大規模盛土造成地における宅地耐震化の取り組みについて

ページID：0015670 更新日：2025年3月28日更新印刷ページ表示

大規模盛土造成地における宅地耐震化の取り組みについて

平成7年（1995年）の兵庫県南部地震（阪神・淡路大震災）、平成16年（2004年）の新潟県中越地震、平成23年（2011年）の東北地方太平洋沖地震（東日本大震災)などにおいて、大規模に盛土造成された宅地で滑動（かつどう）崩落（ほうらく）による被害が発生しました。

奈良県では、地震時の宅地の安全性を確保するため、大規模盛土造成地の抽出調査（第1次スクリーニング）を行い、その結果をマップとして作成・公表しております。

大規模盛土造成地マップ（奈良県ホームページ）＜外部リンク＞

このマップは旧地形図と現況地形図を重ね合わせて、大規模盛土造成地の概ねの位置や規模をお示しするもので、マップに示された箇所が地震発生時に必ずしも危険というわけではありません。

市民の皆様には、お住まいの場所について関心を持っていただき、防災意識を高めて、災害の未然防止や被害の軽減につなげて日頃の防災にお役立てください。

大地震時に大きな被害が生じるおそれのある盛土造成地は、過去の地震時の被害事例から下記の2つに定義されています。

大規模盛土の形式イメージ

宇陀市内の大規模盛土造成地はすべて谷埋め型となっています。

宅地の災害を防ぐためには、日頃からご自宅への宅地や周辺の擁壁（ようへき）、斜面などに目を配り点検することによって、宅地被害の前兆となりうる異常を早く発見することができます。

宅地の異常イメージ

大規模盛土造成地の中には、滑動（かつどう）崩落（ほうらく）するおそれがあるものがあります。

谷間や山の斜面等において、盛土造成されたひとまとまりの宅地が、地震による大きな揺れによって、滑ったり崩れたりする現象を滑動（かつどう）崩落（ほうらく）といいます。

滑動崩落イメージ

第2次スクリーニング計画の公表について

本市では、地震時の宅地の安全性を確保するため、令和5年度から令和6年度にかけて、第1次スクリーニングにより抽出された大規模盛土造成地（44箇所）を対象に、変動予測調査（現地踏査、優先度評価）及び簡易地盤調査及び擁壁の危険度判定評価を実施し、「大規模盛土造成地第2次スクリーニング計画」を作成しました。

（注）今回の調査は、大規模盛土造成地の安全性を調査するものではなく、現状把握を行い、地域の皆様の防災意識を高めていただくことを目的としています。

同計画では、国土交通省が定める「大規模盛土造成地の活動崩落対策推進ガイドライン及び同解説」に基づき、下表のとおり優先度を判定しています。