀区、榛原区は合併特例債等が基本に計画されています。最近、過疎債はもういらないという声を聞きますが、制度がなくなり財源の確保ができないから事業が中止されますとなると困るわけで、事業検討と見直しの作業が地域協議会等で十分な精査されていないことを含め進捗していない状況で、過疎債関連事業が繰り延べされますと、将来見通しに不安を感じています。考え方をお答え下さい。
事務機構の見直しと地域の活性化についてであります。昨年の合併以降数々の事務機構の見直しと人員の異動が積極的に進められました。また経費節減として、冬場は真っ暗な事務所が存在したり、人材不足で常時担当課に職員がいなかったりと、活力を失った職場が次にはさらに縮小されるといった具合で、行政改革と財政改革のダブルパンチは地域事務所に来所する市民の嘆きに変っています。
議員にとりましても、行政改革と地元への配慮は板ばさみの中で、まさに諸刃の剣であります。そこでお尋ねをいたします。事務機構の合併廃止に伴う財政効果は、どのような指数で検討されているのかお答えをいただきたい。また、合併過渡期の中で当該地の住民への説明責任をどのように果たそうされているのか、あわせてお答えをいただきたいと思います。事務組織を集約することで、事務の効率は少しなりとも向上していると思われますが、しかし民間のそれとは大きく異なっています。民間は、同時に人も減らし、他の所に人を膨らませておりません。これからも、地域事務所を中心に事務機構の見直しにより減員され、人の通わぬ道路に草が茂る日も近いのではないかと感じますが、役場中心の地域社会であっただけに地域への還元について所感をお尋ねしたいと思います。
最後に緊縮財政下における財政見直しと地域に及ぼす影響についてお尋ねをします。
緊縮財政となり、ハード、ソフト両面で地域の諸活動に少なからず影響があると思われますが、その中で今後の各種補助事業の水準をどのように考えて進めようとされているかお尋ねをします。適正財源は150億円から160億円と考えておられるようです。その中で、特に下水道工事の事業は、9日の質疑の中でも既に認可されているからすべての工事を進めていくということはできない。いくらでも今後は見直さなければならないという財政規模に合致しない旨の答弁をいただいております。
反面、昨日の論議では、人に住んでいただくための投資と考え、水道完備、下水も完備のインフラを整備しなければ人も住まないのでは、と心配をされております。起債を重ね、債務を重ねた結果全国ワースト10にランクされる財政となっております。
9年後に移管が予定されている下水施設は10億円を超える運営経費が予測されています。今から、債務を考慮した計画を再構築していただき、宇陀市の身の丈にあった住環境をご提案いただきたいと思いますが、所信をお伺いをいたしまして最初の質問を終ります。
議長(小林 一三君)
新子病院事務局長。
市立病院事務局長(新子 恵映君)
上田議員さんの病院に関するご質問のうち、桜井労働基準監督署からの是正勧告関係、そして病院の患者数の減少に対する対策についての項目につきまして私の方からお答えをさせていただきたいと思います。
まず、桜井労働基準監督署からの是正勧告のことについてでありますが、職員組合から桜井労働基準監督署への訴えによりまして、平成18年12月20日付けで是正勧告を受けました内容につきましては五つの項目がございます。
まず、一つ目は時間外労働に関する労使協定、すなわち36協定が未締結であるのに労働者に法定労働時間を超えて、労働させているという内容でございます。
このことにつきましては、過去に協定をいたしました内容が、単年の締結という規程となっているため、更新が必要ということから職員組合側に協定案を示したところでありますが、職員組合との他の交渉事項等が未解決であるとの理由によりまして、協定を留保されているところでございます。
今後、この協定につきましては交渉を交わしながら、協定を交わすように努めていきたいと考えております。
二つ目といたしましては、労働者に法定の休憩時間を与えていないということでございますが、職員組合側は休憩時間は解放された自由を主張しているところでございますが、病院という職場は職員全員一斉に、またすべてに外出等の休憩を与えること等は困難でございますので、現行では交代制あるいは時間をずらしながら対応しているところでございます。この件につきましては今後より適切な対応方法等を協議していきたいと考えております。
それから、三つ目といたしまして時間外労働に関する割り増し賃金、すなわち時間外手当について、労働者に対しその一部を支払っていないということでございますが、この件につきましては、本来時間外手当は関係条例及び規則等によりまして、命令をして勤務させることになっておるわけです。また、勤務後におきまして職員各自から時間外勤務報告書によりまして報告を受け、これを承認した場合は時間外手当を支払いすることになっておるところであります。しかし、過去の時間外勤務手当の一部が支払われていないという訴えがありましたので、何回か支払い方法等について組合側と交渉してまいったところでありますが、これも解決せず組合側が監督署に訴える結果となったところであります。
この結果、勧告を受けた後本年の1月23日付けで職員各自から未払いであるとされる時間外勤務報告の提出を求め、確認の上支払い手続きを行おうとしたところでありますが、提出期限である2月末日までに職員からの報告の提出がまったくなかったというところであります。
四つ目といたしまして、時間外手当の算定基礎に特殊勤務手当を算入していないこと、なお、差額については過去2年に遡及して支払うことという内容ですが、ご存知のように地方公務員は労働者であるため労働基準法が適用されますので、時間外勤務手当の算定基礎に算入しない手当、すなわち住居手当とか扶養手当等は除くということになっておりますので、これに基づきますと特殊勤務手当は算定基礎に算入という解釈もあるわけですが、宇陀市の職員の給与に関する条例は、国家公務員の給与に関する法律を準拠しているため、算入するには当然市条例の改正が必要となってきます。しかし、ほとんどの全国の地方自治体でも国家公務員に準拠し、条例化されていないのが現状でございます。この件につきましては、総務省と厚生労働省との見解の相違にも原因があることから、桜井労働基準監督署のほうにもこの旨を伝えております。
また、この件につきましては病院職員のみならず、宇陀市全職員に波及するものでございます。なお、この時間外勤務手当等につきましては、今後関係機関と協議し、職員組合と協議しながら、解決等を図っていかなければならないと考えております。
それから、五つ目といたしましては、就業規則の変更届を所管の労働基準監督署に届けていないということでありますが、この件につきましては、就業規則につきましては現行の規則の一部の整備等を図る必要がございますので、整備が出来次第届け出る方針でございます。
それから、病院の患者数等に対する対策でございますが、平成18年の入院及び外来の患者数の推移でございますが、市立病院におきましては入院患者数が平成7年度をピークに、そしてまた外来患者数は平成11年をピークに減少している状況でございます。
この要因につきましては、いろいろなことが考えられるところでございますが、例えば医師の減少とか、近隣する競合病院の施設整備、あるいは医療機器の充実が図られたことや交通アクセスが整備されたこと、さらには当院施設の老朽化などにより減少しているのではないかというように見込んでおります。
なおまた、昨年のマイナス3.16%という近年にない大幅な診療報酬の引き下げが行われたところでございます。これによりまして全国的に影響が出ておりまして、特に200床から300床以下の病院につきましては、その影響が大きく全国平均では入院患者数が約8.2%の減、外来患者数では約6%の減という状況を聞いております。その中で当院におきましては、平成17年と比べますと、入院では約9%の減、そして外来では昨年と比べて約6.5%の減という状況でございます。それから、病棟の編成替え等でございますが、平成17年2月までは6病棟で運営してきたところでございますが、患者数の減少や看護師の充足が困難となったために、より効率的な運営を行う必要から、平成17年2月から北4階を休床し、5病棟に、そしてまた平成18年2月から北4階を復活させまして、西の2階を休床しました。その後診療報酬の改定等もあり、看護師の夜勤の体制等の確保を図るため、また施設の管理上から考えまして平成18年9月から施設の古い東2階及び東3階を休床しまして、現在4病棟で運営をしております。現時点では現行の体制で運営をしていく方針でございます。
それから、医師等の不足に対する対応等でございますが、先程も議員が申されましたように、新臨床研修制度が導入されて以来、病院における勤務医が不足している状況であり、また看護師にあっては診療報酬の改定等看護の充実を図るため、各病院がその確保に苦慮しているところであります。
今後これにつきましては、計画的な医療従事者の確保を図っていかなければならないと考えております。こういった状況で市立病院においてもかなり厳しい状況でありますが、以前から医大の方にお願い等をいたしましたところ、本年の4月から医大の第3内科の消化器科の専門医の派遣が決まりました。そのため、内科診療を専門化いたしまして、充実を図る考えでございます。
また、医療機器であります血管撮影装置を導入いたしまして、医療ニーズの対応や地域医療の充実によりまして、患者の増加を図ると共に医療従事者のモチベーションの向上も図りたいと考えております。以上でございます。
議長(小林 一三君)
松村健康福祉部長。
健康福祉部長(松村 光哲君)
それでは、私の方から新病院建設について新病院の概要、いわゆるマスタープランがイメージ図がということでございますが、今の段階では図面としては現在できておりません。
これから協議いただく基本設計などで検討していただくこととしております。今考えております、あくまでも病院のイメージというものを持っております。そうしたものを申し上げますと、限られた敷地の中で、最大限経済的にかつ効率的に土地利用を図り一日も早く整備に着手したいと考えております。
病院の規模的には、将来人口の予測や患者さんの予測等を踏まえ、市長もごあいさつで申し上げましたように、病床数等は150~200床までが適当ではないかと考えております。
建物に関しましては、まず、市立病院に併設されております介護老人保健施設さんとぴあ榛原との連携が重要と考えており、さんとぴあに入所されている方の病状の急変にも即座に対応でき、薬剤などの調達が速やかに対応できることや、療養からリハビリヘの連携ができるなど、安心感をもって入所いただけるメリットを十分に活かしていきたいと考えております。
次に、現在の病院施設の有効利用でございますが、北館におきましては平成元年7月に建設されました建物でございまして、現在でも病院の規模として約3分の1をカバーしております。これらはまだまだ十分使用できる建物でございますので、これらの病院を新病院と組み合わせることによりまして、経済的に整備できるのではと考えております。
また、美榛温泉の活用でございます。美榛温泉からの温泉を活用することによりまして、リハビリなどに利用するなど特色ある施設整備が期待できるのではないかと考えております。
まだ他にも、安心、安全快適な環境の病院づくりについて、これからいろいろと具体的なことが出てまいりますが、今後の基本計画や基本設計など協議をいただきますので、いろいろとご意見をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
続きまして、病院建設準備室の主な仕事の内容についてご説明申し上げます。病院建設準備室につきましては、一日も早く新病院の整備を行うことを目標に、日々の業務を行っております。
病院計画につきましては、医療機能の充実や患者サービス、経営の健全化等に関わるソフト面、また建物に関わる規模、施設内容などのハード面と幅広い分野にわたりますことから、病院事務局と連携しながら事務を行っているところでございます。
第一段階といたしまして、病院の現状や問題点などを踏まえまして、新病院が今後も引き続き地域医療を担っていくための医療機能などを含め将来を見据えた新病院のあり方について建設基本構想案の取りまとめを行ってきたところであります。
また、建設に至るまでの一連の条件整備や計画づくりを行っております。具体的には各種条件の把握、敷地の公図関係や境界明示など。二つ目といたしましまして、法令上の調査や関係機関との折衝、また概ねの規模や内容の素案作り、さらに概算予算やスケジュール案の検討などに着手しているところでございます。そして、平成19年度におきましては、建設基本計画等を取りまとめ、設計業者等の選定を行い基本設計に進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご了解賜りますようお願いいたします。
議長(小林 一三君)
林市立病院院長。
市立病院長(林需君)
4番目のモチベーションの変化についてというご質問にお答えさせていただきます。
市立病院の職員、特に医療職についている人は宇陀市民の信頼と期待に応えられるように努力する責務があると思っております。医療職の人は自らが他の人の役に立つことができ、そして感謝してもらえる職業につくことができたという思いを強くして仕事に取り組んでもらいたいと思っております。
医療の進歩は日進月歩です。市立病院の職員は一人ひとりが向上心を持って、自己研鑽を積まなければ、市立病院の医療は地域の人々から見放されてしまいます。医療職につくということは、市立病院についている限り職員一人ひとりは新しい知識を身につけて市民が安心して暮らせ、心の支えとなる市立病院を作っていかなければなりません。
このためには、市民に国家資格を持った医療職として雇われているのだという自覚を持たなければなりません。私は職員一人ひとりが市民に託された今の職についていることに感謝の念と誇りを持って仕事に励んでもらいたいと思っています。
職員のモチベーションに変化が見られるということは、そういうことがあるとするならば、病院の経営は平成16年、17年に続いて平成18年度と3年続けて大幅な赤字の状況が見込まれ、また、宇陀市の財政状況も悪化しているということで、病院の将来も不安に思っている向きもあるかと思われます。
病院整備計画も進む中、今こそ病院職員が自己に与えられた職責を自覚し、より良い病院づくりのために職員が一丸となって協力していく時であると今は思っております。
ケネディ大統領の有名な言葉にありますように、病院が職員のために何をしてくれるのかを問うのではなく、職員が病院のために何ができるのかを真剣に考え職員一人ひとりが市民に託された医療職としての使命感を持って、病院は自分達の力で守るのだという思いを強くすることだと思っております。現在の病院は非常に厳しい状況にあります。しかし、病院には夢があり、希望があります。先程消化器内科とか、そういうような血管造影とかいうことに対しての夢とか希望があります。この厳しい環境を職員一人ひとりが本当に受け止めることができれば、私達は現在のネガティブとも思える環境をプラスに変えていくことが可能だと思っております。
以上ですけれども、先程の局長の方の質問にちょっと補足させていただきます。これは、うちの病院の患者数が減っているというのは、これは個々の病院を取り上げる場合、世の中全体の医療状況を見て判断しなければならないことが多いかと思っております。
日本病院会の統計情報委員会が、このほど平成18年度診療報酬改定の影響度、経営実態調査報告書を取りまとめております。それによりますと、今うちは、病棟閉鎖をしておりまして、184床位にしておりますが、いわゆる公的病院の200床未満の場合、昨年と比較しますとそれぞれ200床未満の病院では、入院で90.96%、外来で95.39%、いわゆる入院と外来と両方で見ますと大体91.15%で、200床未満の公的病院の場合は8.85%の減収となっております。
宇陀市立病院の場合は大体6%弱の減収となっておりますので、全国平均で見た場合は頑張っていると私は思っております。
しかし、ご指摘のように医師不足がなければ、より影響が少なかったのではないかと考え、必要な部署への医師や看護師の増員を図っていきたいと今後思っております。以上です。
議長(小林 一三君)
菊岡企画調整部長。
企画調整部長(菊岡 千秋君)
2番、上田議員の方から、今度進めますケーブルテレビの整備事業に関して4点のご質問をいただきました。まず、最初に報告を申し上げますけれども、平成18年度の補正で国の方に交付金の採択をお願いしておりましたけれども、昨日付けで当初3億2,000万円という金額要請をしておったんですけれども、満額に近い3億1,849万1,000円ということで採択をしましたということで、県の方の情報システム課を通じて、電話でのご連絡がありました。これにつきましては、宇陀市が望んでいましたように、満額の交付金をいただきたいと、それから交付金が早期に採択されることによって、その3ヶ月、4ヶ月という時間が、今後、非常にこの事業を進めていく上で有効に活かしていけるという判断がかなえられてきたと、こういうことでご報告を申し上げます。
1点目の事業実施の手順についてということで、情報格差の一番切望されている早く改善してほしいという地域から事業を進めたら、ということでのご質問だと受け止めます。この事業を行っていく上で、この質問に対しては二つの観点があろうかと思います。ひとつは工期行程の問題でございます。それともうひとつは財源確保という問題でございます。
1つ目の工期行程の問題でございますけれども、ケーブルテレビ事業を行っていきますときにセンター設備をこの榛原区に設けまして、そこから大宇陀、菟田野、室生という形で延ばしていくということで考えておりまして、それと工期行程の関係で今までこまどりが取り組んでいくというエリアの中では1万3,000世帯という非常に大きな範囲をこの工事で行っていくということになりまして、同一年度、単年度でやりきれないということで、どうしても年次を分けていくと。こういうことで1年間でそれらの膨大な工事を工程どおり済ませられないというような状況があります。それと財源の関係でございますけれども、事業費そのものがおよそ22億円を超えるというような膨大な事業費になってくるということで、宇陀市にとってもいろいろな所からの財源を求めていかなければならないとこういうことになってきます。国や県の補助金の確保、あるいは過疎債の適用ということで年次を分けてきたというようなことであります。
交付金の採択時期と過疎債の採択時期での違いということで、半年近くという状況がございます。それによっての事業年度の分け方を行ってきたということでございます。それからご心配の切望されるところに早くというお気持ちは分かるわけですけれども、榛原、大宇陀の交付金エリアにつきましては、それぞれ幹線を延ばしまして、家庭への引き込みが8月半ば、今年の8月半ばとなります。それから、室生、菟田野につきましては、来年の6月位ということになって12ヶ月のタイムブランクを空けないということで、まずは9ヶ月ぐらいのブランクになる。だけども、今後事業者のこまどりと十分相談をしながらこの9ヶ月をさらに詰められるような努力をしていけるような状況を作っていきたいと思っています。
それから2番目の光ケーブルの付加価値ということでございますけれども、構築されていきます情報通信基盤を活用した施策には、さまざまなメニューが考えられています。まず、自主放送によります放送部門の充実、これを図っていかなければなりません。
アンケートの調査によりますと、日常重視する情報は医療、健康、行政、防災、災害、福祉これらの順になっています。情報を積極的に放送していきたいと考えております。
また、通信回線を利用しての地域のイベントやトピックスをライブ放送ということで、生きた画を送るということで、そういったしくみを構築していきたいと思います。最終的には高齢者の安否の確認や子供の安全、安心対策としてのシステム構築は十分実現可能でありますけれども、技術革新を続けるこういった情報産業の動向を見極めながら、財政面の内容も当然伴ってきますので、それらの整合を図りつつ効率的で経済的な整備をしていく。そういう考えでございます。
続きまして、3点目の地上デジタル放送が映る、映らないということが今、出てきてますよということですけれども、それに対して今加入しなければならないのかといったような意識の変化、こういうものが必ずある、そういうところは担当現課の方でも掴んでいます。
宇陀市のこのケーブルテレビ事業というところは、地上デジタル放送のみを行っていくということではなしに、先程も申し上げましたように行政情報の提供、あるいは情報収集を効果的なものにすると、そういった目的も兼ねております。それにつきましてはこの事業を多くのお金をかけながらやるということでは、全住民の加入を是非協力をしていただくということで考えていきたいと思います。
現在の時点におきましては、地上デジタル放送が映る、映らないといった調査を事業者に再度行わせてはというところでありますけれども、テレビを見るという観点だけで進める状況でございませんので、今の現状では宇陀市は非常にテレビが見にくいという状況だけでの調査にとどめおくということで、そういった認識を持っております。住民説明会におきましては、地上デジタル放送の視聴のみを主眼にした事業ではないということを十分に前に出しながら、住民の方々にも説明をし、ご理解をいただいていきたいと考えております。
続きまして、地上波デジタルの可視率、それによる同等の内容でありますけれども、市が必要としますケーブルテレビ事業は自主放送による行政情報のサービスを始め、市民の切望されます医療、健康、行政、防災、災害、福祉、緊急性のある情報を、素早く住民の方々に周知するということで、住民の安全や安心な生活、そういったものに寄与させていくというところに観点を置いております。民間事業者にそのような効果を求めるということは現時点においては、まず不可能と考えています。
生駒山あるいは栃原からの放送波、これが宇陀市での可視率については全域の調査を行っていないという状況から、何%あるかというところの数字のご提示はできませんけれども、市としましては全市民が100%の状態で地上波デジタル放送を受信していただくということで考えております。また加入者の確保につきましては積極的に住民の皆様方に広報活動を実施しながら、ご理解を得ていきたいと思います。議員の皆様方を始めとして、地域自治会の役員さんあるいは共聴組合の皆さんのご協力ということで、ありとあらゆるところの協力なりご理解を得ていくことによって初めて達成される90%以上ということで思っておりますので、十分それを心得ながら頑張っていきたいと思います。
議長(小林 一三君)
山本財務部長、説明は簡潔明瞭に願います。
財務部長(山本 高司君)
上田議員からの新市まちづくり計画と財政計画についてというご質問でございまして、昨日来、あるいは市長の開会初日の施政方針、あるいは予算の提案理由説明、そういった中と重複する部分もあるわけでございますけれども、私の方からご回答申し上げたいと思います。まず、このまちづくり計画の見直し、あるいは具体策ということになるわけでございますけれども、平成19年度この予算につきましては、上田議員のご発言の中にもありましたけれども、昨年この議会の行政改革特別委員会の意見具申、180億円というこれをいかに切り込むか、というこれを我々は至上命題といたしまして、今ご提案申し上げた予算編成を努めてきたところでございます。そしてまちづくり計画をどのように反映させていただいたか、ということになるわけでございますが、このまちづくり計画の一部につきまして、平成18年度予算での準備経費を計上した部分についての実施予算、こういうことでの反映となっているところでございまして、その端的な例といたしまして、病院の準備経費、あるいは先程からのCATVの整備で、これらが具体的な事例かというように思いますが、一方まちづくり計画にはまだ沢山の事業があるわけでございます。これをいかに予算に反映させていくかといいますと、我々財政サイドだけで判断できる状態ではないわけでございます。
どういうことかといいますと、総合計画これを宇陀市として取りまとめをする。そして市民ニーズの把握に努めている、さらに財政状況を加味した中で議会ともどもこの総合計画を策定していく、その中で重点的な事業であったり、あるいは継続する事業であったり、見直しする事業であったり、というそういう区分けをこの総合計画の中で総合計画を具体化する中で決めていく必要があるのではないかと考えているところでございます。
また、保育所、学校等のこの跡地利用の関係がございました。一部、平成18年度予算で旧田口小学校の跡地利用を図っているところでございますけれども、これにつきましてもこれら施設にあてられております起債の未償還残高、それらも加味しながら財政状況等を踏まえて年次的な検討が必要ではなかろうかというように思うわけでございますけれども、今現在進行中の行政改革の実施計画におきましては、不要不急の公有財産は売却を原則としているところでございまして、平成19年度予算の中でも1億3,210万円の売却費を歳入予算に計上したところでございます。
また、過疎債につきましては従来からいろいろとご心配をいただいているわけでございます。平成21年で法期限を迎えるという、これを新市まちづくり計画の中に織り込んでおります菟田野区、室生区についての取り扱いでございますが、これはかねてから市長が申しておりますように過疎債がなくても、合併特例債を用いて実施するという、こういうことは昨年来、市長が申し上げているところでございます。これらにつきましても新市まちづくり計画の一体としての総合計画で検証していく必要があるのではないかと思っております。
それと事務機構の見直しというところになるわけでございますけれども、宇陀市の財政事情の厳しさというのは公債費それと人件費、このふたつに集約をされるところでございます。人件費の削減に関しましては、平成19年度予算におきまして職員個々の給与カットを計上はしているわけでございますけれども、根本的には職員数を減らす、これが一番大きな効果になるわけでございまして、目安といいますか必要な数値といたしましては、一応類似団体、概ね宇陀市として400名というように考えるところでございますが、このリストラ策といいますと、今の宇陀市の状況で独自に退職金を上乗せしたリストラ策ということは困難でございますので、これも行政改革の中でお話がございましたけれども、職員の自主的な判断に基づきます勧奨退職制度ということで進めていくことになると思います。要するに職員数を減らす、敢えて言えば施政方針の中にございました四つを二つにし、一つにするという事前準備が機構改革ではなかろうかと思っているところでございます。
それと地域の活性化についてでございますけれども、均衡ある発展という話は昨日市長答弁の中にあったわけでございますが、一方で過日、先週でございましたが、中心部が熱くなったら、周辺も暖かくなるじゃないかという、こういう委員さんからの発言もあったわけでございます。やっぱり榛原駅周辺の中心市街地の活性化を図る、それに伴って宇陀市全体の振興につなぐ、そういう施策が今まで以上に求められるのではないかと思うわけでございます。また、均衡ある発展ということでございますけれども、要は行政投資を市民一人ひとりが、その投資の効果を実感できる施策、それが必要であろうと考えるところでございまして、これも先程のCATVがその最たる事例ではなかろうかというように思います。また、これも昨日の話になりますけれども、道路整備についてもまったく同様と思いますが、
議長(小林 一三君)
前回の答弁と重複しないようにお願いします。
財務部長(山本 高司君)
土木部長の答弁の中にありましたように整備率、延長等の問題があるわけでございまして、早急な整備は困難でございます。旧町村におきまして、50年、60年の長い歴史があったように宇陀市としてもこれから歴史を積み重ねていく必要があるのではないかと思っております。
それと下水道整備でございますけれども、議員のご指摘にありますように下水道会計は今年は10億2,890万円でございますけれども、公債費が55%というこういう状況になるわけでございます。
一般会計からの繰入金も3億7,800万円という大きな繰入金の中で、議員ご指摘のとおり見直す時期ということは重々承知をしているわけでございます。が、利用率を上げるという点におきまして、篠楽地内におきます幹線整備ということをとりあえず進むことにおいて、旧大宇陀地内での施設整備が進んでいるところとのドッキングを図るというのが主とした平成19年度の予算の状況でございまして、今後それ以降の整備につきましては、議員おっしゃるように慎重の上にも慎重を期した中で、この料金の適正化も総合的な判断が必要になってきているというように思っております。今宇陀市の財政状況でございますけれども、合併してお金がなくなったのではないということでございまして、6町村の話、このときは夢ある合併という話があったわけでございますが、これが遅れたことによりまして、要するに平成16年、17年度でございます。この2ヵ年間で4町村の基金が合わせて30億円少なくなったわけでございます。平成18年度で残ったのが8億5,000万円であったというこういうことも、思い起こしていただきまして、新聞報道されておりますような財政状況等の勘案を改善を目指しまして、行政改革の実施計画を遂行することで新しい行政サービス、これを生み出さなければならない、かように考えているところでございます。失礼します。
議長(小林 一三君)
2番、上田議員。
2番(上田 徳君)
丁寧な回答をありがとうございます。1点目の病院関係の部分でございますけれども、私共労働基準監督署というところは非常に厳しく労務管理をされているところとこういうように理解しております。従いまして、病院内のそれぞれの立場の違う論争に加わっていく気持ちはありませんけれども、ただはやり片側の要求だけを聞き、また今当事者、病院側の答弁をお聞きしたわけですけれども、ここでまたその場の論議の再現をするつもりもございません。ただ、こういった事象が起こっているということ自体がやはり病院経営の中でいろいろな問題の発端になるのではないかなという気はいたします。従いまして、労働基準監督署からの是正の勧告を受けるということで、法律違反というそういうあってはならないことと私は考えます。
従いまして、今後病院長を中心にまた経営スタッフの皆さん方、一日も早くそういった監督署からの是正勧告に対する解決策を、お互いの理解と努力によりまして作っていただきまして、お互いの関係というものを真摯なものに構築していただきたい、このように思います。
次に病院のいろいろな経営の中で、取り上げられておりますけれども、結局周辺の民間病院は、やはりその活力を持って十分に経営をされておるわけでございます。従いまして、そこら辺もやはり、十分に研究をしていただきまして、通り一遍の医師不足と看護師不足というだけの回答ではなしに、どうすれば医師を確保できるのか、高額を以って処すれば、高額を確保する準備をしなきゃならないし、本当に看護師の絶対数が足らないのであれば、まあ絶対数は全国で足りないわけですから、そこに地元としても、医師の確保と併せて看護師を確保していける手段はやっぱりあるわけですから、他の病院でも十分足りているということもないわけですから、ひとつそこら辺も含めて、これからの病院計画の中で取り組んでいくと共に、新しい病院ができていっても中の看護師が不足しているとか、医師が不足しておるという状況では、やはり経営が定まらんのではないかなとこのように思います。
そして、建設に関する部分でございますけれども、先程福祉部長のほうから基本設計にかかる部分の話が出てまいりましたけれども、市立病院建設特別委員会の方からあまり詳しい内容というものについては、我々報告を受けておりませんし、またそういった内容のものがあるのであれば、やはりもっと議会との中で調整すべき項目があるのではないかなとこのように思います。今年度予算の中で昨日5400万円はすべて調査費やとお聞きしまして、地籍調査をするというようにお聞きしておりまして、私予算書をもう一回確認しまして、計測と基本設計業務とこうあるわけですね。基本設計をされるということは、どこかの場所が既に決まっており、ある程度基本的なものが、もう定まっておるというような前提の中で作業が進んでいるのではないかなというような気もするわけでございます。先程イメージとかあるいはマスタープランというようなものは仕上がっていないというご回答でございましたけれども、じゃあどういうものを基本というか考え方の基にして、こういった財政措置の中で業務を進めていかれるのか、再度この点についてお尋ねをしていきたいと思います。
次にCATV事業でございますけれども、この事業、先程さらなる調査をしないというようにおっしゃっておられましたけれども、加入を奨励していくという中で、地上デジタル波がきちっと映るか映らないか、というのは地域の方々にとっては大変重要なことでございます。テレビが見られればそんな難しいパソコンとかインターネットはわしは関係ないんやと、テレビが見れたらええんやと。60歳を超えて70歳近くになった方々になりましたら、パソコンは孫が使うもんや位にしか思っておりませんし、そんな中でどうして加入促進を守っていかなければならないかということですけれども、民間がやはり地上波デジタル放送が届くとなれば、この榛原区には既に民間のインターネットがどんどん進出してきているわけでございます。従いまして地上波の見れるところにつきましては、民間の光ケーブルがどんどん参入してくる、この事実は紛れもなくこまどりケーブルの事業に対して競争相手と、こうなると思います。従いまして、共聴組合だけに90%加入を求めるという施策だけでは、私は厳しいのではないかなと思います。常々、頑張りますとか、あるいは努力していますとか、あるいは90%達成にご協力をお願いします、というこれだけではどうも確証が得られない。やはり、本当に90%に満たなかった場合のことを我々一番心配するわけでございまして、10%ごとに約2、3000万円の補填を市がしなければならない。この怖さというものをもっと真摯に考えなければならないのではないかな。それがずっと続くわけでございます。1年、2年で終るのであれば、2、3000万円の補填もよろしかろうと思いますけれども、10年、10数年と続きました時に億のお金に積み上がるわけでございます。そういった部分を含めまして、さらなる加入促進に対する考え方がないのか再度お尋ねをしていきたいというように思います。
議長(小林 一三君)
上田議員に申し上げます。質問の残り時間6分です。申し添えておきます。
2番(上田 徳君)
最後に、緊縮財政ということで私達150億円から160億円という総額予算の中でものごとを決めていかなければならないということから、非常に厳しい選択を我々は地域の方にもお願いしておりますし、ちょうど2月、3月にかけましては、各自治会の総会の時期でございます。その中で今までどおりの市のサービスというものについては十分考えていただきたいし、また地域でできることは地域でできるだけやっていって、そしてせっかく合併した宇陀市でございますから、住み続けていただけることのできるそういう地域社会というものを皆で考えてもらいたい、こういうなことを言っております。2日程前にちょうど老人会の総会がございましたけれども、私どもの方はほとんど500名足らずのところに180名近い60歳を超えた方がおられる。まさに高齢化の社会でございます。そういった中で、体制的に地域社会の中でご協力をいただき、そういった中で物事を考えていただきたい、こういうように願うところでございます。
いろいろな事務機構が、人の多い地域に集約される、先程話の中で中心が暖まれば、周りも暖まるというようなことでございますけれども、財政面だけで事務機構が考えられますと周辺の活性化は益々疲弊するのではないかなと、このことも考えております。4区の全体バランスを考えた上で、人の異動も活性化のうちではないかと考えておりますので、事務機構の見直しを期待しながら、そのような考えを持ちましてこの4区のバランスをいうものを考えておられるのか、ひとつ市長の方からお答えいただきたいとこのように思います。
議長(小林 一三君)
松村健康福祉部長。
健康福祉部長(松村 光哲君)
病院の建設につきましては、今後懇話会並びに建設特別委員会等でご協議いただきまして、今年度におきまして、基本計画の取りまとめを行うということで予定しております。先程も申し上げましたように、今後この基本構想の取りまとめの中には診療科や病床数、また運営形態、その他いろいろなことがございますが、そうしたことの取りまとめを今年度行いまして、その後まとまってまいりますと基本設計に入っていきたいということで、今年度平成19年度予算で計上させていただいたところでございますので、よろしくご了承賜りますようお願いいたします。
議長(小林 一三君)
菊岡企画調整部長。
企画調整部長(菊岡 千秋君)
上田議員の再質問でございます。一部地上波デジタル放送が見れる地域があると、こういった内容でございます。宇陀市が進めようとしていますケーブルテレビにつきましては、やはり安定的な映像が見られるということがまず、条件にしております。この地上波デジタル化が始まるわけでございますけれども、非常に電波の弱い部分でございまして、しかもその電波につきましては予測のつかないお化け電波ともいわれているような状況で、ある時見えて、ある時見えないといったような状況もあるそうです。それから、電波が届きにくい状況になりますと、ただ単にゴーストが映るとか、画面が乱れるというような状況ではなしに、見るに堪えられないというそういった内容になると聞いております。それと、非常に天候状況が安定しているという状況でもそういったものが、可能なのかどうかといういろいろな条件設定もあろうと思います。雨が降ったり、嵐が来たりとそういった状況でも見られるのか、あるいは全チャンネルが見られるのか、という内容がございます。宇陀市が進めようとしていますケーブルテレビにつきましては、安定的な常にクリアな放送が見られるとこれがひとつの条件でございますので、そういった条件がかなえられるようにと考えています。
そういった別に市のケーブルテレビに入らなくても、見れるというような状況が沢山出るということについてはそれは大変なことだと、90%の加入に大きな歯止めがかかるというようにも考えておりますので、そこらの状況も十分調査をしながら、あたっていきたいと思います。
それと、加入促進の考え方でございますけれども、我々としましては宇陀市が非常に電波事情の悪い難視聴地域だという状況の中で、市内各地にあります共聴組合さん、これに集中的に説明会のお願いにかかっていきたいとこう思いますし、ひとつは共聴組合さんの方がひとまとめにしながら、皆さんのご意見をまとめていただきながら加入促進を進めていただくという手段に進めていただけたら、これによって90%の数字が見えてくると、この前もお話を申し上げておりましたし、市としましても加入促進につきましては、共聴組合さん、あるいは住民説明会、あるいは職員の説明会ということで、あらゆる場面で説明会をうっていきたいと思いますし、一切のもれ落ちのないようにということで、例えば2カ年次でこの事業を行っていくわけですけれども、そんな市からの助成事業があったんやと、私入りたかったのに、ということで今入ろうとしたら9万円もかかるじゃないですかということのないように、全件網羅しながら、もれている家がないかという中間的な集約もしながら、行っていきたいと思いますし、前にも全員協議会で申し上げましたように、例えば空いてる家であってもそこへも投げ込みの資料を、あるいは手蔓を頼ってそういった状況をお知らせする。それから市役所の方の窓口に来られた転入の方々についても今市はこういう事業を進めていますよ、というような事業周知ということも考えながら行っていきたい。それと今後住民の方々に説明を向けていくわけですけれども、この中でケーブルテレビ、テレビだけの状況ではありませんということで、もちろんテレビは多チャンネルということで、今までの2、4、6、8、10、12というチャンネル以上の多数のチャンネルが見られるということにもなりますし、光のIP電話、これらの状況が作れることによって、ほとんどのケーブルテレビ加入者間の電話料がいらなくなったり、あるいは高速大容量のインターネットが進むことによって、瞬時に情報が取り入れられるという状況があり、いろいろな内容を市民の方々に説明したいと、既にインターネットに入られてる方についてはなかなかこちらの方に向いてくれないでしょうという話ですけれども、これから引く光ケーブルについては非常な形で優位性を持っていると考えておりますので、十分価格やその性能において市の方に乗り移っていただけるという状況は作れると考えています。以上でございます。
議長(小林 一三君)
奥田総務部長。
総務部長(奥田 信雄君)
先程財務部長の方から答弁させていただきましたけれども、宇陀市の財政事情の悪化の原因のひとつとして挙げられておりますのが、やはり人件費であります。行政改革の中にもありますように、職員数の適正化に向けまして勧奨退職制度を積極的に進めていく必要がありますことから、今後におきましては本庁業務ですべてのハード業務を掌握できるよう、さらに組織の強化をいたし、効率のよい行政機構とすることを目標に進めていかなければ、本庁、各地域事務所でも後程退職者がたくさんでてきます。そうした時にまた新規の補充をしなければならないという状況になりまして、こうしたことが悪循環になるということから、各地域事務所には住民の日常生活に直接関わる事務等は身近な各地域事務所で対応していただくというようにしなければならない。市民がより一層分かりやすい組織体制を構築したいと考えているところであります。
そして、各地域の中央公民館や各分館にもさまざまな生涯学習の拠点として、充実した各種事業がネットワーク化できるような体制づくりも作っていきたいとこのように考えております。今後におきましても、いろいろな事務機構を統合するにあたりましても各区の意見も聞き、バランスを取っていくようにいたしたいと思っております。また、本庁の配置人数の関係で本庁の一部の部署を各地域事務所等への分庁舎方式も取っていかなければならないというように考えております。以上であります。
議長(小林 一三君)
2番、上田議員。後4分です。
2番(上田 徳君)
あと、僅かでございますので簡単に申し上げたいと思いますけれども、今回病院建設の事業費としまして5400万円が計上されておりますけれども、この後ろには百数十億円のお金がぶら下がっておるということを私達はしっかりと認識しております。従いまして、先程いただきました部長からの説明の中で、一体何が分かったか、何も分かっていないというように私は理解をしました。
従いまして、機会があればそういった病院の建設に関する具体的なものを私達は住民の皆さんに尋ねられたら答えなければならない説明責任を一緒に持っております。従いまして、その点も十分考えていただきたいとこのように思います。
そして、最後に菊岡部長にお願いをしたいとこのように思いますけれども、既にこまどりケーブルがこの事業を推進するということが決まっております。従いまして、今後こまどりケーブル社の事業展開の中で、宇陀市に対する需要想定の認識度や今後の加入率に関する考え方及び工事に対する市民の皆様の疑問に対応していくため、近々にでもこまどりケーブル社との間で、議会の議員懇談会あるいは全員協議会等を開催していただきまして、住民の皆さんに説明のできる私達でありたいとこのように考えますが、ひとつ日程調整を含めて実施できるでしょうか、それを最後のお願いといたしまして私の質問を終ります。
議長(小林 一三君)
菊岡企画部長。
企画調整部長(菊岡 千秋君)
議員の方々にも十分、承知をしていただくということで、今こまどりケーブル社との調整を行っています。ちょっと今月中には実現不可能だと思うんですけれども4月向こうむきで是非行わせていただきます。
議長(小林 一三君)
以上をもちまして、上田議員の一般質問を終結いたします。5分間休憩をいたします。できる限り自席で休憩をいただきたいと思います。演壇を取るのみでございます。
休憩午後2時49分
再開午後2時55分
議長(小林 一三君)
再開いたします。
日程に従いまして「日程第2、議案第20号」から「日程第6、議案第24号」までの平成18年度補正予算案5議案を一括して議題といたします。
本補正予算案5議案につきましては、本会議審議としており、過日の本会議において、質疑が終っておりますので、本日はこれより各議案ごとに討論、採決を行います。
はじめに、「議案第20号、平成18年度宇陀市一般会計補正予算(第5号)について」討論を行います。
5番、田村議員。
5番(田村 幹夫君)
この補正予算につきまして、繰越明許費の中に結構私が反対いたしました箱物、いわゆる大変な事業費をそのまま引き続いている東町・西峠線、赤埴・カトラ線、街なみ環境整備事業こういうやつがそのまま引き継いでおります。
それともうひとつ、25ページの所のCATVの公共建物の引込工事負担金。これは市営住宅の宅内工事費をすべて市が補助すると、こういう項目です。確かに市の建物という形で市の財産ということの答弁でしたが、これは一般住民の感情にはまったくあわないのではないかと。
また、宅内工事費は下限があって上限がありません。これは全部補助するという事は少しどうかなと思いまして、この補正予算には反対させていただきます。
議長(小林 一三君)
賛成討論受け付けます。3番、山本良治議員。
3番(山本 良治君)
3番、山本でございます。私は賛成の立場から討論させていただきます。
今、田村議員がるる説明のあった事項についてはですね、それぞれが継続事業として進めておるものでございまして、決して無駄な形ではなしに、地域住民の活性化に向けて努力の中身であろうと私は理解しております。
従いまして、私は賛成の立場で討論させていただきます。
議長(小林 一三君)
これより、採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、「議案第20号、平成18年度宇陀市一般会計補正予算(第5号)について」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第21号、平成18年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)について」は、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、「議案第21号、平成18年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第2号)について」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第22号、平成18年度宇陀市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)について」は、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、「議案第22号、平成18年度宇陀市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)について」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第23号、平成18年度宇陀市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)について」は、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、「議案第23号、平成18年度宇陀市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)について」は、原案のとおり可決されました。
次に、「議案第24号、平成18年度宇陀市水道事業特別会計補正予算(第2号)について」は、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、「議案第24号、平成18年度宇陀市水道事業特別会計補正予算(第2号)について」は、原案のとおり可決されました。
議長(小林 一三君)
日程に従いまして、日程第7、議案第2号から日程第22、議案第38号までの16議案を一括して議題といたします。
ただ今、議題としました16議案につきましては、3常任委員会に付託をしております。
総務文教常任委員会に、議案第2号、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正について。議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算についての所管する部分の2議案。
また、福祉厚生常任委員会に、議案第19号、宇陀市看護師等修学資金貸与条例の制定について。議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算についての所管する部分。議案第26号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について。議案第27号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計予算について。議案第28号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計予算について。議案第29号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計予算について。議案第30号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計予算について。議案第31号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計予算について。議案第33号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計予算について。議案第35号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計予算について。議案第36号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計予算について。議案第37号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計予算について。議案第38号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計予算についての13議案。
産業建設常任委員会に、議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算についての所管する部分。議案第32号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計予算について。議案第34号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計予算についての3議案についてそれぞれ審査いただきました。
なお、予算は不可分であり、最終的な審査は2以上の委員会で分割審査すべきものでなく、ひとつの委員会で行う旨の行政実例が昭和29年9月3日付けで発せられておりますが、去る1月22日並びに2月23日の議会運営委員会で「平成19年度宇陀市一般会計当初予算」の審査方法について慎重に議論していただきました。
委員からは、平成19年度は合併直後で、特に重要な年度であることから一般会計予算の審議にあたっては、全議員が関わって審査願うことに決し、3月9日の定例会本会議の質疑後、皆さんに諮って専門的な予算事項をそれぞれの常任委員会に付託いたしました。
只今から各常任委員長から審査をいただきました報告を受けます。
はじめに、総務文教常任委員長。18番、泉岡総務文教常任委員長。
18番(泉岡 正昭君)
只今、議長の許可をいただきましたので、総務文教常任委員会の報告をいたします。
当委員会は、3月9日の今期定例会第2日目に付託された議案を審査するため、去る3月12日、午前10時から宇陀市議会全員協議会室において、全委員と議長並びに前田市長を始め、所管の関係職員の出席により開催いたしました。
審査の結果につきまして、お手元に配布しております委員会審査報告書により報告いたします。
平成19年3月19日、宇陀市議会議長、小林一三様、総務文教常任委員会、委員長、泉岡正昭。
委員会審査報告書、本委員会は、平成19年3月9日に付託された議案を審査した結果、下記のとおり決定したので、会議規則第102条の規定により報告をいたします。
議案第2号、宇陀市代替バスに関する条例の一部改正については原案可決であります。
議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算については原案可決であります。
また、審査の経過については、私と市長のあいさつの後、各担当部から付託された各議案のそれぞれの詳細について説明を受け、質疑に入りました。
委員からの主な質問や意見の内容については、次のとおりでございます。
議案第2号、宇陀市代替バスに関する条例の一部改正については、委員各位から多くの要望・意見が出されましたが、特に、この代替バスの交通体系が良くわからない。
また、多くの方に乗車いただけるよう、
1、運行地域とも十分協議して、効果的な事業となるよう望んでいる。なお、代替バス運行計画の資料は、既に議員の皆さんに配布しております。
2、大宇陀南部線の使用料設定についてと、地域の負担は条例施行後も協力願うのか。
3、現行の公共交通路線についても、利用客の減少により代替バスに移行する事態も考えられる。行政側は、企業に対し利用客の利便性を考慮した在続を要請してもらいたい。
議案第25号、平成19年度所管に属する宇陀市一般会計予算については、
1、平成18年度の市税滞納見込額と滞納処分の実績について。また、関係機関とも十分な連携をして自主財源の観点から、市税収納活動の強化をするとともに、厳しい滞納処分をできる体制づくりを行い、市民に納税意識を植え付けるべき。
2、CATV整備事業にあたっては、市民の要望に応じられるよう計画し、高齢者を始め市民にメリットや魅力の持てる施策であること等十分説明を行い、早期に加入率を90%以上となるよう願う。
3、各種の委託業務が予算計上されているが、専門技術職員の養成や資質の向上により、職員で可能な限り対応し、経費の削減を行うこと。
4、類似する補助金等は、市で早期に統一して交付できるよう検討すること。
5、危険箇所等へ交通安全施設設置要望の対応について。
6、行政改革を推進し、経常的経費の一層の削減を期待する。
7、市消防団の組織と定員及び年齢について。
8、外国青年招致事業の人員配置は削減の方向で検討されているが、国際化への対応、市民との交流等事業効果もあることから、十分検討されるよう期待する。
9、新規に地域の公民館を建設要望する場合の基準、採択要件について。
10、臨時職員等の賃金の計上額が大きい。職員での対策はできないのか。
など多くの質問、要望、意見が出ましたが、理事者側の答弁、説明により委員各位、概ねご理解いただきました。
なお、継続審査となっています請願第2号、請願について、本郷地区への循環バスの乗り入れに関する請願については、宇陀市全体の交通体系を今後も調査・研究を行い慎重に取り扱う必要があり、継続して審査することとし、午後5時42分散会いたしました。
これで総務文教常任委員会の報告を終わらせていただきます。
議長(小林 一三君)
次に、福祉厚生常任委員長。10番、山本繁博福祉厚生常任委員長。
10番(山本 繁博君)
只今、議長の許可をいただきましたので、福祉厚生常任委員会の報告をいたします。
当委員会は、3月5日並びに9日の今期定例会で付託された議案を審査するため、去る3月14日午前10時から、宇陀市議会全員協議会室において、全委員と議長と前田市長をはじめ、所管の関係職員の出席により開催しました。
まず、審査の結果につきましてお手元に配布しております、委員会審査報告書により報告いたします。
平成19年3月19日、宇陀市議会議長、小林一三様、福祉厚生常任委員会、委員長、山本繁博。
委員会審査報告書、本委員会は、平成19年3月9日に付託された議案を審査した結果、下記のとおり決定したので、会議規則第102条の規定により報告します。
議案第19、宇陀市看護師等修学資金貸与条例の制定については、原案可決となりました。議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算について、所管分は、原案可決となりました。議案第26号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第27号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計予算については、原案可決となりましたとなりました。議案第28号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第29号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第30号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第31号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第33号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第35号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第36号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第37号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計予算については、原案可決となりました。議案第38号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計予算については、原案可決となりました。
審査の経過については、私と市長のあいさつの後、付託された各議案のそれぞれの詳細について説明を受け、質疑に入りました。
委員からの主な質問や意見の内容については、次のとおりでした。
議案第25号の一般会計予算においては、
1、住基カードの発行状況について、もっと利便性のPRを行い普及を検討するように。
2、各種の委託業務については、専門職員を養成するなど職員で対応可能な業務は職員で行い経費の節減に努めるように。また委託契約に際しては、妥当な契約額で締結できるよう十分検討されたい。
3、障害者等に対する福祉サービス事業は徐々に充実されてきているが、市民への分かりやすいPR活動を行うなど、さらに施策の充実を望む。
4、後期高齢者医療制度並びに広域連合の業務説明。
5、高齢者等が詐欺被害に合うケースが多発しており、団体等を利用した防止策の周知徹底をいただきたい。
6、シルバー人材センターの受託業務が民間事業者の仕事と競合し圧迫している現状であることから、シルバー人材センターの自主事業の充実や民間と競合しない業務の請負いなどへの転換に向け、市の指導をお願いしたい。
7、学童保育事業の充実と一元化。
8、市民との協働の観点から市民にごみの分別処理の協力願い、再利用再資源化する等、経費の節減を目指すよう早急に検討すべき。
議案第35号の保養センター事業特別会計予算においては、保養センターの経営については、長期的な観点に立ち十分検討する必要がある。また、施設の老朽化も進んでいくが、内外の清掃を徹底するよう指導されたい。
議案第36号の市立病院事業特別会計予算においては、病院建設事業委託業務の内容について。
議案第38号の水道事業特別会計予算においては、水道の使用量が年々減少する中で、有収率の向上や県水受水費等経費の節減方策について。
議案第19号の看護師等修学資金貸与条例の制定においては、看護師等の募集については、精力的にPRを行い、人材の確保に努められたい。
など多くの質問、要望、意見が出ましたが、理事者側の答弁、説明により委員各位、概ねご理解いただきました。
また、本委員会は、平成19年3月9日に付託された請願を審査した結果、次のとおり決定したので、会議規則第135条第1項の規定により報告します。
請願第1号、65歳以上の高齢者の無料入浴サービスの継続を求める請願については、委員会としては継続審議という結論になり、当常任委員会は17時53分に終了し、散会いたしました。
以上で福祉厚生常任委員会の報告を終わらせていただきます。
議長(小林 一三君)
次に、産業建設常任委員長。13番、山本新悟産業建設常任委員長。
10番(山本 新悟君)
只今、議長の許可をいただきましたので、産業建設常任委員会の報告をいたします。
当委員会は、3月9日の今期定例会2日目に付託された議案を審査するため、去る3月13日、午前10時から宇陀市議会全員協議会室において、全委員と前田市長をはじめ、所管の関係職員の出席により開催しました。
まず、審査の結果につきましてお手元に配布しております、委員会審査報告書により報告いたします。
平成19年3月19日、宇陀市議会議長、小林一三様、産業建設常任委員会、委員長、山本新悟。
委員会審査報告書、本委員会は、平成19年3月9日に付託された議案を審査した結果、下記のとおり決定したので、会議規則第102条の規定により報告します。
議案第25号。件名、平成19年度宇陀市一般会計予算について、所管分の審査の結果は、原案可決であります。議案第32号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計予算についての審査結果は、原案可決であります。議案第34号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計予算についての審査結果は、原案可決であります。
審査の経過については、私と市長のあいさつの後、付託された平成19年度一般会計の歳出、農林水産業費、土木費、災害復旧費及びこれに係る歳入の特定財源、榛原土地区画整理事業と下水道事業特別会計歳入歳出予算の各議案のそれぞれの詳細について説明を受け、質疑に入りました。
委員からの主な質問や意見の内容については、次の通りでございます。
まず、議案第25号の一般会計予算では、
1、農地を転用する場合、隣地所有者の同意書が不要とする通達が出されたが市農業委員会は同意書の提出を義務付けている。このことを市民に十分周知出来る方策を検討されたい。
2、各種の団体に対する同じような補助金が予算化されており、合併後調整の必要がある。早期に同種の補助金等については、調整の上統合するよう検討されたい。
3、地籍調査事業の進捗状況からして、多年の年月を要すると思われるが、可能な範囲で、特に公共事業の予定地域の地籍調査を関係機関と調整してできないのか。
4、市内にはふたつの森林組合がある。市の林業振興を図る上から早期の統合が望ましいと考えるので、課題もあろうと思われるが、市として速やかな一本化に向けて尽力してほしい。
5、市道や農道の整備は多額の財源を要することから、簡易な整備については市民との協働の推進の方向で、臨機応変な生コン等原材料支給で対応してほしい。
6、委託業務の入札・契約方法について。
7、河川の堆積土砂の撤去は、環境だけでなく観光振興にとっても必要なことから、今後も継続して実施してほしい。
8、大宇陀区内の地域交流センター建築事業の場所選定の経緯や今後の寄付金の徴収について。
9、市営住宅使用料の徴収状況や滞納世帯への施策及び多くの市営住宅の老朽化が目立つ事から早急な建替計画についての方針。
また、議案第34号の下水道事業特別会計予算では、1、井戸水との併用世帯の下水道料金の算出方法について。など多くの質問、要望、意見が出ましたが、理事者側の答弁、説明により委員各位、概ねご理解いただき午後1時17分会議を終了し、散会いたしました。
これで産業建設常任委員会の報告を終わらせていただきます。
議長(小林 一三君)
以上をもちまして各常任委員長の審査報告を終わります。ただ今の各常任委員長の審査報告に対する質疑を受け付けます。
なお、発言は議案名を述べられてからお願いします。
はじめに、総務文教常任委員長の審査報告に対する質疑を受け付けます。質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
ないようです。
次に、福祉厚生常任委員長の審査報告に対する質疑を受け付けます。質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林一三君
ないようです。
次に、産業建設常任委員長の審査報告に対する質疑を受け付けます。質疑はございませんか。
5番、田村議員。
5番(田村 幹夫君)
ただ今市営住宅の滞納の事について、山本委員長から報告ありましたが、その具体的な件数なり、今後の取り組みについての具体策ということは話されたのでしょうか。
議長(小林 一三君)
山本委員長。
10番(山本 新悟君)
件数は分かりません。担当部長から聞いて下さい。
議長(小林 一三君)
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
件数等につきましても、概ね何件ですということは、説明させていただきました。約80件ということでご報告させていただいております。以上です。
議長(小林 一三君)
他にありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
これをもって質疑を終結します。
これより、各議案ごとに討論並びに採決を行います。
はじめに、議案第2号、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思います。討論ございますか。受け付けます。12番、坂本議員。
12番(坂本徹矢君)
12番、坂本でございます。
議案第2号、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正についてでございますが、条例の一部改正については賛成でございますが、運行ルートに対して反対討論させていただきます。
室生北線、南部線、そして榛原・大野線でございますが、土日祭日、年末年始に運行がないというのは交通弱者に対して考慮されてないということです。
そして、室生南部線でございますが、先程上田議員の質問に対して、財務部長の方が名指しで田口小学校のこともあるというようなことを言っていただいたわけでございますが、田口小学校の検討委員会、4月15日のオープンに向かって実行委員会を立ち上げ頑張ってるところでございますが、土日祭日の運行がないということで、室生からの観光客の対策、並びに大野の駅からの観光客の対策に対して地元検討委員会としては悩んでいるところでございます。
これをもって反対討論にさせていただきます。
議長(小林 一三君)
条例については、賛成という事でよろしいですか。運行は要望として受付します。
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林一三君
以上をもって討論を終結します。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する総務文教常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第2号、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正については、総務文教常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第19号、宇陀市看護師等修学資金貸与条例の制定については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第19号、宇陀市看護師等修学資金貸与条例の制定については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算について討論を行います。討論は、ございませんか。
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算について反対討論を行います。
いま、国民の暮らしは政府の景気回復の掛声とは程遠く、特に貧困と格差が益々深刻になっています。政府統計を見ても、最近の5年間で年収200万円以下の労働者は157万人増えた、生活保護世帯は27万増の108万世帯に、就学援助を受けている児童、生徒数は40万人増の138万人となっています。
これらの原因は正規雇用者が激減し、驚くべき低賃金の非正規雇用が増えていること、また、老年者控除の廃止等にみられる税制改革によって庶民増税が強行された結果です。今こそ国の悪政から市民の暮らし、福祉を守る予算でなくてはなりません。
合併2年目となった宇陀市平成19年度宇陀市一般会計予算は、総額176億2千万円、前年度補正予算後の対比はマイナス13.2%の緊縮型予算となっています。
主な歳入を見ると、市税収入を前年比11.4%増の33億4千万円を見込み、地方交付税80億円、新たな市債発行16億円と自主財源率はわずか28%です。
また、歳出予算では人件費に48億2千万円、公債費支出に38億円と2項目だけで歳出総額の49%に達し、財政の硬直化がますます進んでいます。
その結果は、長寿祝い金の大幅カット、高齢者無料入浴券の半減など福祉予算を縮小し、片方では依然として部落解放同盟団体への補助金300万円を支出するなど削減する相手を間違っているとの声すら聞こえます。
既に全国的な経済誌「週刊ダイヤモンド」にも、倒産危険度ランキング18位と報じられており、第二の夕張市にならない補償はありません。新生宇陀市にとって、財政危機からの脱却が何よりも急務であり、今こそ不要不急の土木事業の見直しを含めた行財政改革を急ぐべきです。
地方自治体が教育や福祉、雇用と地域経済発展など独自の取組みができるよう、国の責任で必要な地方財政の確保を要望して、私の討論を終わります。
議長(小林 一三君)
賛成討論を受け付けます。17番、竹内議員。
17番(竹内 幹郎君)
平成19年度一般会計予算について賛成の立場から討論を行います。
平成19年度予算編成は、行政改革を最重要課題とする市長の編成方針のもと、旧4町村の合算的な予算から脱却し、平成19年度財政安定化スタートの年とすべく、人件費、物件費などの経常経費の削減と将来を見通し公債費を削減することに努めた様子がうかがえます。
一方、このように限られた財源の中でも、地上デジタル放送に市全域が対応出来るケーブルテレビ整備事業や、市立病院建設事業に積極的に取り組むとともに、上下水道、簡易水道の区域拡大、道路の新設改良等については少し疑問も残りますが、生活関連基盤の整備充実、福祉の推進を図るなど、宇陀市合併の成果が市民に少しではありますが、実感できる予算ではないかと思います。
その結果、一般会計の歳入歳出予算総額は176億2千万円となっていますが、宇陀市議会の宇陀市行政改革に関する意見書の平成19年の予算規模を180億円未満にするとの項目、合併協議での人件費でみられる計画から逸脱したことが調印後の調整でなされており、類似施設や事業、行事を多数有すること、その運営維持管理に関わる義務的経費や、組織の合併により職員数が多く各自治区の補助金、物件費についても再度検討する必要があります、との意見を真摯に受け止めた宇陀市財政運営の安定した将来像の礎となる緊縮安定型の予算といえます。
市長の平成19年第1回定例議会開会のあいさつでも、合併によって旧4町村の財政事情の悪い部分がすべて集約され、基金が枯渇したこともあって行政運営に決断と選択が今まで以上に強く求められるようになってまいりました、また、第二の夕張市との発言もありました。地方債残高を類似団体並みに減少させる長期的な見地に立って事業を抑制し、起債発行額をその年度の全償還額の2分の1にとどめるなど、経常収支比率並びに実質公債比率の改善を図る所存であります、とも述べられております。また、宇陀市の予算執行能力は150億円から160億円程度ではとも述べられております。
また、政府の地方公共団体の再生法制につきましては現在詳細については決められておりませんが、平成19年度決算については健全化、判断基準が公表されておらなければとされており、今議会で公表される行政改革大綱実施計画書を執行しても収支は赤字と推計されております。
このため平成19年度予算執行に関しましては、各常任委員会の予算審議においても担当職員より予算について説明されましたが、的確に予算執行すると同時に、改善余地はないか検討するなど担当職員のリーダーシップに期待するところでございます。
そして、剰余金を基金に振り向ける、補正予算は歳入の補正等に留める等職員の方々の英知と努力に期待いたしまして、賛成討論といたします。以上でございます。
議長(小林 一三君)
他にございませんか。22番、広沢議員。
22番(広沢 和夫君)
賛成の立場からご意見を申したいと思います。
先程から竹内議員から詳細について報告ありました。特に昨年度から比べますと、昨年度当初予算では比較にならないわけですが、昨年度は本当に減額された中での予算でありました。
その後、補正予算をされまして、少なくとも200数十億円に平成18年度はなろうかと思いますが、今期平成19年度の予算が176億2千万円ということで、大変緊縮をされました。その内訳を見ますと、少なくともこの支出に対するあらゆる部分で減額をされています。
しかし、相対的に言いますと、総額176億2千万円でこれをほとんどが公債費をはじめとした経常的経費である。こういうことから考えますと、投資的経費が本当に8.5%という低い水準であります。まだまだこの榛原区をはじめ各区における生活のインフラ整備を含めて、やらなければならない大きな大変な事業があろうかと思いますし、今後はさらなる事業の見直し、さらには補助金、委託料を含めまして、すべて検証されまして、さらなる経常的経費の減額をさらにこれから推し進める必要ではあるのではないかと。
特に、先程高橋議員から言われましたように、公債費が約35%ということにつきましては、私は大変評価をいたしたい。これは将来につながるこの借金を少なくとも多く返そうという意欲の現われで、予算の約20%ということで大変評価をしておるわけです。
さらに、収入におけるこの起債の依存度は、約その半分ということで、約15億円ということで、大変借金をするのを低くして借金返しに本当に努力をされたと、そういう評価をいたして、今回のこの平成19年度の予算について賛成をいたしたいと思います。
議長(小林 一三君)
他にございませんか。これをもって討論を終結いたします。
これより、採決を行います。
本案につきましては、各常任委員会に分割して付託しておりましたが、各常任委員会とも委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を各常任委員長の審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第25号、平成19年度宇陀市一般会計予算については、各常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第26号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第26号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第27号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第27号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第28号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第28号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第29号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第29号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第30号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第30号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第31号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第31号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第32号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する産業建設常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第32号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計予算については、産業建設常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第33号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第33号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第34号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する産業建設常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第34号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計予算については、産業建設常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第35号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第35号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第36号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
2番、上田議員。
2番(上田 徳君)
本件につきましてですね、休憩を挟んで審議を、お聞きしたいことがありますけども、休憩というわけにはいきませんでしょうか。
議長(小林 一三君)
ただ今、2番、上田議員から休憩することの動議が提案されました。
提案者に申し上げます。動議理由の説明を求めます。
2番(上田 徳君)
昨日ですね、担当部長の方から5400万円についての説明がございましたけれども、それとその答弁と本日の答弁とに食い違いを感じております。
それは、昨日は地籍調査のみという話でございまして、しかし、今日は地籍調査及び基本設計という設計の部分が入っておりました。
そういった点で、昨日と今日答弁につきましてですね、若干の差異を感じておりますので、その点につきにましてですね、一旦議場を休憩いたしましてですね、そこら辺の真意を尋ねたいとこのように感じております。以上でございます。
議長(小林 一三君)
9番、多田議員。
9番(多田 與四朗君)
続行をお願いします。続行して下さい。
議長(小林 一三君)
意見が出ております。22番、広沢議員。
22番(広沢 和夫君)
私も続行がいいかと思います。
私は、たまたま病院建設特別委員長でございますので、常任委員会でのこの結果を踏まえて、私共は少なくとも委員会のひとつのこの段階をしっかりと踏まれておりますので、私はすぐに続行された方がいいと思います。ただ、私は病院特別委員長としてご意見を申し上げたいと思います。
大変私はその常任委員会でこの賛成の立場に立たず、反対の方に回りました。しかしながら、賛成多数ということで可決されました。その経緯を含めまして私は今回も賛成をする立場でございますけれども、ただ5400万円のことにつきましては、私共とまだまだ理事者側との意見がなかなか食い違いの部分がありまして、私共もその辺についてしっかりと、先程から議員が言われましたように、私共もしっかりと確認をし、協議したい事項がございます。
ただ今日までの病院建設につきまして、基本的にこの平成19年度の本会議冒頭にも市長の方から話がありました位置決定の問題から、さらには懇話会の中身の問題含めて不透明の部分が大変ございます。
私達は少なくともそういった問題について、今後病院建設特別委員会でしっかりとした形の中での理事者の提案を、ある意味では待っておるような状況であります。
今後そのことを含めまして、ご理解をいただきながら私は今回の平成19年度の病院会計には賛成をいたします。
ただし、この意見をしっかりと踏まえながら、今後理事者からの提案を私たちはしっかりと待っていますので、提案をされてその場所でこの今日まで運ばれる、あるいは基本設計まで運ばれるその事柄について、これからも協議をしていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいとこのように思います。
議長(小林 一三君)
休憩の動議を議題として、採決を行います。この採決は起立によって行います。
この動議のとおり、休憩することに賛成の方の起立を願います。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立少数です。
したがって、休憩することの動議におきましては否決されました。
会議を続行します。
討論を受け付けます。討論ですか。19番、大西議員。
19番(大西 進君)
賛成の立場から討論させていただきます。
先程ですね、福祉部長の方がですね、マスタープランができてないということですが、旧榛原町の時にマスタープランは移転のマスタープラン、またはその場の建て替えのマスタープランが出ております。
そのことをしっかりと説明をしていただきながら、病院建設のご理解を皆さん方にしていただくことも大事だと思うのです。
そういうことも含めてですね、私は賛成の立場で討論させていただきます。
議長(小林 一三君)
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
私も賛成の立場で討論させていただきます。
と申しますのは、旧榛原町におきまして、町議会におきまして、私ちょうど建設特別委員長を承りまして、議会全員一致で早期建設を求める決議を行いました。そういう意味では合併後の今の情勢の中で、住民は市民は一番最初に病院はどうなるのだ、早く建て替えてほしいということを待ち望んでおりますので、内容については多くの議員の申し上げるとおり、やはり情報公開をしてですね、早く住民にその内容を知らせて、建設ゴーならゴーというマスタープランがあるなら早く出して住民に情報公開しないと、今の状態では一年経っても全然見えてこないというのは私もそういう考え方を持っていますが、基本的には旧榛原町議会で特別決議を行い、早期建設を求めておりますので、この点については引き続いて建設の方で動いていただきたいと思います。
議長(小林 一三君)
17番、竹内議員。
17番(竹内 幹郎君)
賛成の立場で討論をさせていただきたいと思います。
この問題に関しましてはですね、合併協議会におきましても十分協議されまして、先程高橋議員の方から発表されましたように、早期に建て替えることは異論ないわけでございます。
しかし、昨今の病院の収支を見てみますと、非常に厳しい問題がございます。そしてまた医療環境は非常に変わっております。そうした問題を踏まえまして今回基本設計を発注するということですけど、その詳細についての報告を願いたいということで、休憩をさせていただきたいと発議をさせていただいております。
反対ではございません。よくこれはご理解していただきたいと思います。これからの地域の医療に対してどうするのか、基本的な医療を提供するだけで終わるのか、それとも重大な病気も専門医療も含めて地域医療を担うのか。そんなことを含めて理事者側から的確な企画書なり事業計画書をランニングコストも含めて提案を願いたい。そういう思いでございます。以上をもって賛成の討論とさせていただきます。
議長(小林 一三君)
他にございませんか。以上をもって討論を終結いたします。
よって、ただ今から採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、議案第36号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第37号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第37号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
次に、議案第38号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計予算については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案に対する福祉厚生常任委員長の審査報告は、原案可決であります。
本案を審査報告のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、議案第38号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計予算については、福祉厚生常任委員長の審査報告のとおり可決されました。
休憩します。15分間休憩。
休憩午後4時03分
再開午後4時20分
議長(小林 一三君)
再開します。
日程第23、同意第1号及び日程第24、同意第2号の宇陀市教育委員会委員の任命同意について、2議案を一括して議題といたします。
事務局長に議案を朗読させます。事務局長。
議会事務局長(藤田 静秀君)
朗読いたします。
同意第1号、宇陀市教育委員会委員の任命同意について、宇陀市教育委員会委員の任命同意について、宇陀市教育委員会委員に次の者を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、昭和31年法律第162号、第4条第1項の規定により、議会の同意を求める。平成19年3月19日提出、宇陀市長前田禎郎。住所、氏名、生年月日。次に、同意第2号、宇陀市教育委員会委員の任命同意について。宇陀市教育委員会委員の任命同意について、宇陀市教育委員会委員に次の者を任命したいので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、昭和31年法律第162号、第4条第1項の規定により、議会の同意を求める。平成19年3月19日提出、宇陀市長前田禎郎。住所、氏名、生年月日、以上でございます。
議長(小林 一三君)
理事者から提案理由の説明を求めます。市長。
市長(前田 禎郎君)
教育委員会委員の任命について同意を求めたいと思います。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、下記の者を任命したいので議会の同意を求める。
申し上げます。住所、宇陀市室生区●●●●●●番地の●、喜多俊幸。生年月日が●●●年●月●日。
この方は、実は現在の教育委員、多山藤樹氏が地方教育行政の組織及び運営に関する法律施行令第20条の規定により、平成19年3月28日をもって任期満了となることによります。
従いまして、この後任としまして喜多委員をお願いするものです。喜多委員の任期は4年の任期でございます。同意いただきますようにお願い申し上げます。
同意第2号、教育委員会委員の任命同意について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第1項の規定により、下記の者を任命したいので議会の同意を求める。
申し上げます。住所、宇陀市菟田野区●●●●●番地、寺澤亮一。生年月日が●●●年●月●日、●歳です。
この方につきましては、教育委員岸岡寛式氏、現在の教育長でありますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第10の規定により、平成19年3月31日をもって辞任することによります。
なお、同法第5条の規定に基づいて、寺澤委員については前任者の残任期間である3年が任期になります。
以上同意を求めたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(小林 一三君)
提案理由の説明が終りました。
これより質疑に入りますが、各議案ごとに行います。
はじめに、同意第1号、宇陀市教育委員会委員の任命同意についての質疑を行います。
質疑は、ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
これをもって質疑を終結します。
お諮りいたします。
本件に関しましては、人事案件でございますので、討論は省略いたしますので、ご了承願います。
それでは、採決を行います。
本件について、原案のとおり同意することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、同意第1号、宇陀市教育委員会委員の任命同意については、原案のとおり同意することに決しました。
次に、同意第2号、宇陀市教育委員会委員の任命同意についての質疑を行います。
質疑は、ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
ないようです。これをもって質疑を終結します。
お諮りいたします。
本件に関しましては、人事案件でございますので、討論は省略いたしますので、ご了承願います。
それでは、採決を行います。
本件について、原案のとおり同意することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、同意第2号、宇陀市教育委員会委員の任命同意については、原案のとおり同意することに決しました。
ここで暫時休憩をし、3月末をもって退任されます岸岡寛式教育長から退任のご挨拶をお受けします。
休憩午後4時26分
(岸岡寛式教育長退任挨拶)
再開午後4時29分
議長(小林 一三君)
再開します。
続いて、日程第25、発議第3号、がん対策推進基本計画の早期決定を求める意見書についてを議題といたします。
事務局長に議案を朗読させます。事務局長。
議会事務局長(藤田 静秀君)
命により、朗読いたします。
発議第3号、平成19年3月19日、宇陀市議会議長小林一三様。提出者、宇陀市議会議員辻谷禎夫、賛成者、宇陀市議会議員井谷憲司。がん対策推進基本計画の早期決定を求める意見書案。上記の議案を別紙のとおり宇陀市議会会議規則第14条の規定により提出します。以上です。
議長(小林 一三君)
提出者の説明を求めます。14番、辻谷議員。
14番(辻谷 禎夫君)
がん対策推進基本計画の早期決定を求める意見書案でございます。
わが国のがん罹患率や死亡率はともに上昇を続けており、1981年以降死亡原因の第1位であり、いまや死因の3割ががんです。10年後には2人に1人ががんで死亡すると予想されています。
昨年6月、がん対策基本法が制定され、日本で立ち遅れてきた緩和ケアと放射線治療の充実などが基本理念の中に盛り込まれるとともに、がん対策を戦略的に推進することが明示されました。同法にはまた今年4月の施行を踏まえ、基本的施策を具体的、計画的に推進するため、国にがん対策推進基本計画の策定を義務付ける一方、都道府県に対しても、がん対策推進計画の策定が義務付けられております。
今後、実効性のあるがん対策を大きく前進させるため、がん患者の痛み、苦しみを和らげる、がんと診断された時からの緩和ケア、の実施や、食生活の欧米化に伴う欧米型のがんの増加によって需要が増している放射線治療の専門医・スタッフの育成、さらに最適な治療・ケアを受けられるような態勢づくりなどを含むがん対策基本計画を、がん対策基本法施行後一日も早く政府において閣議決定し国会に報告すべきであります。
その具体的な施策の柱としては、
1、全国レベルでの医療従事者への緩和ケアの研修。
2、放射線治療の専門医等の育成・研修および連動する大学医学部の体制充実。
3、がん登録に必要な患者の罹患、転帰その他の状況把握・分析の整備。
4、都道府県が設置している、がん検診の推進と質の向上のための精度管理委員会の活性化。
5、がん研究の推進などであります。
また、全国のがん診療連携拠点病院、現行179の指定が、平成19年度で280、同20年度で358になると見られますが、同拠点病院の整備とともに速やかながん診療連携拠点病院の推薦態勢の確立が求められております。
さらに、がんと診断された患者が、容易に複数の専門家の意見を聞くことができるようセカンドオピニオンの充実を図るとともに、がん情報提供窓口の整備、抗がん剤・医療機器等の早期承認なども含め総合的取り組みによる、患者の立場に立った、がん対策を推進するべきであります。以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。平成19年3月19日、奈良県宇陀市議会。送付先、内閣総理大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣。
議長(小林 一三君)
提出者の説明が終りました。これより質疑を受け付けます。
質疑は、ございませんか。6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
質疑というか、ひとつお聞きしたいのですが、全国のがん診療拠点病院は、奈良県にはどこにある何という病院ですか。
議長(小林 一三君)
14番、辻谷議員。
14番(辻谷 禎夫君)
奈良県には奈良県立医大病院と国保中央病院の2件です。関西では39。以上でございます。
議長(小林 一三君)
9番、多田議員。
9番(多田 與四朗君)
意見書の提出者にご説明を求めます。
一点なんですが、このがん患者の痛み、苦しみを和らげる、がんと診断された時からの緩和ケアの実施となっておるんですけれど、具体的に緩和ケアというのはですね、どのような概念なんでしょうか。
議長(小林 一三君)
14番、辻谷議員。
14番(辻谷 禎夫君)
今の多田議員の意見でございますが、私も医者の専門家ではございませんので、詳しい内容は分かりかねる訳でございますが、テレビ等でもやっておりますのを見ましてですね、非常にがんにかかられた方は、その箇所によっては非常に大変な苦しみをされるとこのように聞いております。
一刻も早くですね、そのがん治療の仕方によって、痛みの和らげるその抗がん剤ですが、それを早く打つことによって和らげるという、早期そういう体制をですね、全国的に配置したいという考え方を含んでいるんでないかとこのように思うわけでございます。
議長(小林 一三君)
これをもって質疑を終結します。
お諮りいたします。
本件については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに、賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立全員と認めます。
よって、発議第3号、がん対策推進基本計画の早期決定を求める意見書については、原案のとおり可決することに決しました。
議長(小林 一三君)
次に、日程第26、発議第5号、最低賃金の抜本的な引き上げ、雇用対策の充実を求める意見書についてを議題といたします。
事務局長に議案を朗読させます。事務局長。
議会事務局長(藤田 静秀君)
命により、朗読いたします。
発議第5号平成19年3月19日、宇陀市議会議長小林一三様。提出者、宇陀市議会議員高橋重明、賛成者、宇陀市議会議員田村幹夫。最低賃金の抜本的な引き上げ、雇用対策の充実を求める意見書案。上記の議案を別紙のとおり宇陀市議会会議規則第14条の規定により提出します。以上でございます。
議長(小林 一三君)
提出者の説明を求めます。15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
朗読して、提案に代えさせていただきます。
最低賃金の抜本的な引き上げ、雇用対策の充実を求める意見書。日本の貧困の広がりの要因に最低賃金の低さがある。国の平均が673円、奈良県は656円で、年間3000時間働いても、年収200万円程度で、労働者の平均所得の32%にしかなりません。
また、パート・非正規採用者の割合が増大し、ワーキング・プアという言葉が飛び交うほど、働く人の条件が悪くなっている。
しかし、こんなときに政府は雇用対策費を前年度比で約半分という前代未聞の削減をしようとしている。普通に働いていれば、生活に困らないような社会になるためにも次のことを要望する。
記、
1、最低賃金をヨーロッパ並みの労働者の平均所得の50%にあたる1000円以上にすること。
2、公的な職業訓練を増やし、蓄えのない人には、訓練中の生活資金の援助を行うなど雇用対策を充実すること。
3、パート、非正規労働者の劣悪な労働条件を改善し、均等待遇を進めること。
4、サービス残業をなくし、特に若者の雇用を促進させること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。平成19年3月19日、奈良県宇陀市議会。送付先、内閣総理大臣、厚生労働大臣。よろしくお願いいたします。
議長(小林 一三君)
提出者の説明が終りました。
これより質疑を受け付けます。
質疑は、ございませんか。1番、井谷議員。
1番(井谷 憲司君)
内容については概ね賛成なんですが、2点確認したいところがあるんですが、記の2番中程の蓄えのない人には、とございます。これは大体年収としていくら位を目途とするのか、という事ですね。
次、3番の非正規労働者の劣悪な労働条件を改善し、とあります。非正規労働者の労働条件が一概に全てが劣悪、これは言い切れないと思いますので、この部分削除をしていく方が良いのではないかと思うんですが、その2点よろしくお願いします。
議長(小林 一三君)
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
2点についてご質問いただきました。
蓄えのない人の目途をどうかということですが、これはもちろん年齢によって違いますが、今日本の少子化の中で一番若者の賃金が低いという中で、結婚したくともできないということですから、私ここで言うております200万円以下の人が非常に増えているということですから、こういう人は全く蓄えはしようがないわけですね。そこから家賃を払って、一定の税金を払って、食費を払えばそういう蓄えはできないというのが現状ではないかと思います。
それから、非正規労働者の労働条件の改善の問題です。3番ですが、日本の今の雇用形態は、正規より非正規労働者の方が圧倒的に多いわけです。
例えば、ここに申し上げましたように、奈良県の平均は全国平均よりまだ低いわけですね。全国平均が673円で奈良県は656円でございます。これで3000時間働いても、1日12時間で3000時間で計算いたしますと、年収196万8千円にしかなりません。こういうような状況の中で劣悪な条件にならざるを得なくなるわけですね。
例えば、休憩時間が無視される。それから1日12時間程度働くということは、我々基本的に労働者は8時間労働制ですが、それ以上の5割増しで働かないと、この今言いました196万8000円に達しないということですから、このことを考えてみましても世界の水準からいっても、非常に日本の場合は劣悪な雇用におかれてるという実例でございます。
立ったついででございますが、この最低賃金の引き上げについては、今国会で内閣閣議決定されて審議されています。その中の基準は安倍総理の発言をみますと、生活保護基準以下なんですね。今のこの最低賃金では。だから生活保護のからみが合うように、均衡を取れるようにしたいというのがこの前の国会答弁でなっておりますので、そのことの事例をみましても、やはり今の若い人を中心とした非正規労働者の労働条件は推測できるのではないかと思っております。
議長(小林 一三君)
井谷議員よろしいですか。他にございませんか。ないようです。これをもって質疑を終結します。
お諮りいたします。
本件については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立多数と認めます。
よって、発議第5号、最低賃金の抜本的な引き上げ、雇用対策の充実を求める意見書については、原案のとおり可決することに決しました。
議長(小林 一三君)
次に、日程第27、発議第6号、母子家庭の福祉切り捨てに反対する意見書についてを議題といたします。
事務局長に議案を朗読させます。事務局長。
議会事務局長(藤田 静秀君)
命により、朗読いたします。
発議第6号、平成19年3月19日、宇陀市議会議長小林一三様。提出者、宇陀市議会議員田村幹夫、賛成者、宇陀市議会議員高橋重明。母子家庭の福祉切り捨てに反対する意見書案。上記の議案を別紙のとおり宇陀市議会会議規則第14条の規定により提出します。以上でございます。
議長(小林 一三君)
提出者の説明を求めます。5番、田村議員。
5番(田村 幹夫君)
それでは提案させていただきます。母子家庭の福祉切り捨てに反対する意見書案。
国民の生活は政府の景気回復のかけ声とはほど遠く、今や貧困や格差がますます深刻となっています。この5年間でも年収200万円以下の労働者は157万人も増え、生活保護世帯が17万世帯増え、就学援助の受給生徒、児童が40万人も増えております。
本当はいろいろな人にこの福祉切り捨てに反対したいんですけど、今特にこの母子家庭の人達が深刻になっております。
働く母子家庭や一人親家庭のうちで、貧困ライン以下の家庭で暮らす子供は57%と政府の調査結果で出ております。主要資本主義国これOecdと言いますが、このOecdの平均は21%です。この中でも日本は飛びぬけております。
しかし政府は、こういった母子家庭の願いとは全く逆に、今後3年間で、生活保護費から母子加算を廃止し、そしてさらに来年の4月から、母子家庭の約7割が受給している児童扶養手当を最大半分まで減らそうとしております。一人でも多くの母子家庭が憲法25条で保障された生存権を侵害されず、安心して暮らせるように次のことを要望いたします。
1、生活保護費の母子加算の廃止を止め、18歳までの支給を復活すること。
2、来年予定の児童扶養手当の削減を中止すること。
3、就学援助の一般財源化を止め、国庫補助金を全面的に復活し、大幅に増額すること。
4、子供の医療費の無料化を国の制度として実施すること。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。平成19年3月19日、奈良県宇陀市議会。送付先、内閣総理大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣。
議長(小林 一三君)
提出者の説明が終りました。
これより質疑を受け付けます。
質疑は、ございませんか。1番、井谷議員。
1番(井谷 憲司君)
2点質問させていただきます。
記の1番に18歳という年齢限定がありますが、これに関しての根拠といいますか、自分が思うに義務教育という意味で15歳という年齢に変えてはどうかということです。
もうひとつ、4番の子供の医療費とありますが、子供という年齢どうなりますでしょうか。お願いします。
議長(小林 一三君)
5番、田村議員。
5番(田村 幹夫君)
生活保護費の母子加算についまして、18歳ということは当然皆さんご存知のように高校卒業までです。現在のところ15歳ということで義務教育を終わったらこの母子加算がないということでしたら、その子供が高校にいく時にこの母子加算がないために進学を諦めざるを得ない子が出てきております。
そういったことがないように、最低今95%ぐらいの進学率を誇ってる高校まで母子家庭の子供が平等にいけるような、そういう制度をするために18歳まで引き上げる要求をしております。
それから、子供の医療費の無料化ですね。これは奈良県は今年の8月から今まで入院費が3歳までだったのが小学校入学までになりました。これを何歳までということは各地方自治体でいろいろ違います。東京などでは中学校卒業まで無料化にしているとこもありますし、他の県ではまだ3歳までしか認めていないとこもあります。
ただ問題は国の制度としてはこれはないんですね。地方自治体の制度でそれぞれ18歳、15歳、奈良県はやっと小学校、6歳まで認めました。だからいきなり18歳まで認めてくれといってもそんなことは無理ですから、とりあえず国の制度として3歳、また小学校まで認めてくれたら県は助かって、じゃあ今度は小学校卒業までやろうか、とこういうふうになりますからそういった意味でここでは年齢を別に限定しておりません
議長(小林 一三君)
よろしいですか。他にありませんか。
これをもって質疑を終結します。
お諮りいたします。
本件については、討論を省略して直ちに採決に入りたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、直ちに採決を行います。
本案について、原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
[賛成者起立]
議長(小林 一三君)
起立少数と認めます
よって、発議第6号、母子家庭の福祉切り捨てに反対する意見書について」は、否決をされました。
会議時間を30分間延長いたします。
議長(小林 一三君)
次に、日程に従いまして日程第28、閉会中の継続審査について、総務文教常任委員会。日程第29、閉会中の継続審査について、福祉厚生常任委員会。日程第30、閉会中の継続調査について、議会運営委員会。日程第31、閉会中の継続調査について、地域開発振興特別委員会。日程第32、閉会中の継続調査について、環境水源対策特別委員会。日程第33、閉会中の継続調査について、市立病院建設特別委員会。日程第34、閉会中の継続調査について、行政改革特別委員会。以上7件を一括上程します。
はじめに、平成18年第2回定例会において受理し、総務文教常任委員会に付託しております、本郷地区への循環バスの乗り入れに関する請願並びに今期定例会で受理し、福祉厚生常任委員会に付託しております、請願第1号請願について、65歳以上の高齢者の無料入浴サービスの継続を求める請願の審査につきまして、各常任委員長から委員会審査報告に基づき、会議規則第103条の規定により、閉会中の継続審査の申し出がありました。
また、議会運営委員長から会議規則第97条第2項の規定により、次に予定される議会の会期、日程等を調査事件として、また、各特別委員長からは、それぞれ所管する調査事項について、それぞれ、閉会中の継続調査の申し出がありました。
お諮りします。ただ今議題となっております7件について、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査並びに閉会中の継続調査とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
よって、総務文教常任委員長、福祉厚生常任委員長、議会運営委員長、地域開発振興特別委員長、環境水源対策特別委員長及び市立病院建設特別委員長並びに行政改革特別委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査並びに閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。
暫時休憩をいたします。資料配布をいたします。
議長(小林 一三君)
資料配布をいただきました。配布漏れはございませんか。ないようです。再開いたします。
お諮りします。今期定例会第1日目の議会運営委員長報告のとおり、議員定数検討特別委員会及び政治倫理条例検討特別委員会の設置について、お手元に配布の議事日程表により、日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
したがって、追加日程1の第1から第2を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
次に、追加日程1の第1、議員定数検討特別委員会の設置について、追加日程1の第2、政治倫理条例検討特別委員会の設置について、以上2議案を一括議題といたします。
特別委員会の設置につきましては、私からの諮問に基づき議会運営委員会で審査いただいておりますので、議長提案とさせていただきたいと存じますが、これにご異議ごさいませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
異議なしと認めます。
まず、議員定数検討特別委員会については、当市の厳しい財政状況を踏まえ、多くの市民の期待に答えるべく適切な議員定数並びに議員報酬についての調査、検討を付議事件とし、地方自治法第110条及び委員会条例第6条の規定に基づき議員定数検討特別委員会を設置するものです。
次に、政治倫理条例検討特別委員会については、市民の信頼に値する倫理性を自覚し、市民に対し自ら進んでその高潔性を明らかにするために必要な措置を定める政治倫理条例についての調査、検討を付議事件とし、地方自治法第110条及び委員会条例第6条の規定に基づき政治倫理条例検討特別委員会を設置するものです。
以上2特別委員会につきまして、長期の審査を要しますので審査が終了するまで設置いたしたいと存じますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(小林 一三君)
ご異議なしと認めます。
よって、議員定数検討特別委員会並びに政治倫理条例検討特別委員会の2特別委員会を設置することに決定いたしました。
なお、各特別委員会の定数並びに委員の選任につきましては、今後開催されます会議において行いたいと存じます。
これをもちまして、本定例会に付された事件は、すべて終了いたしました。
11番、森下議員。
11番(森下 裕次君)
ひとつ発言をお許しいただきたいと思います。
議案につきましては、議案の採決につきまして直接関係ないんですけど、先程、議案第2号、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正についての採決に対しての直接的な意見ではないですけど、要望とういう形で発言をお許し願いたいと思います。
議長(小林 一三君)
はい、どうぞ。許可します。
11番(森下 裕次君)
ありがとうございます。
今期、宇陀市代替バス事業に関する条例の一部改正ということで、で可決されました。
このことにつきましては、コミュニティーバスの運行という形の中で廃止路線の交通弱者救済に寄与するもので、大変喜ばしいものかと思います。
ところが、過日3月12日の総務文教常任委員会の協議の中で、運行ルートにつきましての説明がなされたのかと思うんですけども、これにつきましても、先程坂本議員からもいろいろ要望もございました。
その中でなんですけども、昨年度室生区の地域協議会の意見書として、廃止路線の存続確保という意見書が出されまして、それに基づきまして今回それも採択していただきまして、現行路線の確保という形で、時間のない中、また予算のない中で苦慮されたと思います。
そんな中で日程、ダイヤ等を決定していただきました。確かに毎日の走っているバスを見ますと乗車率なんていうのは限りなくゼロに近いというふうな現状もございますけども、地域住民の要望といたしましては、なんとしても現行路線を確保していただきたいというのが大きな声でございました。
そして、この運行計画を見ますと、室生北部線、南部線、それに該当する議員と申しますのは僕と坂本議員なんですけども、この運行計画を見ましたところ隔日運行というところがかなり多い。それが予算もない、時間もないという中でひねり出された計画、それは評価には値すると思うんですけども、必ずしも住民の要望に沿ったもの、住民の理解を得たものではないよう気がします。
今後、4月2日の運行までに地元への説明資料の配布があろうかと思いますけども、そんな中で住民への詳細な説明、また住民からの要望がございましたら、ダイヤの改正等に余地を残していただきたい。
昨日の市長の一般質問に対する答弁中で、地域が活性できるようなそんな地域づくりをしていただきたい。地域が活性できるような対応を行政に求めるものでございます。
4月2日の実施までに住民への詳細な説明と、ダイヤ改正に対する柔軟な対応余地を残していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
議長(小林 一三君)
要望としてお受けいたします。
議長(小林 一三君)
以上をもちまして、平成19年第1回宇陀市議会定例会を閉会をいたします。
それでは、閉会に当たり、前田市長のごあいさつをお願いいたします。
市長。
市長(前田 禎郎君)
平成19年の第1回定例会が閉会をされるにあたりまして一言ごあいさつを申し上げます。
去る3月5日に開会をされましたこの度の定例会におきまして、平成19年度の各会計の当初予算をはじめ、条例案など数々の重要案件につきまして、慎重にご審議をいただき、滞りなく全議案を議了いただきましたことに厚くお礼申し上げます。宇陀市市制発展のため、誠にご同慶に存する次第であります。
ここに成立をいたしました、平成19年度の予算をはじめとする重要案件など厳しい財政状況ではありますが、行財政改革を積極的に推進しながら、さらなる経費の節減に努め、市民の福祉の向上と豊かで夢のある宇陀市をつくるために精一杯の努力をしてまいりたいと思います。
今期会議中に議員各位から承りましたご意見、ご要望等につきましては十分にこれを尊重し、市政の運営にいかんなきを期してまいる所存であります。
特に市民病院の建設につきましては、市民の皆さんが一日も早く建設をしてほしいとの要望のある大事業であります。市民の期待に応えるべく理事者はもとより、議員全員の協力がなければ成しえないと考えております。スケジュール的に19年度は実施計画、基本計画に取り組むことにいたしておりますが、これを作成する前に病院室なり、あるいは医者の確保なり、あるいはまた運営の方法なり、基本的なことをこれから懇話会をはじめ、議員の皆さん方と十分に協議をしながらこれを決めていただいて、そして基本設計の策定に取りかかっていきたいとこのように思っております。ご理解をいただきまして、ご協力をお願いを申し上げたいと思います。
議員各位におかれましては、十分に健康にご留意されまして、市政の発展のためになお一層のご尽力を賜りますようにお願いを申し上げまして、閉会にあたってのご挨拶といたします。ありがとうございました。
議長(小林 一三君)
ありがとうございました。
閉会に当たり一言ごあいさつを申し上げます。
今期定例会は3月5日に招集され、本日までの16日間にわたり、過密な日程の中にもかかわらず、提案されました平成19年度予算案をはじめ、条例の制定及び一部改正案、18年度一般会計ほか補正予算案、人事同意案件等数多くの重要案件について、議員各位には終始極めて熱心にご審議賜り、適切妥当な結論を得ましたことに対し、重ねて敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
また、市長をはじめ理事者の皆様には、審議の間常に真摯な態度でご協力をいただきましたことに対し、深く敬意をあらわしますとともに、本会議並びに委員会において、議員各位から出されました意見、要望等については、今後、十分ご配慮のうえ執行をお願いするとともに、特に平成19年度各会計予算におきましては、市民の負託に応えるべく、節約の中にも市民サービスの向上に効率的に経費を配分されるよう強く要望する次第でございます。
終わりに、議員並びに理事者各位には、くれぐれも健康に留意されまして、今後、ますますご活躍されますことをご祈念申し上げまして、平成19年第1回定例会を閉会いたします。
ありがとうございました。