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令和6年度エストニア派遣事業の様子

ページID:0016444 更新日:2025年4月1日更新 印刷ページ表示
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令和6年度エストニア短期留学の様子

                (短期留学参加職員による報告から)

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今回留学生の募集にあたっては、「宇陀市を魅力あるまちにするためには」という題名で、宇陀市を住みよい町にするために、また宇陀市が世界から選ばれるためにご自身ならどのような取組にチャレンジしたいか。をレポートで提出することと併せ、「エストニア留学への熱意」についてのコメント動画の提出をいただき、宇陀市・エストニアサーレマー高校・タリン工科大学サーレマー校、エストニアの人材育成企業ネクストイノベーションの各代表者にて選考を行いました。


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タリン市に3日間、宇陀市と教育的連携をしているサーレマー市(島)に4日間の7泊10日の行程。


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8月9日から10日と日をまたいで10時間以上かけてエストニア首都タリンへ。

ヘルシンキ空港では一緒に乗り継ぎをしている外国の学生も多く、宇陀市の留学生が彼らに積極的に話しかけ、インスタを交換する一幕も。SNSを活用することで世界は簡単につながるんだということが実感できた一瞬でした。


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世界文化遺産にも登録されているタリン旧市街を散策した様子。 ヨーロッパ各国やロシア等に占領された過去がありながら、中世の建物が現存されていて 異空間にいるようでした。ジブリの「魔女の宅急便」のモチーフにもなったともいわれる素敵な場所で、学生たちも異文化に触れる事で大きな刺激を受けた様子でした。


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翌日タリン市から移動して、サーレマー島へ。クレッサーレ城を見学しました。

クレッサーレ城は、14世紀にドイツにより建てられた城でとても堅牢に作られており、この地が宗教的にも重要な拠点として位置づけられた場所だったと実感できました。城の中は 博物館となっており、エストニア、サーレマーのこれまでの歴史を知る事ができるものでした。


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その日の夕方よりサーレマー高校生と宇陀市在住の留学生との交流会の様子。

最初は日本から持参したお菓子をサーレマー高校生に食べてもらいながら、たどたどしいながら 英語でコミュニケーションで取り打ち解け、その後グループに分かれて、エストニアと 日本の文化、教育の違いなどを話し合っていました。一生懸命英語や、ボディランゲージで自分の思ったことを伝えようとする姿に感銘を受けるとともに、やはり伝えられる英語力の必要性を感じる面もありました。エストニア第二言語は英語ですが、エストニア学生の英語習得レベルは高く、留学生からは、自分ももっと英語を学ばなければという声があがっていました。


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午前は、サーレマーIvo校長の案内によりサーレマー高校内を見学しながら、日本の学校との違いなどを学びました。サーレマー高校は生徒会の活動が活発で、生徒の意見を生徒会に伝える為のQRコードがあったり、教室や職員室も生徒と教師が近い環境で学べるよう配慮されている印象があります。ここではエストニアのソーシャルアントレプレナーシップに関しての講義もありました。

午後は、サーレマー高校のその生徒会の学生に生徒会の活動についてお話をいただきました。彼女らの生徒会活動は、自分の学校内に留まらず周囲の学校や、同世代と繋がり「ユースカウンシル」という若者団体を作り、若者が地域を変えるための活動にまで 繋げているということでした。生徒会活動が学校を離れ、社会活動にまで展開されているという話はあまり日本では見られないことで、非常に感銘を受けました。


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ヘルシンキメディア高校生徒会長は、5万人の「ユースユニオン(若者団体)」の長も在任されていて、将来的には政治の世界に興味があるという事。ユースユニオンのような活動を通して、未来のある若者が政治に目を向けることに留学生も刺激を受けていました。

その後、Ivo校長よりプレゼンの方法を学び、留学生それぞれが「学校の変革」について模擬プレゼンを行いました。


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海洋工学の研究を行っているタリン工科大学にて、再生可能エネルギーの ワークショップを行いました。ミニチュアの風力発電機を作り、扇風機で風を当て どのくらいの発電が起こせるかなど実際にワークショップで体験しました。エネルギー、温暖化問題は今後さらに深刻になるので、留学生にとっても エネルギー問題に対して考える良い機会となりました。


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サーレマー4日目最終日、留学生のプレゼンの様子。内容は、「サーレマーへの感謝の気持ちを伝え、何を学び 日本でどのように活かすのか」というものだった。 先日に校長から学んだ主張の方法も活かされていて、何より堂々と前を向いて思いを 伝える留学生の姿に成長と胸を打つものがありました。 

どうしても私たち大人は、何かに理由、壁を作ってやれなかったり、考えることをやめてしまったりするのですが、子どもには壁がない。もちろん、ヒト、お金、モノがないとできないって思う事はありますが、彼女らのプレゼンは、そんな壁を若い力で超えていってしまうのではと思わせてくれるような可能性に満ちたプレゼンでした。


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15日からタリンに戻り、食の無駄をゼロにする「ゼロウエイスト」をコンセプトで運営されているミシュラン グリーンスターを獲得しているフォトグラフィスカ(レストラン)にて、食材を無駄なく使用する大切さ を学び、その後実際に留学生がパスタとパスタソースを作るワークショップを行いました。 身近な食についての内容で留学生も活き活きと楽しく学んでいました。 


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欧州からの視察も多く訪れるスマートシティであるウレミステシティと、そのまちが目指す環境に配慮した持続可能な都市作りについて学びました。再生可能エネルギーや、エネルギー管理システムの導入、リサイクルを重視した循環経済を促進するなど、テクノロジーと環境の両立を目指すもので、これからの日本にとって必要になる視点であり、考え方だと感じました。 


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留学最終セッション。留学生3グループ、先生に分かれて、エストニアで学んだ事を活かし、宇陀市に対しての提言を行うプレゼンテーションを行いました。インターネット環境や宿泊施設、市の広報についての提言等なるほどなと思わされる内容で興味深いプレゼンでした。何より堂々と自分の主張をする留学生の姿にこれからの宇陀市の未来も明るいと思わされた内容でした。


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これから様々な地域課題のある社会を生き抜くには、AIなどのITが発達していく時代の中で生き抜くには、さらに海外との競争で日本が勝ち抜いていくためには、「1+1=2」という答えを求めるだけではなく、「0を1に変える発想」「1+1=∞」なるような考え方を持つ人材がますます必要になってくるということが認識できた機会でした。そして、その理念を体感できた多くの学びがあった短期留学でした。

宇陀市としても、宇陀にいながらこのような気づきと学びができる環境を整備することをこのプロジェクトで目指していきます。