本文
日程 |
内容 |
|
---|---|---|
辻谷禎夫 多田與四朗 |
議員番号 |
氏名 |
議員番号 |
氏名 |
---|---|---|---|
1番 |
井谷 憲司 |
2番 |
上田 徳 |
3番 |
山本 良治 |
4番 |
峠谷 安寛 |
6番 |
大澤 正昭 |
7番 |
井戸本 進 |
8番 |
中山 一夫 |
9番 |
多田 與四朗 |
10番 |
山本 繁博 |
11番 |
森下 裕次 |
12番 |
坂本 徹矢 |
13番 |
山本 新悟 |
14番 |
辻谷 禎夫 |
15番 |
高橋 重明 |
16番 |
土井 英治 |
18番 |
泉岡 正昭 |
19番 |
大西 進 |
20番 |
玉岡 武 |
21番 |
小林 一三 |
役職 |
氏名 |
役職 |
氏名 |
---|---|---|---|
市長 |
前田 禎郎 |
副市長 |
森田 博 |
教育長 |
向出 公三 |
総務部長 |
向田 博 |
総務部参事 |
菊岡 千秋 |
財務部長 |
中尾 辰彦 |
市民環境部長 |
石本 淳應 |
健康福祉部長 |
山本 栄次 |
農林商工部長 |
穴田 宗宏 |
都市整備部長 |
西田 茂 |
土木部長 |
南 幸男 |
農業委員会局長 |
太田 政幸 |
教育委員会事務局長 |
字廻 幸雄 |
教育委員会事務局参事 |
巽 幹雄 |
水道局長 |
山下 勝史 |
市立病院事務局長 |
松村 光哲 |
市立病院事務局参事 |
竹内 均 |
保養センター美榛苑所長 |
臺所 直幸 |
監査委員 |
山本 安弘 |
介護老人保健施設さんとぴあ榛原事務長 |
上田 順啓 |
会計管理者心得 |
藤田 静孝 |
財務部財政課長 |
井上 裕博 |
財務部税務課長 |
栗野 肇 |
財務部行革推進室長 |
東 勲 |
議長(玉岡 武君)
おはようございます。
第3回定例会の第2日目を招集させていただきましたところ、議員の皆様方にはご多忙のところ、ご参集をありがとうございます。
朝晩は大変気候のよいさわやかなシーズンになりましたけれども、まだまだ日中温度差はあり夏日もあるということでございますので、どうぞ最終日までご健康に理事者も議員さんもご留意されまして頑張っていただきますようにお願いしておきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
ただいまの出席議員は19名であります。
17番、竹内幹朗議員の欠席届を受理しておりますので、ご報告いたします。
定足数に達しておりますので、ただいまから平成20年宇陀市議会第3回定例会を再開いたします。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付のとおりであります。
これより議事に入ります。
議長(玉岡 武君)
日程第1、議案第64号及び日程第2、議案第67号並びに日程第3、議案第69号の条例の一部改正及び条例制定の3議案を一括して議題といたします。
本日は、過日の本会議において提案者の説明が終わっておりますので、質疑を受け付けます。
なお、本議案は後ほど総務文教常任委員会へ付託の予定でありますので、当該委員の質疑はご遠慮願います。
初めに議案第64号、宇陀市自主放送スタジオ条例の制定についての質問を受けます。
質疑はございませんか。
議長(玉岡 武君)
18番、泉岡議員。
18番(泉岡 正昭君)
一つ市長にお尋ねいたしますが、3番の審議会委員は15人以内でもって組織するとうたってありますが、宇陀市にせよ、どこの市町村にしたって、この委員委嘱または委員というのは、どう見ても行政をやめた人とか、また何らかの形の肩書を持った人でもございますので、私が思うには、それぞれ相応に一個人の人でも意見を述べて、活発な意見を述べる人の選考もちょっと考えていただいたらと思いますので、一つそれについて市長にちょっとお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
確かにおっしゃるとおりでありますので、十分ご意見を拝聴いたしまして決めていきたいとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
私も同じところで質問をさせていただきたいんですが、この審議委員会で従来見ますと何か充て職的な傾向が非常に強く感じますので、今後は少なくとも50%については公募制をしいていただきたいと。
住民参加のまちづくりを表号しておられますので、そういう意味では広く住民に意見を求めるということでは行政側がある程度の人に充て職的に充てるのではなくて、やっぱり公募をして、それに対して学識経験の有能な方も結構おられますので、そういう人材を発掘していただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
議長(玉岡 武君)
答弁はいいですか。求めますか。
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
具体的に公募制の50%というお話がありました。先ほど泉岡議員にも申し上げましたとおりでありますので、十分に配慮いたしたいなと思っております。
議長(玉岡 武君)
ほかに受け付けます。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
おはようございます。
一つお聞きしたいのは、先日全体協議会の中でもいろんな議論がなされたわけでございますけれども、緊急時について一つ私の体験した事例を皆様方に紹介しながら、こまどりの対策、これを一つ今後の検討課題としていただければと思います。
といいますのは、先日雷が鳴りまして私の自宅のテレビ、それから一部が電気がつかないということになりまして、早速テレビであろうと思ってこまどりに電話しました。そうしましたら橿原の方にその電話がつながりまして、「もしもし」と私は私の名前を申し上げまして、そしたら先方さんは、私はソフトインターネットそういう関係の今日は当直をしておりますと、こまどりケーブルテレビについては一切私はわかりません。それだったら私、市会議員をしておりますけれども、今のおたくの会社の人間としての当直の責任に対して一言申し上げました。
といいますのは、仮に車がどん突いて電柱を倒し、ケーブルテレビが映らない、また被災や災害のときにはどういうふうな対応をされるんですかと。そしたら改めて電話がかかってき、まだそのときには上司の方と相談された答弁だろうと思いますけれども、明くる日に、あすの日に行かせていただきますというような生ぬるい答弁でございました。
やはりそういうことでは、これから90%という加入者が宇陀市におりながら、緊急のときの対応等が私は実感としてこれはまずいなと。私はこの議論を皆さん方としながら十分認識をしておりましたので、まだ対応ができたわけでございますけれども、これが一般の方だったらどのような先方の答えに対して立腹されるだろうかとそのことを考えますと、非常に危機管理については不十分な点が多いのではないかとこのように感じたわけでございますので、この時間をいただいて、私のことでございますけれども報告をさせていただきながら、まず行政の担当の方には、くれぐれもこれから始まるであろうこまどりの11月の1日からの放送につきましても、やはり住民を主体とした考え方を持っていただき、危機管理には早急に対応していただく、また答えを出していただくようなやはりその配備をしていただかなければ不安を感じるところでございます。その点について、一つ担当課の方にその考え方をお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めます。
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
自主放送の関係でのお尋ねでございます。
特に緊急時の対応ということで、この自主放送の主たる目的の一つには、住民、市民の方々に緊急時の情報を正確に伝えるとこれがありますので、それを肝に銘じながら、再度この放送の組み立てのところでも緊急時の対応を一番に主眼に置きながらの組み立てをやっていきたいとこう考えております。そういうことでお答えしておきます。
議長(玉岡 武君)
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
お聞きしたいのは、すべての家庭に緊急時の電話番号を配布していただいて、電話の横でもいいですから張っていただいて、ここに電話すればもう必ず対応、またいろんな相談に乗ってくれますよということも一つしていただかなければ、私も電話をかける際にいろいろと掘り出して調べました。そういうことがないように、やはりちょっと一つ電話のそういうサービスをこまどりに相談していただいて、何とか直通ができてすぐに返事ができるような対応でひとつよろしくお願いしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めます。
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
ご要望として受けとめさせていただきます。
今回ご提案させていただいていますのは自主放送のスタジオの条例ということで、そういった関係でまたお答えさせていただきます。その議員の内容については、ご要請ということで受けとめさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
9番、多田與四朗議員。
9番(多田 與四朗君)
9番、多田でございます。2点ばかしお尋ねしたいと思います。
1点は、さきに議会運営委員会、それから全員協議会でもこの件につきましてはいろいろとご説明を受け、また番組の中にございます議会中継ということで、議会の取り組み等についていろいろ協議をしたわけでございます。
その中で、これはもう少し詳しく聞いておかなければならないということで、先ほど泉岡議員からも指摘がございましたけれども、この審議会の条文に「自主放送番組の基準及び内容について審議し、答申する」と、二つ目、「必要に応じて自主放送番組全般について市長に対して意見を述べる」ということになっております。
この15人以内の中には議会の代表者も入ってくると思うんですけれども、この条文の中身をもう少しお詳しく担当所管よりご説明を願えないかということです。
それともう1点なんですけれども、これはここに出ております自主放送スタジオ、これは駅北のふれあいギャラリーでしたか、要するに歴史観光あるいは施設等々の総合的な案内を今までやってきたこのふれあいギャラリーを廃止することによって、そこにスタジオを持ってくるというように理解はしております。
それとあわせまして、聞くところによりますと、萩乃里の森林組合の事務所の跡地にこまどりの役割機能を備えた拠点が来るのではないかというようなお話も伺っておるんですけれども、このスタジオと跡地に、もしちゃんとそういう形で来るということになりましたら、その機能連携といいますか、その果たす役割といいますかこういったあたり、ちょっとお尋ねしたいなと思います。以上2点でございます。
議長(玉岡 武君)
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
お答えを申し上げます。
自主放送の果たす役割といいますか使命感でございますけれども、行政のあらゆる情報を即座に伝えるというふうな状況もございますけれども、使命感の中にやはり公平、公正、それをいかに担保するかというふうなところを図られています。そういった状況をやはり第三者的な立場で審査していただくというふうなところでの放送番組の審議会を15名以内の委員さんをもって審議をしていただくというふうなところで考えております。そういった状況で進めていきたいとこう思いますので、お願いしたいと思います。
それと、こまどりの本社機能をというふうなことで、従前からこまどりエリア、宇陀市あるいは吉野郡というふうな中山間をこまどりエリアとしてこの間事業化がされてきたわけですけれども、シェアで言いますと、こまどりの放送シェアの3分の1以上を宇陀市が占めるというふうな状況になってきました。
そこで、こまどり側ともやはり生駒にKcnのところに同居をしながらこまどりの本社があるわけですけれども、こまどりをぜひとも宇陀市の市域の中に持ってきてくれとこういうふうな、やはり地域活性もあるいは雇用等々も含めて企業誘致という考え方も含めて、そういった話し合いをしているところでございます。
その中で出ましたのは、森林組合の移転後にそこへ来てもらったらどうやというふうなことで現在話を進めているわけですけれども、こまどりの対応としては、やはり駅前を中心として考えていきたいとこういうふうなところもありまして、現在まだ正確な方向は出されていませんけれども、宇陀市の立場としてもそういった企業の誘致をぜひとも図っていきたいという立場と、それから宇陀市にたくさんのこまどりのお客さんがおるというふうな状況の中で、以後のメンテナンス等々の立ち上げ、フットワークを考えてみますと宇陀市の中にそういった事業所があるというふうなことでのお客さんのサービスということを考えていけば、ぜひ必要だと思っていますので、その働きかけは今後とも続けていきたいとこう考えております。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
今回、市議会のメンバーが15名以内で決めさせていただいて、67号にも関係ありますけれども、そのときの費用弁償という形で金額が出ていますけれども、宇陀市も財政厳しい折、宇陀市内での金券というのを発行して、その金券で支払いをさせていただき、委員さんはその金券で例えば美榛苑で食事するとか、また市民病院に行ったときにはその金券で支払いができるというような形で、宇陀市におけるそういう委員さんに対する費用弁償を宇陀市発行の金券というのを発行して、それでご辛抱願うというような形で一遍考えてみてはどうでしょうか。
議長(玉岡 武君)
提案に近い用件ですが。
副市長。
副市長(森田 博君)
確かにいいアイデアかと思います。がしかし、報酬の支払いにつきましては現金というような大原則があるわけで、今後どういう形でそういうような金券的なものについては検討させてもらうということで、参考意見として一応考えさせてもらうということでご了解いただきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本議員。
12番(坂本 徹矢君)
行政の声で検討させていただくといったら何もしないというような形で、そう聞かされていますので、これはやっぱりそうすることによって、今副市長さんは現金と決まっておるというような決まりが本当にあるのかないのか僕はちょっとわからないので何ですけれども、やっぱりそうすることによって市民の皆様もご理解いただき、それなりの人に多分その審議会のメンバーになっていただくのではないかなと僕自身は思いますので、前向きに、検討ではなしに前向きに市長さん考えてみてください。考えるべきだと思います。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
金券というのか、どういう話になるのか、金券ということになりますと、これはちょっと法的な問題もありますので、それはちょっと私は金券発行についての難しい問題があるだろうと思いますし、そして今報酬の関係につきまして条例で決まっておりますので、現金で払うというようなことは決まっていませんけれども、報酬はそういうもので払うというようなことは決まっていませんで、これは検討せいと言われたって一遍考えてみます、はい。
議長(玉岡 武君)
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
この最後の項目に、宇陀市榛原ふれあいギャラリーの条例の廃止ということで、恐らくふれあいギャラリーはもう廃止になりますので、ただその役割は本当に終わったのかと。ただ利便性があって、スタジオの自主放送に改修工事がされたわけでございますけれども、その点についてはどうでしょうか。
議長(玉岡 武君)
穴田農林商工部長。
農林商工部長(穴田 宗宏君)
ふれあいギャラリーにつきましては商工観光の方が担当いたしておりまして、もう職員は全部引き揚げておりまして、現在こまどりが受け付けの事務をやっております。その部分につきましては、観光案内等のパンフレット等は現在のところに置かせていただいております。
ただそういう格好で、宇陀市の玄関口としての観光案内を今まで担ってきておりましたので、今近鉄と交渉しておりますけれども南側のところに、やはりトイレも外にございますけれども男女別々のトイレになっていないということもありましたので、トイレの改修とあわせて観光案内所ができればなという形で、今近鉄と用地の交渉をやらせていただいております。それがうまくいけば、榛原まちづくり交付金を使わせていただいて小さなものですけれども今後やっていきたいという形を考えております。
議長(玉岡 武君)
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
ということは、同じような費用がそこに発生をして、職員さんも常駐で張りついてそういう形になるんですか。
議長(玉岡 武君)
穴田農林商工部長。
農林商工部長(穴田 宗宏君)
観光案内所ですので今観光ボランティアの方もおられますので、職員になるかシルバーになるかわかりません。現在もトイレの清掃費用等が発生しておりますので、そこへ職員がつくことによりましてトイレの清掃の管理費もなくなるという面もございます。また、奈良交通、近鉄、タクシー会社もおりますので、その辺でのトイレの清掃費用の負担等もいただいた中で、何とか若干の人件費は要りますけれどもその辺で何とかいけばなという考えは持っております。
議長(玉岡 武君)
それでは、これをもちまして質疑を終結します。
次に議案第67号、宇陀市の特別職の職員で非常勤のものの報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正についての質疑をお受けいたします。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
質疑なしと認めます。
これをもちまして、質疑を終結いたします。
次に議案第69号、宇陀市ふるさと寄附条例の制定についての質疑をお受けいたします。
18番、泉岡正昭議員。
18番(泉岡 正昭君)
ちょっとお尋ねいたします。
この寄附金を財源として行う事業は次のとおりとすると、1から5までうたってあります項目が、またこのあらかじめ指定できるものをと、うたってありますが、この指定というのは一方的に言ったら1番なら1番、3番なら3番となった場合には、ほかの配分はどうするのかお聞きしたいのと、そして指定がないものについてはまちづくり課題に応じて市長が事業の指定を行うものとうたってありますが、これを一つ市長さんにお尋ねしますが、まちづくり課題において市長が事業を行うものとうたってある5項目のうちで、第1目的事業は何かをお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
お答えを申し上げたいと思います。
そもそも、このふるさと寄附ということにつきましては大口といいますか、ある程度小口の寄附者を募るというふうな目的でこの条例を設置しておりまして、最終的にこの4条の方で基金の設置というのを置いておりますけれども、例えば数万円単位でご浄財をお預かりしても、その数万円単位でこの2条に掲げております事業ごとにその都度その都度使わせていただくというのは大変困難なことだと思います。そういうことで、一たんはこの基金に積み立てをさせていただいて、こういった2条の項目に合致する寄附者の意向に合致するというふうな事業、まとまった事業をするときに一括でその基金を取り崩して使わせていただきたいなとこのように考えております。
指定のないということは、余りにも寄附の中で使い道を限定されますと、どうしても枠が固まり過ぎまして、お使いをさせていただくときにも支障の出る場合もございますので、逃げ項目というんですか、宇陀市のためならばどういった事業でも構わないという方々のためにこういう項目をつくっておるとこういうことでございます。
議長(玉岡 武君)
前田市長、答弁よろしいか。
市長(前田 禎郎君)
結構です。
議長(玉岡 武君)
9番、多田與四朗議員。
9番(多田 與四朗君)
このふるさと寄附条例の内容等々につきましては、過日いろいろと委員会等々で詳しくお話はいただいておるんですけれども、要は、やはり全国に宇陀市出身者がいろんな分野、いろんな領域でご活躍されておられるかと思います。宇陀市のウェブサイトもございますのでね、出身者はそれなりにいろいろと今のまちのありよう等々について興味のおありの方はいろいろごらんになられていると思うんですけれども、要は全国に対して、市外に対してのPRをね、PRこれをどのような形で、いろんなメディアがございますのでそれを複合的に活用すればよろしいんでしょうけれども、そのPRというのがやはり一番大切なのではないかなと私は思っております。
これは余談ですけれども、笹岡薬品であるとかアイフであるとかツムラであるとか、藤沢薬品であるとかロートであるとかオービックであるとか赤ちゃん本舗であるとか、非常に名立たる企業がこの宇陀市出身ということでもございますので、それ以外にもまた芸術分野、文化分野でご活躍されておる方もたくさんいらっしゃると思いますので、そういう方々にいろんなメディアを使いながら情報発信していく、PRしていく、これについての考え方をお聞かせください。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めます。
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
この寄附に関しましての全国的なPRというんですか、そういったご質問かと思います。
まず、私どもで考えておりますのが、宇陀市のホームページを開いていただくと、すぐこのふるさと寄附という項目が出るように、10月からできるだけ早い目にホームページに掲載できるようにただいま準備中でございます。
それ以外にもいろんな手法があろうかと思います。
例えば、今議員がおっしゃいましたように榛原出身の方、そういった方々には当然身内の方とか親族関係の方も近隣にお住まいの方もおられます。そういった意味での口伝えもございましょうし、あるいはまた場合によってはそういったリスト、名簿等々が合法的に入手できるならば、ダイレクトメール等で呼びかけ、あるいは一方的な呼びかけでは失礼な場合は、特に大口の場合でしたら訪問も辞さないというぐらいのことも考えていかなければならないということで、項目の一つには入ってございます。今考えておりますのは、最低限それぐらいのことは考えられるということでございます。
議長(玉岡 武君)
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
本事案については、これは総務常任委員会への付託ということで、私は今回総務常任委員ではありませんので発言させていただきます。
全国的に政府主導のもとにこの制度が今議会どことも提案されていると思うんですが、一つやはり一律にやりますと目立たないということで、埋没してしまうのではないかと。特に私どもが聞くのは、最近では郡山市が金魚をお返ししますよという形をPRしておりますので、一つの地域のPRにもなるわけですけれども、ちょっと宇陀市としては非常にその点弱いなと。何か名物はないのかなと私も考えるわけですが、そういう意味では今多田議員もおっしゃいましたが、私もやっぱり企画力というのは非常に大事だと思うんですね。
それから、こういうことを進めるについて初期費用をやっぱりかけないかんわけですね。先行投資をやらないかんと。そのためには東京の方で、県もそういうふうに東京の事務所を使うということですが、そこでPRをして全国に呼びかけると。
特にこの寄附金の考え方は、やはり地方税源を移譲しても結果的にはもともと財政力が弱いところは、やっぱり税源を移譲しても余りふえないんです。やはり東京と愛知が非常に財政が豊かになっていますので、そこらあたりの宇陀市出身のそっちへ住んでいる方がどんどんこっちの方へ寄附していただいたらありがたいんですが、まず企画力とそれから初期費用をどのように考えておられるのか。
それから、この対象事業の一番上に医療、福祉と書いていますね。これはちょっと漠然として、これはどことも同じようなことで、本来基本的には寄附に頼るような内容では僕はないと思うんですけれども、どういうことを考えているのか、その点だけ3点お伺いしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
お答えをしたいと思います。
まず1点目の企画力、企画の件でございます。
確かに高橋議員おっしゃいますように、この宇陀市、観光的な分野では全国的に有名な施設もあるということでございますが、先般マスコミに発表されましたように郡山の金魚セットをお礼にお返しするという、そういった目玉商品というのがちょっと今のところ私どももいろいろ考えておるんですが、宇陀市にはないのではないかなということで、その中でも何とかふるさとの宇陀を思い出していただく、あるいは宇陀の将来のことを考えていただくとこういったものを探していきたいということで、いろいろ、あまり日もないんですが考えているところでございまして、若干企画については不安感はあるというのは事実でございます。
それから初期費用につきましては、確かによくテレビでやっておりますのは鹿児島県、これは東京事務所の方に職員を4名、5名と専属の営業マンのようにスタッフを配置してやっておる、あるいは奈良県の方も東京事務所の職員を使うというようなこともちょっとうわさを聞いておりますが、ちょっと宇陀市の方ではそこまではするというんですか、対象の方々が少人数で全国に散らばっておられるというようなことで、そういった専属の職員を配置というのはちょっと難しいかなと。かえって費用の方が要るのではないかなと考えておりますので、今のところは担当部署の方からの呼びかけ等に専念させていただこうとこのように考えております。
それから、最後の医療または福祉の充実に関する事業とこういうようなことで、ちょっと条例という形でございますので表現はややもすると大きなタイトルで表現はしておりますけれども、この中によりますと、例えば福祉関係で若干重複する部分があるかもわかりませんが、高齢者に対する日常生活備品の貸与とかそういった事業で一般財源の補てんに使わせていただくとか、あるいは医療のことに関しましては、病院の当然企業会計という病院会計でございますけれども、その中では器材でありましたりとかそういったものがある程度必要なときには、この基金である程度の金額がまとまっておれば繰り出しというような形で、基金を取り崩して病院の方に繰り出しをしていくと、こういうようなこともいろいろ考えられると思いますので、条例のタイトルかなり大まかでございますが、その辺はご容赦いただきたいとこのように思います。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
3点目の件で私が申し上げたいのは、旧町、榛原町時代に善意銀行という制度がございました。当時、合併前に私も質問で取り上げて、当時2000万円あったと思いますが、これがいつの間にか一般会計の中に入ってしまったわけですね、雑入で。それだったら、やっぱり善意で出資者の意向を考えるならば、やっぱり有効に使っていただきたいという形でそれぞれ拠出しておったのが、車いすに数台使われただけで、全くそのまま一般会計と同じような扱いになってしまったと。
そういう前例がございますので、私はあえてこの問題を言っているわけですが、やはり寄附する方の気持ちを生かすということを基本にやらないと、何に使われるのかわからないんだったらもう寄附できないという、ばかを見るようなことにならないように、その点を申したわけでございますので、今後参考にしていただきたいと思います。以上です。
議長(玉岡 武君)
14番、辻谷禎夫議員。
14番(辻谷 禎夫君)
この寄附条例、私も6月議会で一般質問をさせていただいた内容でございますが、早速9月に提案ありがとうございます。
私の思いは、いろんな条例はこうつくっていただいたわけでございますが、先ほど各議員もおっしゃっていますように具体的にこの宇陀のアピールをできるものを考えていただきたいとこのように思うわけでございます。
と申し上げますのも、例えば大宇陀でありましたら伝建のそういう地域に選ばれておりますし、具体的にどれほどかかるかはわかりませんけれども、松山の城を再現するのにどのぐらい、簡単な予算もあるでしょうけれども予算に合ったこういうようなものを建てたいとか、そういう全国的に理解のいただけるようなものを考えていっていただいてはどうかなと。そのようになりましたら、いろいろの宇陀から出身者が出ましたそれらの方々にも、ただ企業的に出世されたとか、また名が残っているからとかいうんではなくして、その人たちがやっぱり生まれ育った場所にこのようなものが再現されるのであれば寄附、思い切りやろうというような形も考えられるのではないかなとこのように思うわけでございまして、先ほどいろいろ具体的な面はないけれども一応条例をつくったというような、このような福祉関係においてもですね、これでありましたら、各全国的に皆同じような内容であろうかとこのように思うわけでございます。
その点、あすまた総務委員会もございます。私メンバーでございますので、またしっかりと意見を述べていきたいとこのように思います。以上です。
議長(玉岡 武君)
3番、山本議員。
3番(山本 良治君)
3番、山本でございます。
若干、重複するかもわかりませんけれど、寄附条例の中で2条で対象事業ということであるわけですけれども、私は寄附する人の考えや思いを吸っていくならば、これを目的でという形で基金を積み立てる方がいいのではないかなとかねがね思っているわけです。
といいますのは、この5項目を全体をひっくるめたような形で寄附を募ると、その人の願いが伝わらないのと違うのかなと。いわゆるそれがどこか一般会計に繰り出してしまうというようなことであれば願いが伝わらないと、私はかねがねそのように思うわけでございます。
そのことが1点と、それから特産品、郡山の話が出ましたけれども、例えば田口の元気村においては、いろいろそういうかかわりのある方についてはそのときそのときのできた野菜物を送るとかいうようなことで努力をしていただいている部分がございます。
そんなユニークな発想によって、ふるさとを思い出してもらうというような形でも考えてはどうかなと。そうせんと、ただ寄附を募るだけではなかなか市の思いが伝わらないように思うわけです。これからこの条例に基づいて、あと細則や規則の中で詳細はできていくだろうというように思うわけですけれども、そのあたりを、いわゆる私は目的でという形をとったらどうかなというようなことで回答を求めたいなとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
まず一つ目の基金の目的別化をすればということでございますけれども、確かに基金は一本ということになりますけれども、この基金の管理の中で一応のここに2条の方で項目を設けておりますけれども、できる限り寄附者の方々の意思を尊重するという方向で、管理状況の中で例えば1号に該当する寄附があえて寄附者が1号でというご希望があれば、1号で幾ら、2号の事業で幾らという内容的な管理はしていこうとこのように思っております。ただ、それが完璧にどうかなるかわかりませんが、一応寄附者の意向は尊重して管理をしていきたいなとこのように思っております。
それから二つ目の寄附をされた方々に対してのお返しというんですか、これも全国でいろいろ取り組みがございまして、今宇陀市の方では特産品ですか、40品目近くございます。それぞれ特産品の中にも使い勝手というんですか、生もの系統でありましたり取り扱い等々でいろいろ気を使わなければならないものもいろいろあるということで、山本議員おっしゃいますように、そういった宇陀市の特産の中で、できる限り喜ばれる品物でということで厳選をしていきたいなとこのように思っております。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
少しお尋ねをしたいと思いますけれども、今回ふるさと寄附条例といいますのは、国の方でもふるさと納税という一つの考え方があって、これが本市にも踏襲されてこういうような条例になってきておるのかなとこのように理解しておるところなんですけれども、一つは現在あるそういった寄附行為に対する条例といいますか法律といいますか、それと、このふるさと寄附条例との違いというのはどこにあるのかというのがまず1点。
それと、通常の寄附行為で納税上で控除をされるべき控除率というものがたしかあったと思いますね。公共的なものに寄附される場合は、納税者においてその一部を控除できるというふうなことがあったのではないかなと思います。これが通常の部分とこのふるさと納税というふうにしたときに、その控除率が若干でも差があるのかどうか。そこらがちょっと不勉強でわかりませんけれども、そういったことで、従来のものと何がどのように変わってくるのかということをまず1点知りたいなということと、あとは、寄附される方が第2条の中にある四つと、それからあと五つ目の市長が定められる事業という中にそれぞれ個人が多分選択されて、そこに寄附ということでされるということで、この2条の解釈として3条との兼ね合いで、お話を聞いておると1、2、3、4、4の上にその中に指定されたものに市の方で勝手に使いますよというものなのか、それとも納税者があらかじめ1から4と5の中で指定をされて、それに寄附という形でされるのか。
先ほど、中尾部長のお話を聞いておりましたら、積み立てる基金の部分ですね。何とか基金というようなことで一たんそこで集めるんやというふうな考えでございましたけれども、一応この四つの部分をそれぞれ寄附金を財源として行う事業ということですので、それでその次のところに、みずからの寄附金をあらかじめ指定することができるということですので、納税者が指定できるのか、それとも先ほど小口とか大口とか言っておられましたけれども、小口、大口の話は納税者に対して大変失礼かなと思いますけれども、要するに金額の大小は関係なしにこういったものの整理がされるのかどうか、その2点をとりあえずお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
まず、第1点目の今回のこのふるさと寄附というのと従来の寄附行為の違いはということで、ちょっと比率の方はまた担当の方からもあろうかと思うんですが、大きな違いというので私の方で言わせていただきますと、俗に言う税法、もちろん国税、所得税もそうですが、我々の場合でしたら地方税法、市民・住民税になりますけれども、税法の方で今までは所得額から寄附した金額を引くという、課税対象所得から寄附額を引くとこういうふうな方針でございました。これも現在残っておることは残っておるんですが、今回ことしの4月でしたか地方税法等々改正されまして、その影響で今回のこのふるさと寄附制度というのが始まったわけですが、今回大きく変わったのは税額を控除するとこういうことでございます。
大きく変わりましたのは、所得額から控除をするのではなくて税額をそのまま控除すると、こういうふうな大きな制度の改正でございます。
当初、政府の方はふるさと納税と、納税というふうな名前でPRしておりましたけれども、どうしてもやはりふるさとの方に納税というと何かイメージ的に義務化されたようなイメージがございますので、寄附というふうなこういう表現を各市町村使っておりまして、その寄附というのは、ある意味では納税というような形で、寄附された分を領収書をもとに、その分実際に住んでいるところでかかる所得税、住民税等々から控除する、税額を控除するとこういうふうに変わったのが一番大きなわけでございます。
それから、寄附される方々の意向ということでございますけれども、一応寄附の呼びかけをするときには特別な事業、こういった事業に使ってほしいということをご希望されますかというお伺いを立てるような申込書にしようと思っております。あえて、こういった事業に限定しませんと、宇陀市の公共の福祉のために使っていただけるならば結構という場合もございましょうし、私は特にこういった宇陀の歴史、文化、伝統等々のところに使ってほしいという方々がおられましたら、そういった意向を尊重したいと、こういうふうな意向でこの条例をつくろうとこのように考えております。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
2番、上田議員。
2番(上田 徳君)
税法上の取り扱いが非常に変わって、その上で納税者にとっても非常に有利ではないけれども、同額のものを結局は納めていただくわけですけれども、それが寄附という形で希望される市町村の方に納税ができるということでございますので、そこら辺のことは当然わかっておられる方が多いとは思いますけれども、私も聞かせてもらっておりまして、単に納税者を募るという形の中で進めてまいりますと、先ほど部長の方の言葉をおかりするならば、寄附額の大小の中で小口のものまでもある程度制度的な形で余り強要していくと、同じことが他の市町村のところにも存在するわけですから、それぞれ電車に乗ってここから西向く人はすべて宇陀市を住宅と構えて、そして働く場所を他に求めておられるというふうなそういった社会環境もございますので、そこら辺をやはりうまくマッチングできるようなそういった取り組みというものがなされないと、入りばかり張っておって出を忘れておったというふうなことにもならないかという心配もしておりますので、そこの点も十分に配慮をしていただいて、この条例の審査をお願いしたいと思います。以上です。答弁は結構です。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
私が榛原町の当時に、この本を県外に出ておられる方に配布したらどうですかと。やはり、いろんな友達やそういう方がこのふるさとに住んでおられるわけですし、またふるさとの状況が一目瞭然にしてわかるのが私は広報ではないかと。そういうことを私は一般質問でした覚えがあります。3年前に。
そういうことを既にやっておる市があるから、私は参考意見として言わせていただきました。私のふるさともそうでございます。私は既に寄附をしました。
その中にはこういうことを書いていました。
企業誘致に使う、はっきり目的が示されておりました。20世紀の育成に使う、伊万里牛のそういう振興に使う、そういうことが列記されて、その項目に値するところに丸をつけてくださいと。
といいますのは、私どもの友人は田舎では20世紀と伊万里牛を盛んに業としております。そういうところに私は二つに丸をつけました。最後にその他事項ということで、これは例でございますので、そういうことも書いてございました。
私が一番やはり寄附したいなというのは、やはり友人がその業についている業が、あいつらも苦労しておるのにちょっとぐらいええかなという思いでさせていただきましたし、また毎月広報を送付しておられる総務課の広報課の方に電話をしまして、ありがとうと、本当に今まで長い間広報を送っていただきまして、ふるさとを思いながら病床生活にも私は耐えることができましたというようなことの電話を差し上げました。
そういうことで、やはりふるさとって何かと思うときに、常に考えておるんですけれども、そういう広報が半年に一遍でもいいですから来れば、やはりふるさとを思い出して、こういう機会には何とか協力してあげたいなという人間の心が働くのではないかと思いますので、やはり常日ごろの努力と発想とそういうものが今回のこの寄附、またこういうことに反映するんであろうと思いますので、ひとつ今からでも遅くございませんので、やはりふるさとの方を思う、半ページでも割いていただいて投函をしていただいて、ふるさとを思う心、気持ちをそこに掲載をして、ここにお住まいの皆さん方も要するに紙面に載せて、あいつはこういうふうに頑張っておるんやなとそういう勇気にもなろうかと思いますので、そういうこともひとつ考えていただきながら真正面から突入していただいて、私はそういう面でも寄附というものはいただけるのではないかとそういうふうに考えておりますので、参考意見として聞いていただけたらと思います。以上です。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めますか。
19番(大西 進君)
結構です。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
これをもちまして、質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております3議案につきましては、会議規則第37条の規定により総務文教常任委員会に審査を付託いたします。
これより暫時休憩いたします。
午前10時52分休憩
午前11時12分再開
議長(玉岡 武君)
休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
次に日程第4、認定第1号から日程第18号、認定第15号までの平成19年度決算関係15議案を一括して議題といたします。
平成19年度決算関係15議案は、過日の本会議において提案者の説明並びに監査委員から決算審査の報告が終わっておりますので、本日は質疑を受け付けます。
なお、15議案は質疑の後、委員9名で構成する決算審査特別委員会を設置し、付託の予定でありますので、選任予定委員の質疑はご遠慮お願いいたします。
質疑については、初めに決算審査意見書に対する質疑を受け付けます。続いて、日程に従いまして、それぞれの決算書に基づき会計別に質疑を受け付けます。
一般会計につきましては、決算書に沿って14ページからの歳入歳出事項別明細書の款別に行い、歳入の終わりに歳入全般に関する質疑、歳出の終わりに歳出全般に関する質疑をお受けいたします。
各特別会計、企業会計につきましては、歳入、歳出に分けさせていただきたいと思います。
318ページから325ページの各会計実質収支に関する調書及び附属書類に関する質疑は、土地取得事業特別会計の後に行います。
なお、水道事業会計に対する質疑終了後、平成19年度の宇陀市におけるすべての決算を通じまして総括的な質疑をお受けしたいと思います。
初めに、決算認定議案に対する質疑に入る前に、平成19年度各会計の決算審査意見書に関する質疑がございましたらお受けいたします。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
質問なしと認めます。
これをもちまして、質疑を終結いたします。
それでは、決算認定関連議案に対する質疑に入ります。
日程第4、認定第1号、平成19年度宇陀市一般会計歳入歳出決算認定についての質疑を受け付けます。
質疑は、決算書のページ数を述べられてからお願いをいたします。
初めに歳入、14ページから15ページ、1款市税について質問をお受けいたします。
質疑はございませんか。
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
決算審査特別委員のメンバーはご遠慮くださいということになりますと、前もってそのメンバーが既に決まっておると思いますので、その点を発表していただきたいと思いますが。
議長(玉岡 武君)
後ほど議長において指名するようにいたしておりますが、内定はいたしておりますが審議の予定どおりそのようにしたいと思いますので、各自それぞれ委員となった方はそれぞれ認識しておられるということですので、その点をもって質疑に当たっていただければ結構かと思います。
それでは引き続き、質疑をお受けいたします。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
先ほどらいからの、決算審査特別委員の件ですけれども下でテレビが映っております。それだったら先に言っていただかなければ、この総括についても何の質問もないのかというご批判もあろうかと思うんです。それだったら、私総括で言わせていただきますよ。委員ですけれども。
議長(玉岡 武君)
特別そのことについては難しい異議はございませんが、私の方で一応議長権限として、これはあくまでもご辞退のお願いでありますので、失礼があったとしても別に質疑をお受けしないわけではございませんので、極力お控えくださいということでございますので、議事どおり進めさせていただきます。
決算委員会の中で資料に基づき、また担当課に基づき十分時間をとっておりますので、それまでしっかりと決算委員会に出られる方は資料を熟知して、決算委員会の中で発議してもらうことがベターであろうということで、その趣旨をもって慣例に従いまして議長はやっておりますので、そのようにお考えいただければ結構かと思います。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
私の方は、委員がここで質問することについては議長の考えに異議ございません。ただ、下で傍聴者もおられますし、下でもテレビで放映されております。そしたら、先ほどの1番目の質問でも何もなければ何をしとんのぞと、議員はというようなおしかりもあるかもわかりません。それならば9名の議員の名前を先に公表していただいて、そしてその決算委員会でもしっかりと議論させていただきますよというような一言、議長の方からお言葉があればですね。そういうことがなければ、やはりこれは必然的に委員であれ、やっぱり考え方があるわけですから、住民の皆さん方にお聞きしていただきたいという思いでございますので、それを一つ先に言っていただくならば、私も質問に対しては控えさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
それでは、今あえて19番、大西議員から、諸般の事情であらかじめ内定者を通告してくれということでございますので、私の方から委員について、委員会条例第7条第1項の規定により議長において指名するのは後ほどいたしますとして、休憩いたします。
午前11時20分休憩
午前11時21分再開
議長(玉岡 武君)
再開いたします。
よって、決算審査特別委員会の設置については、後ほど日程どおり議長より委員会条例第7号第1項の規定によりまして指名いたしますので、その旨ご理解いただきたいと思います。
それでは引き続き、質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
はい、それでは次、15ページから16ページ、地方譲与税。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
16ページ、3款、利子割交付金。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
はい、次行きます。
16ページ、17ページ、4款、配当割交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
17ページ、5款、株式等譲渡所得割交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
17ページ、6款、地方消費税交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、18ページ、7款、ゴルフ場利用税交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
18ページ、8款、自動車取得税交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、19ページから20ページ、9款、地方特別交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
19ページ、10款、地方交付税。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、19ページから20ページ、11款、交通安全対策特別交付金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、20ページから21ページ、12款、分担金及び負担金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようです。
21ページから25ページ、13款、使用料及び手数料。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
25ページから30ページ、14款、国庫支出金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、31ページから38ページ、15款、県支出金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、38ページから40ページ、16款、財産収入。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
40ページ、17款、寄附金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、41ページから42ページ、18款、繰入金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、42ページ、19款、繰越金。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
42ページから49ページ、20款、諸収入。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、49ページから51ページ、21款、市債。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
歳入に関する質疑が終わりましたが、ここで歳入全般に関する質疑がございましたらお受けいたします。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
質疑は決算書のページ数を述べられてからお願いいたします。
ほかにないようでございますので、次に移ります。
次に歳出に移ります。
52ページから53ページ、第1款、議会費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようです。
次、53ページから80ページ、2款、総務費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、80ページから105ページ、3款、民生費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、105ページから118ページ、4款、衛生費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、118ページから130ページ、5款、農林水産業費。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、130ページから136ページ、6款、商工費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、136ページから150ページ、7款、土木費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、150ページから154ページ、8款、消防費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、154ページから183ページ、9款、教育費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、183ページから185ページ、10款、災害復旧費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、185ページ、11款、公債費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
次、185ページから186ページ、12款、予備費。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
歳出に関する質疑が終わりましたが、ここで歳出全般に関する質疑がございましたらお受けをいたします。
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
あえて質問をさせていただきます。
と申しますのは、最終全般の中で私も一通り見させていただきましたが、行政改革特別委員会の間でも指摘されておりますが、補助金の問題でございます。補助金、委託費の問題。
この決算議会に提出を各どういう団体に幾ら出しているかという一覧表をひとつお示し願いたいということで、その点だけ議長の方でお諮りいただきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
資料配布の請求ですね。
担当課。
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
お答えいたします。
少しお時間、日にちがかかるかもわかりませんが、できるだけ急いで準備をするように考えてみます。
議長(玉岡 武君)
それでは、時間をいただきますが配布するということに決しますので、それでよろしいですか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
はい。
3番、山本良治議員。
3番(山本 良治君)
3番、山本でございます。
少しページを送るのが間に合わなかったといいますか、通り過ぎましたので失礼ですが、131ページでございます。
観光費について、執行率70%というような状況になっております。こういう財源の不足の中で、できるだけ抑えていくという姿勢はよくわかるわけでございますけれども、やはり観光立市というような形の中で、絶えず市長の方からは観光に対する熱意が聞かされておるわけでございますけれど、この70%の執行率、あと30%あるわけでございますけれども、やはりもう少し観光に対する姿勢をはっきりと出していっていただきたいとこんなように思うところでございます。
低迷しておる観光、知恵を持っておる市につきましては、もう少し対外的に市以外のところへの宣伝等々をやってもらわれないものかなとこんなように思うわけでございますけれども、そのあたりについて担当部の方から、実績も踏まえてですけれどもご説明をいただきたいこんなように思います。
議長(玉岡 武君)
穴田農林商工部長。
農林商工部長(穴田 宗宏君)
ご指摘のとおり執行率も低いですが、不用額を見ていただきましたら職員手当とか需用費、委託費等でございますので、観光のアピールにつきましては今後ともやっていかなければならない部分がございますけれども、一応事業としての費用は使わせていただいて、できるだけ節約というのは職員手当、それから委託料、そういう部分で節約をさせていただきました。
ただ、今後とも出張旅費とかなかなか見ていただかない部分がございますので、この辺で節約した分をできるだけ出張費で見ていただいて、できるだけ大阪、京都、東京等へのそういう機会もございますので、そういうところでアピールをしていきたいと今後は思っております。
議長(玉岡 武君)
3番、山本良治議員。
3番(山本 良治君)
今説明をいただいたわけでございますけれど、いわゆる対外的な観光パンフ、そして宇陀市の全体のパンフ、観光連盟というものを通じておるわけですけれども、これを見ますとほとんどが負担金だけで、市としてのその取り組みが負担金で終わっておるんではないかなとそんな感も見受けられるわけです。負担金というか補助及び交付金の中でですね、そんなように思われてならんわけで、市として本当に観光立村としての姿がどこにあるのかなとこんなように思えるわけです。
以前、室生村、今は室生区ですけれども当時はいわゆるその地の観光、例えばシーズンシーズンの、これは例ですけれども、シャクナゲ等々は、難波なりあるいは名古屋なりというようなことで紹介をしてきました。そのあたりが非常に効果を持っていっていたように思うわけですけれども、昨今そういうこともなくなってきて、これは観光協会に負担金を出しているんやからそれはやったらいいというようなものやけれども、やっぱり市としての本当に産業も低迷しておるし、すべてが低迷しておる中で、観光、今までからもずっと言い続けてき、そしてその中で市長の方から観光に対するいろいろ考え方もあるようですけれども、それが全体に伝わっているのかなという思いをこの決算書を見ても思うわけでございまして、今後さらなる努力をしてもらってやっぱり訴えていく、多くの観光地が4区の中にはありますので、そのあたりをアピールしていくその姿勢を見せていただきたいものだなとこんなように思います。
これにつきましては、さらに市長の考え方、ひとつよろしくお願いいたしたいとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
私もかねがね宇陀市に所在する観光資源というものをいかにして活用していくかということは、大事なことだろうと思いますし、それを内外に発信していくということも大事だろうと思います。ただ、事業そのもの自体が行政でやれるものと、観光協会にはやはり随分いろいろなことで、観光協会でやってもらわねばならないような事業はたくさんあると思います。
やっぱり行政だけの話と違って、これからも観光協会とかそういう各種団体を通じてこれをやっていくということも大事だろうと思いますので、ご趣旨はよくわかっておりますので、努力をしていきたいと思っております。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
15番、高橋議員。
15番(高橋 重明君)
監査意見書を拝読させていただきました。大変ご苦労をなさって報告をいただいたわけですが、非常に厳しい状態にあるということもうかがえます。
この中で、財政健全化の数値もいただいているわけですが、私も昨年テレビでムーブということで記者から取材を受けましたし、春には週刊ダイヤモンドという経済雑誌の新聞記者からも取材を受けました。数字について、最近市民の方でも関心がふえていますし、まして20年度から財政の分析について指標を公表するという形になっていますし、その結果についての審議の過程で議員の責任も問われるというふうになると思います。そういう意味では、我々も慎重に今後審議していかなければならないと。
監査委員の数字の中で、経常収支比率が104.7、たしか昨年が107.0だったと思います。これは夕張市に続いて第2位でした。今回もひょっとしたら上位にまた再び躍り出るのではないかというふうに私は懸念しております。
公債費比率にしても、こういう数字はいずれも非常に厳しいと。そういう中で、私はやっぱり今後市民の方にも明示するためにも、一番わかりやすい数字を専門的な言葉ではなくて説明していかないけない義務もあると思うんですが、ただ1点だけお伺いしたいのは、先ほど私補助金の資料請求をしたという意味は、監査の中で数字の監査はしていただいています。縦横斜め見ていただいて、数字は間違いないと思うんですが、やっぱり事業目的ですね。
市の行政の一環としていろんな外郭団体に補助金を出すわけですから、その補助金が行政が進めようとする施策と効果があったのかどうか。そういう監査の部分がこの中では一切見られないので、できましたらきょう代表監査委員もおられますので、その点についてご意見も口頭で結構ですからお伺いしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
本来は、先ほど私の方で日程に従いまして監査報告に対する意見書を求めたが質問はございませんでしたが、今回は特別この機会でございますので答弁をいただくことにしますが、そういうことで、その日程に従いまして質問をお願いしたいと思います。
特に代表監査お見えでございますので、よろしくお願いいたします。
監査委員(山本 安弘君)
今のご質問は財政健全化の指数のことについてのご質問でございましょうか。そうではなしに、補助金全体的な話という観点でございますか。
これは非常に補助金というのは多岐にわたっておりますし、援助団体がたくさんございます。したがいまして、本来の会計の中の一般会計、特別会計の中の監査と、それから支出団体の監査の双方からやっているわけでございます。正直申し上げまして、最終的な細部の決算書を取り上げて、それに対して中身の検討まではやっておりません。一部しかやっておりません。
これは、そもそも本来支出する各担当部署において決算書をとっていただいて、それぞれ検討した結果、それが妥当かどうかということは一義的に検討していただくということではなかろうかなとこのように感じております。
したがいまして、それぞれの毎月の出納検査、それから定期監査においては、その点について監査の目からはチェックはしているつもりでございます。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
私、決算の委員会でありますけれども、先ほど高橋議員の方から監査委員の方への質問でございますけれども、監査委員の方が意見書を提出されました。そのことについて、当然監査をお決めになったのは市長でございます。その市長に一つお聞きしたいのは、いろんな指摘がここにされておるわけでございますけれども、全般的にどのように市長は受けとめておられるのかお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
これは歳出の総括ですので、歳出だけでよろしいね。
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
当然、監査委員の監査でございまして、監査の意見として意見を出していただきました。これは真摯に私は受けとめさせていただきたいと思っております。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
6番、大澤です。
ちょっとお尋ねをしたいと思うんですが、この歳出全般にわたって不用額というのが非常に出てきておるわけなんですけれども、私が尋ねたいのは、この教育費ということでひとつお願いをしたいんですが、当初に予算を立てて幼稚園、小学校、中学校とあるわけなんですけれども、学校の場合も新設の新しい学校もあるわけなんですけれども、相当に年数もたってきて、また耐震工事というようなことにもお金がかかってくるわけなんですけれども、学校というのはこない不用額が出てくるほどに設備が充実されて、備品が整備されてということになっておるんでしょうか。中身について、教育長もしくは局長、どういうことになっておるのか少し説明いただけたらと思います。
議長(玉岡 武君)
字廻教育委員会事務局長。
教育委員会事務局長(字廻 幸雄君)
当初予算を立てながら執行ができていないというふうなご指摘でございます。
今、教育設備の中では非常に先般の耐震のご質問もございましたように、耐震の問題等々非常に老朽化が進んでいる施設もございます。しかしながら、今現状でしのげる部分についての予算の執行をしなさいというふうな指示も流しておりまして、何とか節約、節約を重ねながら、不要不急の部分についてはできる限り予算を残していただきたいというふうなことでございまして、しかしながら実態的には各学校等々については不満も感じられている点もあるということは承知をしております。
しかしながら、今現況のところでしのげるところはしのいでいただきたいというふうなことでお願いをしておりますので、こういった予算が残ったということにつきましては、現況ではおしのぎいただいておるというふうに委員会としては受けとめをさせていただいております。
しかし、今後予算計上に当たりましては、教育委員会といたしましては古い部分についてはやはり補修、修繕等々は実施していかなければならないというふうに考えておりますので、十分精査をしながら予算要求をしてまいりたいというふうに考えております。
議長(玉岡 武君)
6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
先ほど私申し上げましたように、歳出全般にわたってそういう担当部署にしましたら節約をしておるねんということで、節約という言葉を前に来たときに、この宇陀市の状況を見ましたときには、非常に努力をいただいて市民の皆さん方にもご辛抱いただきながら、ご理解をいただいて行政が進んでおるねんなと私は感じておるわけなんですけれども、その中でやっぱり教育というのは子どもさんの保育所、幼稚園を含めて、小さなお子さんは予測をしない行動をとると。そんなことあり得んやろうということが、これが子どもさんなんですよ。そういった中で、道路であったり橋であったりとか公民館であったりといったものとは、少し私は趣を異にするのではないのかなと。
当初に申されたように、しっかりと見きわめをしながら予算を立てて、そしてしっかりと執行していく。当然予測のつかないことが人的なことではなくて建物、グラウンド含めてですけれども、そのときにはそのときの手だてをしていったらいいわけなんですけれども、やっぱり当初予算をつくるときは、これは教育だけではないわけで、ほかの担当部署にももちろんはまることなんですけれども、しっかりと精査をしていただいて予算を立てる。その予算については節約、倹約の中で予算計上をしていただく。そして、これは予想しておったけれども十分にいけたんですよという部分についてはうれしい部分なんですけれども、この子どもさんの学校と教育という部分につきましては、先ほどおっしゃられましたように節約は非常にありがたいわけなんですけれども、もう少し不用額が出ることがありがたいのか足りないことがありがたいのかといいましたら、これはてんびん、どっちがありがたいということになろうかと思うんですけれども、しっかりと有効な手だてで予算執行をお願いしておきたいと。
これは何回もくどいですけれども、教育だけにかかわらず全般に言えることなんですけれども、よろしくお願いしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
字廻教育委員会事務局長。
教育委員会事務局長(字廻 幸雄君)
今ご指摘いただきましたことをありがたく受けとめるとともに、予算要求にありましては重要な部分についての精査を十分しながら要求等を行い、また執行についても行っていきたいというふうに思いますので、ご理解をお願いいたします。
議長(玉岡 武君)
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
1点お尋ねいたしたいと思いますけれども、今も不用額が議題に上っております。19年度で不用額の総額が3億4600万円ですか。それで間違いありませんね。その3億4600万円がすべて一般財源ではないというように思いますので、これを財源別に振りかえたときにどんな金額に変わるのか、まずそれを1点教えていただきたいなというのと、それから今回、不用額ということで当初の予算額に対して、それよりも執行が下回ったという一つの現象かなとこういうふうに思うわけです。
その中で、先ほど大澤議員の方から教育関係についていろいろと審議をされておりますし、私も早くから、教育現場におけるところの校舎の修繕という部分につきましては、室生村時代を含めまして体育館の腰板のめくれ上がったような状態の中で卒業式をされておるというふうな光景を見まして、早い改修をお願いしたいというようなことを言っておるわけですけれども、そういったこの不用額の中で予算流用ができる財源があるのかないのか。
当然、不用額ですから当初の予算に対して歳入側の予算の収入側で落ちた分で、不用額で持って減額せなならんという経理上の考え方もあろうかと思いますけれども、この3億4600万円というふうな不用額というものが財政規模全部で195億円ですか、こういうような部分から見たときに、我々ちょっと専門家ではないのでこういう金額というものがいいのか悪いのか。我々の世代では、昔からはプラ・マイ・ゼロが一番やと、残すな、余らすな、そして行き過ぎるなというのが予算の原則でございましたけれども、決して100万円でできる工事を80万円でしていただくということのよしあしは別として、そういうために競争入札があるわけですから、当然不用額も出てこようかと。
そういった20万円のその部分について財源別に振り分けたときに、当然市として執行できる財源として活用できる部分があろうかと思うんですね。そういったものがきちんとこの19年度予算の中で、まだやり足りない部分に予算流用という形のようなそういうような措置がとられたのかどうかも含めて、ちょっとお尋ねをしておきたいとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
お答えを申し上げたいと思いますが、まず不用額のトータルが3億4000万円余しということでございまして、この中にはまず一つ繰越事業がございますので、繰越事業に係る分、約5000万円近くございます。それ以外の3億円につきましてはもうほとんどが一般財源というふうなことでございまして、二つ目のご質問に関係してくるかと思うんですが、初日に20年度の一般会計2号補正をお願い申し上げました。そのときに、前年度繰越金ということで3億円余しの予算計上をお願いしておるということでございまして、その執行残あるいは経費の節減で残していただいた財源を20年度の予算に持っていかせていただいているとこういうことでございます。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
すべてが一般財源ということでございますので、そのことの中で20年度に繰り越して20年度予算の中に補正を組んでいくというそのことは、当然20年度予算が9月からかかられて、そして最終的に計上されるのが3月ということで、そのタイム枠の中での計画予算という位置づけでは理解ができるわけですけれども、その年度の中で当然3億円という部分がどの時点でこのような金額が予想されたかは別としまして、それぞれの執行されている事業所といいますか部署において予測が立っておるわけですから、当然20年度予算まで待たなくとも19年度の中でそれを処理していくということが、一方ではやはり住民へのサービスではないかなと。
一日も早い予算化によって、そしてしかるべき措置をとっていく。それが、やはり住民の安心・安全の地域社会なり社会基盤の構築につながっていくのではないかなというふうに思うわけでございます。
したがいまして、予算の繰り越しで処理するということの考え方も大切ですけれども、年度に我々が決定したこれは予算でございます。議会が決議をした金額でございます。そのことを十分に重くやはり受けとめていただかないと、不用額で残して、残った分はまた来年の予算にするんやということになってきましたら、予算の重みが軽くなるのではないかなと。
我々やはり20名の議員がそれぞれの立場でこの予算に対して懸命にやっぱり取り組んでおるわけでございます。そして財政健全化計画を含めて、行政改革特別委員会の中でも経費の削減をしておるわけですけれども、そういったことは翌年度予算に反映していただくとともに、一日も早いやはり執行機関での具現化を求めておる部分があるのではないかなというふうに感じるわけでございます。
したがいまして、この3億円というお金が19年度で執行するのがいいのか20年度で執行するのがいいのか、これはやはり我々としては、3億円までの金額を先ほど5000万円は繰越明許費の中で処理をされておるということでございますので、その点は十分理解をしていけるかと思いますけれども、余らすのではなしに、やはり年度それだけの財源を持って高い利子を払って財源として確保しておるわけですから、やはり利子に利子を生むような格好にはならんようにだけはしていきたいなとこのように感じますので、ひとつ執行に当たっては不用額というものに対する考え方をしっかりと示していただきたいなということで、もし市長なり副市長の方でご意見があるようでしたら、不用額に対する議会の決議した金額に対する重みというものに対しての評価をいただきたいなとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
副市長。
副市長(森田 博君)
ただいま上田議員さんのご質問にお答えしたいと思います。
確かに予算計上して、議会の承認を受けて予算ができ上がったわけでございますけれども、100%執行するのが本当かと思います。本当かと思うわけでございますけれども、やはり年度の経過の中で特に19年度につきましては年度途中で約8億円近くの赤字が見込まれるというか、そんな事態になったわけです。そういうことの中で、我々といたしましてもさらなる行政改革ということで緊急の部長会も開く中、不要不急の事務事業については一切執行保留、執行しないような形で対応してもらいたいということを何度となく指示をしておったところでございます。そういう中で、何とか19年度の決算を黒字決算を持っていこうやという決意のもとに削減したということでございます。
今後、いろいろ議員さんの指摘のように100%執行すれば、やっぱりそれなりで住民サービスにつながるのではないかというようなご指摘でございますけれども、やはり先ほど言いましたように年度間の財政状況を見る中で、そのようないろいろな措置を考えていきたいと思っております。
議長(玉岡 武君)
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
3回目でございますので、もう終わりますけれども、確かに中で非常に行政の努力をしていただいて、そして経費の削減に努めていただいておる、このことは非常にありがたいと思います。ぜひとも、またこれからも続けていただかなければならない事案ではないかなとこのように理解をしております。
しかしながら、原資がやはり市債という格好の中でお金を借りての財源でございまして、残ったお金も借金でございますので、黒字といえども、その中身はやはり借金の一部が少なくなっているというような形の理解が大切ではないかなというふうに私は感じております。
したがいまして、できる限りその年度に執行できる部分が年度当初に予算化できなかった部分を早目に執行していただく。決して、我々は赤字財政が当然悪いですけれども黒字にせいとまでは言っていないんです。プラ・マイ・ゼロで我々はええのやないかなと。それが、やはり議会として決めた一つの予算に対する議員としての立場での判断とこのように理解しておりますので、残していろいろな論議をし、また足りなかって論議をして、おまえら勝手やとこう言われるかわかりませんけれども、しかしこのお金はすべて税金があり、そしていろいろな中での市民の負担があるわけですから、そのことをひとつ考えていただいて、そして行政サービスの向上に努めていただきたいなとこのように思いますので、よろしくお願いしておきます。以上です。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めますか。よろしいか。
2番(上田 徳君)
よろしいです。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
事項別明細書による質疑は以上です。
これをもちまして、認定第1号、平成19年度宇陀市一般会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
休憩いたします。
午後1時より再開いたします。
午前11時56分休憩
午後1時00分再開
議長(玉岡 武君)
それでは休憩前に引き続きまして、会議を開きます。
次に日程第5、認定第2号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出についての質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
これをもちまして、認定第2号、平成19年度宇陀市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についての質疑を終結します。
議長(玉岡 武君)
次に日程第6、認定第3号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出についての質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第3号、平成19年度宇陀市営霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第7、認定第4号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出についての質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
これをもちまして、認定第4号、平成19年度宇陀市歯科診療所事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第8、認定第5号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
これをもちまして、認定第5号、平成19年度宇陀市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第9、認定第6号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第6号、平成19年度宇陀市老人保健事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第10、認定第7号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第7号、平成19年度宇陀市介護保険事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第11、認定第8号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
これをもちまして、認定第8号、平成19年度宇陀市榛原特定土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第12、認定第9号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第9号、平成19年度宇陀市簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第13、認定第10号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
下水道事業につきまして若干お尋ねをしたいと思いますけれども、歳入歳出全般になるかもわかりませんけれども、年度当初に補正を組まれまして、若干流域面積等の考え方を変更されておるとこのように感じるわけでございます。
したがいまして、今後下水道の拡大とかあるいは連結、連結というのは旧の大宇陀町側
と榛原町側の何か連結のための工事とかそういうようなものが進捗をしておると思いますけれども、そこら辺の工事進捗なり、あるいは今後の工事見通しなりを含めてお聞きしたいと思います。
議長(玉岡 武君)
西田都市整備部長。
都市整備部長(西田 茂君)
ただいまのご質問ですけれども、現在行っております篠楽五津地区の汚水幹線の件かと思います。
これにつきましては、平成12年度におきまして旧の大宇陀町、榛原町の方で、たしか12月議会だったと思いますけれども他の行政区域を使用する件についてということで双方の議会で了解をいただきまして、平成14年度から事業に着手しました。そして、平成20年度、今年度を最後といたしまして旧の榛原町と大宇陀町の汚水幹線が連結されるということで、平成20年度で終了を見込んでおります。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
2番、上田徳議員。
2番(上田 徳君)
あとですね、供用開始の部分ですが、公費の方では幹線の部分の整備を進めておるという中で、流域の下水事業の加入者等につきまして、なかなか進捗が進んでいない。特に榛原区内の市街地につきましては、非常に自己負担というんですか個人の負担金が高額になるということから進んでいないということでございますけれども、ことしの決算を見て、流域の既に下水道が幹線として公共事業として果たすべき役割の終わっている地域についての啓蒙等の取り組みについてどのようなことをされたのか、確認をしておきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
西田都市整備部長。
都市整備部長(西田 茂君)
ただいまの特に榛原区におけますところの公共下水道ということで、19年度末におけますところの榛原区の水洗化率というのは92.97%ということで、ほぼ100%まであと7%ぐらいというふうなそのような状況でございます。
そして、あと住民への啓発ということでお尋ねの件でございますけれども、ちょうど9月10日前後を挟みまして下水道週間ということで、先般も土日をもちまして、宇陀川浄化センターの方で県と連携しましてPR活動を行っておりました。そして、この中には4区、大宇陀、菟田野、榛原、室生区、4区の小学校、中学校の方にいろんなポスターとか習字とかそういったものを展示してもらったおかげで、200名近い見学者といいますか参加者をいただきました。
そしてまた、個別ではございますけれども先ほどお話しさせてもらっておりました今年度で接続されるところの五津地区におきましては、たしか7月10日であったかと思いますけれども、地元の公民館の方に行かせてもらいまして、引き続き接続の依頼をということで、ここへのお願いもあわせてさせていただいているような次第でございます。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
これをもちまして、認定第10号、平成19年度宇陀市下水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第14、認定第11号、平成19年度宇陀市土地取得事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第11号、平成19年度宇陀市土地取得事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
次に、決算書318ページから325ページに各会計実質収支に関する調書及び附属書類となっております。
財産に関する調書について質疑をお受けいたします。
16番、土井英治議員。
16番(土井 英治君)
私、6月議会のときにも言わせてもらいましたけれど、324ページの物品のところでございますけれども、車の台数ですな。車の所有台数でございますけれども、19年度ということでまた今20年度はかなり減っておるとは思いますけどね、この19年度におきましては257台ということでございます。
6万都市の隣の桜井市が、面積は宇陀市よりも大分狭いですけれども165台ぐらいということでございます。それに対して257台もあるということは、この財政難のときに徐々にこれは減らしておるのかどうかということと、そしてこの乗用車とか貨物車が大きな方が60台ほどあるのかな。これをやはり小さい車にしていくように6月議会でも言わせてもらいましたけれど、それからタイヤショベルが4台も、これは何に要るのかちょっと説明を願いたいと思います。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
6月の答弁でもお答えしてきましたとおり、宇陀市合併後、組織の機構の見直しや施設の統廃合というふうな形で、車の台数についての見直しも順次進めております。19年度中では17台の減数というふうなことで、その成果を果たしておりますので、ここにその内容を記載させていただいております。
タイヤショベルの関係については、ちょっと事業課の関係ですので、ごみセンターの方でごみの焼却時に運搬するという形で特殊車としての設置をしているとこういうことでございます。
議長(玉岡 武君)
ご理解は得られましたか。
16番、土井英治議員。
16番(土井 英治君)
ごみ処理場ということは、三つのごみ処理場に1台ずつ以上あるということですか。
それから、その台数を減らしておるのかどうかということはどうなっておるんですかね。
議長(玉岡 武君)
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
本議会中に詳細資料を示しながら、お渡しをしたいとこう思いますけれども、いかがでございますか、よろしいですか。
議長(玉岡 武君)
16番、土井英治議員。
16番(土井 英治君)
こういう職員の退職とかいうのはなかなかできないことでありますけれども、こういう車とかいうものはすぐに処分しようと思うとできるわけでございますので、何遍も言いますけれども、やっぱり桜井でも165台やということでございますので、こんなん徐々にすぐ処分できるもんやからですね。この間6月にも言わせてもらいましたけど、町中を大きなバンみたいな車で職員が1人乗って走っておるということをたびたび見ますので、やはりもうこの油の高いときと、何遍も言いますけれども軽自動車に切りかえていくように徐々にしていくのが当然ではないかと思いますけど、そういうことでございます。
議長(玉岡 武君)
それでは、後日資料配付ということでご理解いただきます。
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
企業会計に入ります。
議長(玉岡 武君)
日程第15、認定第12号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
ちょっと美榛苑のことでお聞きしますけれども、昨年も1億3000万円の赤字、ことしも5億円の売り上げで要ったのが6億3000万円で1億3000万円の赤字、毎年ここのところ美榛苑は赤字が出ていますけれども、減価償却の5000万円と13億円の長期借り入れの4000万円の金利ですね、これは仕方ないと思いますけれども、それ以外の営業の赤字がそれから差し引きすると4000万円ほどですけれども、僕自身あれを何とか、市長さんの感じでは美榛苑は、宇陀市にもああいうものが必要やということで、残したいという気持ちがあるというのは肌で感じていますけれども、毎年累積赤字が今10億円ちょいでしたかね、それで長期の借り入れが13億円ぐらいやったんかな。だから、これは今の状態でやっていくとふえることはあっても減ることはないと思いますわ。
だからそこで人件費、調理師さんが公務員ということはこれは仕方ないとしても、その中におる公務員の中で市の方から行っておる例えば美榛苑の所長さん、それをだれかどこかのできたら、そこのところはちょっとわからないけど、さんとぴあの所長さんと兼務するとか、要するに、二、三人人件費を、高給取りとは言わないけど、ある程度の地位の人を兼務で行くことによって人件費がマイナスにもなるし、その辺で改善を考えていかないと累積赤字はふえていくという形ですけれど、市長さん、美榛苑のことについて今後どのような、今回伊藤さんも来ていただいてマネジャーとしてやっていただいておるわけでございますけれども、それを存続するためには何とかちょっとぐらいの元入れをしてやっていくのか、それとも大宇陀さんみたいに何ぼか二、三億円でも元を入れて指定管理者制にするのとか、いろんな形で考えているとは思いますけれども、一言、今後どのようになさるのか、ちょっと市長、答弁よろしくお願いします。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
美榛苑の問題につきましては、私もかねがね申し上げてきたところでございまして、とにかく監査の意見書にもありましたように、施設の存廃も含めてやっぱり考えていくべきだという意見もございました。
そういう中でいろいろと議論を重ねているわけでありますが、具体的に美榛苑に職員がおります。その職員を仮に指定管理とかそういう形にするということになれば、職員は全部引き揚げていかないかんと。結局、今残っておる債務そのもの自体も、これもそっちの方へ任すというわけにもいかんと。
そういうような難しい問題もありますし、存続をしていくということになれば、おっしゃるように、営業利益そのもの自体が赤字というのは何とか解消していかないかん、この努力はしていかなければならないと思います。
借金返しはこれはもうやむを得んわけでございますので、何とか一般会計でも補てんをしていかなければいかんのではないかなというわけですが、大きな赤字を抱えておりますので、とにかくこれ以上営業の損失というものを少なくせな、とんとんでいったらある程度は考えられていくんですけれども、それを考えていくという問題につきましても、いろいろこの前も去年ですか伊藤さんというマネジャーが来ていただきまして、民間のノウハウというものを、いろんな形で発揮していただいております。
もっとやり方によって、この美榛苑は存続は可能だと。ただ、人件費の問題もありますので、この人件費をいろいろと話をしているところでありますけれども、ただ単にそしたらそれを全部人件費を一般会計で持ったらいいわという簡単なものではないと思いますので、できるだけおっしゃるように、例えば人件費の何人分かはどうせ繰り出しをしていかんなんという状況にありますから持つとか、まず赤字を解消していくという努力を営業の努力にもかかわる問題だと思っておりますので、今はそういうことでいろいろと議論を詰めまして、何とか赤字の解消、営業利益の赤字の解消のために、これからの問題としてとらまえていきたいなとこう思っております。具体的にどういうようにやっていくのかという問題は、もう少し待っていただければと思います。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
わかりました。
僕自身もたまに行かせてもらって、食事の後でふろも入らせていただき、よくそこで高齢者の人とも会うわけでございますが、ええふろやというようなこともよくお聞きしますし、宇陀市にとっても美榛苑というのはやっぱり市外、大阪とかにでもかなりの宣伝効果もあるというふうな話も聞いていますので、4000万円というその実質的な営業的な赤字を何とかプラ・マイ・ゼロに持っていくことによって、また存続もしていけると思いますので、今後なお一層の努力を伊藤さんにもお願いしていただき、継続してやっていただきたいと思っております。
議長(玉岡 武君)
答弁はよろしいか。
12番(坂本 徹矢君)
はい。
議長(玉岡 武君)
3番、山本良治議員。
3番(山本 良治君)
重複するかもわかりませんけれども、この美榛苑事業の健全化計画というものを一日も早く出さんと。市長の思いはよくわかります。わかるけれど、この母屋たる宇陀市そのものが非常に状況がそれほどいいこともない、今は黒字を出していますけれども、やはりそれも限界があるのではないかなとこんなように思います。
したがいまして、早急なる健全化計画を立てる。そして、それを文書化して約束事をきっちりと市民に知らしめるということでなければ、理解をしてもらいにくいの違うかなと。
と申しますのは、やはり高齢者の方々への利用券、ふろの利用券も切ってきておる、そんな状況の中で、辛抱するのは市民であるけれども、しかしこのままではどうも説得力が薄い。したがって、一日も早く健全化計画を立てながら、そしたらどうするんやということを早くやらんことには、毎年これに対して補てんをしていくということも、これは市民にとっては非常にわかりづらいのではないかなとこんなようにも思いますので、早急なる健全化計画を立てて、そしたらどうしていくんやということをはっきりとひとつ市長、お見せを願いたいなとこんなように思いますので、ひとつよろしくその点についてお願いしたい。このように思います。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
いずれにいたしましても、これはもう当然来年は健全化計画を立てて国にそれを示していかないかん。国がどういう判断をして、この健全化計画を承認するかどうかという問題もあろうかと思います。
当然そういうものは公表していかなければならないということになっておりますので、それはもう早く立てて、国の方に出して、そして議会にももちろんそれは提示していくということになりますので、来年はもう何が何でも出さないかんことになっておりますので、やっていきたいなと。
ただ、何年でもってというような話は、これから国の方とかそういうところで考えていかんなん問題でありますので、そう簡単に10年でやりましょうとか20年でやりましょうとかいうわけにはいかないだろうと思いますので、それは来年そういう形で立てていきたいなと。立てて国の方にそれを示していく。これはもう当然やっていくということで、やっていかなければならないことになっておりますので、それをまた市民の皆さんにも示していきたいなとこう思っております。
議長(玉岡 武君)
3番、山本良治議員。
3番(山本 良治君)
その方向でお願いしたい。
しかしそれまでに、やはり文書作成も含んでですけれども、それまでにやっぱり人件費が非常に多いということが見受けられるわけでございますので、何とか人件費の人のありようについても、まず行動として考えていってもらわんと、今のままでいけば、人は必要ですけれども減ることはないだろう、金額的に減ることはないだろうと。
だから、そのあたりを真剣に考えてもらわんと、施設を運営していくには必ず人は要りますけれども、今の状況を一つ見てみますと、今までからも言っておりますけれども、厨房一つ見ても非常に考えさせられるところがあります。我々素人から見ても、そういう向きもありますので、そんなあたりをひとつ市長の英断をもって、何とかそこへ介入してやってもらう。最善の方法をとってもらうということをお願い申し上げたいなとこんなように思います。これは回答は要りません。ひとつよろしくお願いします。
議長(玉岡 武君)
6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
大澤です。
いろいろご意見も出ておるわけで、この監査委員さんの報告にもあるとおりに、この際施設の存続を含めた抜本的な見直しを求めるというような厳しいご意見が出ておるわけでございます。
そんな中で、やっぱり美榛苑そのものが宇陀市の中で必要とするのかしないのかということをしっかり見てくださいという監査委員さんからのご要望だと私は思うんですけれども、そんな中でこの美榛苑をどうするか。
先ほどから経費の問題、また売り上げの問題いろいろ出ておるわけなんですけれども、この際私は美榛苑の特別委員会というものを設置して集中的に審議をしていく、議論をしていく、その中で美榛苑のマネジャーを含めた立て直しといったことに、いい方に向かわないといけないわけで、美榛苑の特別委員会の設置を提案したいと思います。
議長(玉岡 武君)
ただいま動議がありましたけれど、動議に対しての同意者の発言なり。一人動議の場合は受理できませんが。
それでは、ちょっと日程の追加の都合もありますので、暫時休憩いたします。
午後1時28分休憩
午後1時36分再開
議長(玉岡 武君)
それでは、再開いたします。
ただいま、6番、大澤正昭議員から美榛苑特別委員会設置についての動議が提出されました。この動議は、市議会会議規則第16条に規定する1名以上の賛成者がありましたので成立いたしました。
この美榛苑特別委員会設置についての動議を議会運営委員会に付託したいと思います。
議会運営委員会に付託することの意味は、特別委員会設置については、設置する目的が十分必要とするわけでございます。その設置目的の大義をこの議会運営委員会で審議して、まず決めていただいてから設置したいとこのように思いますので、そのようにすることにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
異議なしと認めます。
よって、議会運営委員会に付託することといたします。
これをもちまして、認定第12号、平成19年度宇陀市保養センター事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第16、認定第13号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
遅くなって済みません。
市長にお尋ねをいたしたいんですけれども、これも監査委員さんからの提出ということで、医療機器等の管理体制を見ると廃棄等の事務処理が不十分である等の問題が認められる、また管理体制を早急に見直し的確な実施を図られたいと。
早急に見直しということで、市長は今までから、新しい病院ができたら全部適用に変えていきたいという答弁をいただいていると思うんですけれども、この監査委員さんからの報告を見させていただきますと、新しい病院ができるまでもなく待たずに早急に見直すべきであるというふうにご指摘をいただいておると思うんですけれども、この点について市長、お考えはいかがなものかとお尋ねをしたい。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
監査委員さんもいらっしゃいますので、私の取り違えかわかりませんけれども、私は管理者を早急に置けとか何とかいう話ではないと思います。ただ具体的に、機器とかそういうものの管理体制が不十分だということは、具体的に病院の中での管理体制が不十分であったのではないかなと。
ただ、その中で私の今の受けとめ方は前からも申し上げておりますように、先ほどの大澤議員さんのお話にもありましたように、監査委員さんの審査意見というものは真摯に受けとめますと申し上げてきました。それは受けとめます。ただ、管理者を置くかどうかという話は、もう一度確かめてみなければならないと。前々から新しい病院体制というものができるときに管理者というものを置くべきで、今全部適用にすぐに切りかえるということはちょっと無理だとこのように思いましたので、そう申し上げておきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
6番、大澤議員。
6番(大澤 正昭君)
市長のおっしゃられることも私よくわかるわけなんですけれども、23年に新しい病院を秋ごろには開設をしたいということなので、それに向けて今、建設特別委員会も設置しながら取り組んでおるわけなんですけれども、その新しい病院ができて開院をしたから進んでいこうか、管理者も含めてということになってくると、これはやっぱりスタートラインとしては少しタイムラグがあり、おくれていくんと違うかなと。
そのオープンのとき、あと3年あるわけですけれども、オープンのときには既にエンジンは全開状態でなかったらいかん。その前には準備段階が必要であろうと、やっぱり。そこのところを少し、監査委員さんもおっていただきますのでご意見もちょうだいしながらというところなんですけれども、やっぱりこの病院というものは60億円、65億円と今言われていますけれども、莫大な金額を投資しながら、その中でもなおかつ自己負担をしながら病院を建てていこうというときですので、その辺のところがスタート、開院をしたからきょうから探して行くということでは少しおくれをとるのではないかなということを考えるわけです。
あとでまた監査委員さん、済みませんけれども。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
だから、新しい体制でオープンをしていくというのが基本だと思っておりますので、新しい体制でオープンをしていくということでありますので、それまでには管理者というものはいわゆる全適を、ちゃんとしっかりとした全適を考えてやっていきたいなと思っております。
議長(玉岡 武君)
山本代表監査、ご答弁をお願いできますか。
山本代表監査。
監査委員(山本 安弘君)
今回の監査の意見の中で述べさせていただきました管理体制の問題がいろいろ議論をいただいているわけでございます。
その意見を述べましたもとにあるものをよく理解していただきたいと思いますのは、病院の中には非常に多くの、いわゆる医療機器を含めたたくさんの設備がございます。その1個1個がきちっと管理されているというのが本来基本になければならないというところから、出発するわけでございます。特に医療機器等につきましては常に更新されていく、また故障すれば新しいのと取りかえていく、そのような作業が日常的に行われているわけでございます。
ではそれを、それぞれの医療機器がきちっと記録されて、そして廃棄され、もしくは下取りに出たとかいうことが記録され管理されているかということについて、問題があるということを申し上げているわけでございます。
これは、新しい病院ができる時点は当然として、現時点からすべての機器がそういう形の中で管理されているということをまずやっていただきたいということをこの意見の中で申し上げたつもりでございます。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
これをもちまして、認定第13号、平成19年度宇陀市立病院事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第17、認定第14号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出についての質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第14号、平成19年度宇陀市介護老人保健施設事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
議長(玉岡 武君)
次に日程第18、認定第15号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を行います。
初めに歳入について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
次に歳出について質疑をお受けいたします。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
なしと認めます。
これをもちまして、認定第15号、平成19年度宇陀市水道事業特別会計歳入歳出決算認定についての質疑を終結いたします。
以上で、各会計ごとの質疑が終わりました。
最後に、平成19年度の宇陀市におけるすべての決算を通じまして、総括的な質疑がございましたらお受けいたします。
総括でございます。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
そしたら一つお聞きしたいのは、今、国会の中でも定率減税の復活ということで審議をされておるわけでございますけれども、宇陀市としまして定率減税が廃止して、どの程度の市税が増収されたのか、まずこの点をお聞きすることと、これからますます交付税の減額、3%の減額程度されているわけですけれども、いよいよもって財源である要するに収入が毎年減ってきております。それならば、歳出をどのように抑えるか、歳出をどのように有効活用するかというのは、これは管理職の方々がアイデアを出していただいて、今までの考え方をほかしていただいて、新しい取り組みをしていかなければ、当然宇陀市が存続するというのは大変難しくなるのではないかと。
もちろん特別会計に繰り出しております一般財源でありますけれども、これも見直さなければいけないだろうと思うんです。そういういろんな問題を前田市長を先頭にして、副市長の方も市長の右腕となっていろんなことを現実にしていかなければ、平成23年度、まず支出が一番大きくなる年度が非常に苦しくなる。そのときに病院建設もするものですから、そういうことも含みますと、非常に連結決算という意味合い、また先ほど議論になりました美榛苑の位置づけというものは大きな比重を負うことになることは必至だと思うんです。
そういうことを考えますと、ここで真剣な議論がなされなければ、恐らく5年後には宇陀市、また天満台の資産価値は以前は約1500万円程度で売買されていたものが、現在900万円程度の建物、土地を売買されております。そうやって資産価値が落ちますと何が一番怖いかといいますと、宇陀市から住民が逃げていく。このことによって分母が減る。このことが一番危惧されるわけでございますので、ひとつそういう総括の点でも、私の方はまた決算委員会でもいろんな質問をさせていただくわけでございますけれども、この点を市長もしくは副市長、財政部長に、議員の皆さん方にも、また今職員さんがビデオで見られている方にも、一応決意した考え方をここで言っていただいて、みんなが一丸となってこの危機感を持ちながら、今後のまちづくりにまい進しなければならないと考えておりますので、その決意のもとの一端を聞かせていただければいいかと思いますし、また23年度から、企業会計と一緒のように貸借対照表やそういうものを出しなさいということを国の方からも言われております。そうなれば、なお一層決算をもとにしたこれからのまちづくりをしなければ、予算ありきではもうだめだということを国も言っているわけですので、決算という位置づけが重要な問題になろうかと思いますので、私がご指名しました御三方に、短い時間で結構でございますけれども、総括として考え方を聞かせていただけたら、私どもも協力するところは当然協力させていただきますので、そういう考え方でお聞かせ願えたらどうかと思います。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
まず一つ、ご質問の一番最初に冒頭に定率減税の影響額のご質問があったかと思います。実務的なことでお答えをさせていただきたいと思います。
今手元に持っておる資料では、19年度定率減税が2年間にわたりまして減額、19年度で全廃されたわけでございます。19年度の定率減税の廃止による宇陀市の増収分は6180万円ほどとこのように見込まれております。最終的な微妙な数字は徴収率等とも影響してまいりますので。
それから、財政部長としての今後の決意ということでございますけれども、後ほど市長あるいは副市長の思いもございますし、私はどちらかというと事務方でございますので大それたことは申しませんが、日ごろから職員の皆さん方には節約に努めてほしいと。同じお金を使うのなら行政効果の発揮するもの、住民の皆さん方に切っても切れない経費ということを優先的にやるということでございますので、予算配分というんですか、予算の張りつけについてはめり張りをつけてと、これを考えております。簡単ですが、以上でございます。
議長(玉岡 武君)
森田副市長。
副市長(森田 博君)
常日ごろ宇陀市の財政につきましては、機会あるごとに職員の皆さん方に注意を喚起しているところでございます。
私の考えといたしましては、やはり宇陀市の財政を何とか安定的に運営するためには、まずは歳入の確保、そしてまた歳出の削減、そういう形で考えておるところでございまして、特に歳入につきましては、平成19年度決算を見ていただけば三資金を含みまして約13億円の滞納があるわけでございます。何とかこの滞納を半額にも減らせば、約6億円の余裕財源が出てくるように思うわけでございます。
何とか税源確保をするには、やはりいろいろな問題がございまして、今の宇陀市では税源確保が大変困難な状況でございます。したがいまして、その滞納をいかにして確保していくかということで、税等の徴収対策本部を立ち上げまして、何とか滞納を少なくするような対策を考えているところでございます。
昨日もその本部会議を開きまして、いろいろ議論しておったところでございまして、何とかその滞納の額を減らす対策を、再度具体的な対策を考えていきたいと考えておるところでございます。
それとまた歳出につきましては、先ほど大澤議員からも上田議員からも話がありましたように、予算執行におきましては本当に不要不急の事業については予算執行を認めないというような基本姿勢に立っております。
さらなる行政改革を通じまして、事務的経費の削減また今後は施設の統廃合を一応検討していきたいと思っておるところでございまして、そういう中で何とか歳出の節減に徹していきたいと考えておるところで、そうする中でやはり宇陀市の財政もある程度安定化する方向に向くように思っておるところでございます。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
先ほどのお二方の話のとおりであります。
私が申し上げたいのは、ことしは本当に皆さん苦労して一般会計の黒字を出していただきました。これは黒字を出したらいいという話では私はないと思いますけれども、黒字でも出さなければ赤字になるということだけは、しっかりと私は覚えておかなければならないと思います。赤字を出したらいざというときにどうなるかという問題、この宇陀市としてはもう財源が限られてないんです。そしたら歳出を抑制するしか方法がないんです。
それは何かといえば、私は行革だろうと思います。ことし黒字といいましても、黒字は一般会計で出しましたけれども、20年度は到底黒字であるかどうかというのはわかりません。ひょっとしたら赤字になるということも考えておかなければなりません。同時に、21、22というのは一番借金返しのふえるときでもありましょうし、これこそ赤字というものを覚悟しなければならないのではないかと。
一番ピークのときというのは、ここ四、五年がピークだろうとこのように思っています。そのピークを何とかして少なくして乗り切れるように今から考えていかなければ、そのときはそのときばったりでいいんだということではないと思います。ですから、単年度の話よりも先の話というものをしっかりと見据えた上で、単年度をどうするかということを考えて予算編成なり予算執行なりをしていかないかんと。
ただ、おっしゃるように予算を組んだからそれだけ使ったらいいわという、そういう問題ではないと思います。先ほど上田議員もおっしゃいましたように、やはりちゃんとした議会で担保された予算でありますので、これは当然そうだと思います。しかし、それがすべて使っていかなければならないという問題ではないと思います。できるだけ冗費というものを節約して、不用額はできるだけ残していくと。そして翌年度でまた不用額を残していって、その次の年、次の年に備えていかなければ、必ずこの宇陀市は赤字というものがついて回ってしまうような感じがいたします。
そういうことを十分に考えながら、今年度、来年度、再来年度というものの予算執行なり予算編成をことしから考えていかなければならない。どういう不測の事態でどういう予算を組まなければならないかということも、これからどういう不測の事態が起こってくるかもわかりません。だから、筒いっぱいの話ではないと思いますので、その辺のところは議員の皆さんもご理解をいただいて、ご協力をいただきたいなと思います。
職員の皆さんには、もうとにかく電気の消し方からいろんなことまで私は申し上げてきました。冗費というものをとにかくなくしていくということが第一だと思います。これから職員の皆さんがしっかりとこれを念頭に置いて、そしてこの毎日の行政運営に当たっていただければ、私はしっかりとした財政運営というものができていくのではないかなとこのように思っておりますので、ご理解をいただきたいなとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
19番、大西進議員。
19番(大西 進君)
今、この宇陀市の財布のひもを握っておられる御三方から決意を聞かせていただきました。
やはり第1番目が経費の削減。この削減といいますけれども、この削減に対しての費用対効果というものは職員さんがしっかりと出していただきたい。ただ一方で、高い歳費をもらいながら草刈りをする。これはいかがなものか。やはり自分の責任というものと、体験や知識を大いに行政に発揮する、そのことが私は第1番目の目的でありますから、そういうそれぞれの方々の役割をしっかりと肝に銘じて業務に励んでいただきたい。
またもう一方で、やはり残業の問題につきましても人事の問題ですので、私ども一切口に出せません。そういうことも公平感のある増員また減少をしていただかなければ、例えば土木費がないのに土木の方にたくさんの職員がおる。これも一つ考えていただかなければいけない。そういういろんな問題が身近にたくさんあります。
また、行政改革をしていただきました文書の中にも、細部取り組みを見直す点がたくさんあります。そういう点もひとつ市長、副市長、財政、その方々以外で、そういう部署部署でひとつ役割を果たしながら、そして本人みずから1年間の目標を定めて、部下にその目標を設定を、その数値を挙げて取り組んでいただく。その先頭になるのが私は管理者の役割ではないかと思いますので、ただ言うだけではなしに、みずからが襟を正して取り組みをしていただくことによって、私は宇陀市の存続があると思いますので、皆さん方の努力とご期待を申し上げますので、ひとつ私にもどしどし意見を言っていただいて、働く場を与えていただければ幸いかと思いますので、よろしくお願いしておきます。
議長(玉岡 武君)
ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
ないようでございます。
これをもちまして、平成19年度宇陀市におけます各会計決算に関する質疑を終結いたします。
なお、山本代表監査委員さんにおかれましては、当議会の決算審議におきまして、所期の目的でありますご答弁をいただくために出席いただきました。これで所期の目的であります質疑も終わりまして、非常に長時間でございましたがご苦労さまでございました。
要件を満たしておりますので、ご退席いただいても結構ですし、あるいはおっていただいても結構です。それはもう山本代表監査のご意思でお決めいただいたら結構でございます。
これよりまた特別決算委員会やら議会の方ではいたしまして、休憩したりいたしますが、どうぞお引き取りいただいて結構でございますので、心より感謝とお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております決算関係15議案につきましては、9名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
異議なしと認めます。
よって、本15議案については9名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。
ただいま設置されました決算特別委員会の委員については、委員会条例第7条第1項の規定により議長において指名いたします。
申し上げます。
議席1番、井谷憲司議員、産業建設常任委員会。4番、峠谷安寛議員、産業建設常任委員会。9番、多田與四朗議員、福祉厚生常任委員会。10番、山本繁博議員、産業建設常任委員会。11番、森下裕次議員、総務文教常任委員会。13番、山本新悟議員、総務文教常任委員会。15番、高橋重明議員、福祉厚生常任委員会。19番、大西進議員、福祉厚生常任委員会。21番、小林一三議員、総務文教常任委員会。あと、議長と監査委員、中山一夫議員さんに委員会に出席していただきます。
以上、9名を指名いたします。
ただいま設置されました決算審査特別委員会の正副委員長の互選を行っていただくために、決算審査特別委員会を招集いたしますので、正副議長室にご参集お願いいたします。
それでは暫時休憩いたします。
午後2時06分休憩
午後2時31分再開
議長(玉岡 武君)
休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
決算審査特別委員会の正副委員長の互選を行っていただきました結果を報告いたします。
委員長に21番、小林一三議員。副委員長に1番、井谷憲司議員のお二人が互選されましたので、ご報告を申し上げます。
議長(玉岡 武君)
日程第19、一般質問を行います。
質問は1人30分以内と制限いたします。
なお、1回目の質問は演壇で、2回目以降の質問は自席にて行ってください。
質問者並びに質問事項は一般質問表のとおりであります。
一般質問につきましては、発言通告書の受付順により順次質問を許可いたします。
なお、同種の質問につきましては私と副議長で当該議員と調整をいたしました。
また、一般質問される議員におかれましては、通告内容から逸脱されることのないように発言くださるようお願いをいたします。
質問者も答弁者も要点を簡潔にまとめていただき、スムーズに運営できますようにご協力お願いいたします。
議長(玉岡 武君)
初めに14番、辻谷禎夫議員の質問番号1番「交通施設バリアフリー(平成22年までの)について」「子ども行政窓口の一元化について」の質問をお受けいたします。
辻谷禎夫議員。
14番(辻谷 禎夫君)
14番議席、辻谷禎夫です。
ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして、これから一般質問をさせていただきます。
まず最初に、近鉄榛原駅へのエレベーター早期実現であります。
昨年9月にも質問させていただいております。
3町1村合併して、宇陀市になって2年と9カ月になります。宇陀市の中心である近鉄榛原駅から市の庁舎まで徒歩5分、市立病院まで徒歩10分、宿泊施設美榛苑まで車で5分のところに、宇陀市民にはなくてはならない施設があります。
平成16年には特急停車駅となりました。しかし、近鉄榛原駅南にあったうどん亭が閉店されたままであります。寂しく感じるわけでございます。宇陀市の玄関ですから、元気のもらえる駅にならないものか悩みの一つであります。
ことし5月の連休明けから、通勤される方の見送りをさせていただいております。元気な姿で通勤される姿を見て、その人から元気をいただいておるわけでございます。しかし、そこには手すりをかたく握り締めて階段を上る人、白いつえを片手に階段を下ってくる人、また大きな荷物を持って階段を上る人、このような方を目にするたびに、エレベーターの必要性を感じるわけでございます。
この駅が特急停車駅となって4年になります。駅北には傘なしで近鉄電車に乗れるマンションがあります。しかし、駅北にあったコンビニも早くに閉店しています。跡利用の予定もないようであります。買い物に行くには駅の構内を通って南側に行かねばなりません。高齢者の方は駅の階段がつらいようです。
交通バリアフリー、国の平成22年までに目標決定しなさいとのことであるわけでございますが、担当者の方も行政職員もご存じであると察しております。近鉄側も構内整備とともにエスカレーターの取りつけには前向きに検討していただいているようにちょっとお聞きしております。この時期にぜひエレベーターの設置に関するお考えを都市整備部長にお尋ねいたします。また、前田市長からは前向きな取り組みについてのご答弁をお聞かせください。
それからもう一つは、都市計画道路東町西峠線の計画も前向きに進めていただいているようでありますが、これらに関係する道路整備、平成23年には宇陀市民病院が完成するわけでございますが、そこまでのバリアフリーを盛り込んだ目標計画がされているのか、これも都市整備部長にお尋ねいたします。
続きまして、第2点目の質問は、子ども行政窓口の一元化についてであります。
本来、子どもたちは幸せに育つべきであります。しかしながら、子どもたちを取り巻く環境は少子化、核家族の増加、家庭機能の低下など話題の中で、児童虐待、不登校、引きこもり、いじめなど深刻な問題がいまだ増加している状況にあります。少子化が進むことにより、労働力人口の減少、社会保障制度の維持など社会に与える影響も大きな課題でありますが、子ども自身にも子ども同士の触れ合う機会が減少しております。子どもの豊かな人間性や社会性が育ちにくいといった影響も懸念されております。
こうした現状の中、子どもが心身ともに健康で、将来に夢と希望を持って力強く生きていくために、国はいろんな事業を発案されています。3町1村合併して広い宇陀市となり2年8カ月がたった今、宇陀市の教育委員会関係、福祉関係の事業の範囲も広くなりました。そのような中で、それぞれが懸命に取り組んでいただいているところでございます。また、連携して取り組んでいただいていることもお聞きしております。
しかし、昨年の4月からは保育園が教育委員会の窓口となったようでありますが、教育委員会と福祉課との連絡、検討、打ち合わせをするのには時間をかけて行き来しなければなりません。本庁と教育委員会がこれだけ離れていて、果たして、一つ目には仕事の効果にむだはないのか、二つ目に、宇陀市の住民で子どもを多く持つ親と子どもに対する教育にかかわるサービスは満足していただいているのか、また三つ目には、将来を担う子どもたちの就学前の教育の取り組み、今まで福祉がやっておったわけでございますが、急に教育委員会が担当して非常に事業の中も大変だと思いますが、どのような取り組みをされているのかお聞かせください。
4点目は、子ども行政に関しての教育委員会の事業内容と、また子ども行政窓口の一元化についてのお考えを教育委員会の立場から教育委員会の事務局長にお伺いいたします。また教育長においても、2回目の質問でまたお答え願いたいと思います。
山本福祉部長にもお尋ねいたします。
将来を担う子どもたちの福祉厚生に関する取り組みと、子ども行政窓口の一元化についてのお考えを山本福祉部長にお尋ねいたします。
以上で、壇上からの1回目の質問とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
答弁をお願いします。
西田都市整備部長。
都市整備部長(西田 茂君)
都市整備部の西田です。どうかよろしくお願いいたします。
それでは、辻谷議員から交通バリアフリー(平成22年までの)という内容で、近鉄榛原駅へのエレベーターの早期実現について、そして都市計画道路の整備に当たり、駅前周辺の道路のバリアフリー化についてとご質問をいただきましたので、お答えをさせていただきます。
それでは、近鉄榛原駅へのエレベーターの早期実現についてでありますが、近鉄榛原駅は昭和5年に参宮急行電鉄により開設され、その当時から榛原町はもとより宇陀郡や吉野郡東部を含めた交通の要所として発展したところでございます。また、昭和53年ごろからは京阪神のベッドタウンとして脚光を浴び、町内に住宅団地が開発されたことから、人口が大幅に伸びてきました。
榛原駅は通勤、通学をされる方にとりまして、ますます重要な交通施設としての役割を果たしてきたところであります。近年では本駅の乗降客数も平成5年のピーク時から比べますと、ピーク時には1万8000人という乗降客がおられましたが、現在では1万3000人弱といったような減少傾向にあるものの、重要な要所であることには変わりありません。また、駅の南と北を結ぶ通路として地域の住民にとっても重要なものであり、鉄道会社にとっても特急停車を行う主要な駅であることには間違いのないところであります。
本榛原駅のバリアフリー化については、榛原駅北開発に伴い平成4年4月に駅の北側に連絡歩道橋といたしまして延長26.8メートル、幅員2.65メートルのスロープを設置し、直線的に道路から駅舎に通行できるようにしております。また、駅南側には駅舎と駅前南広場を結ぶ階段部分にエスカレーターを設置して、鉄道利用者のみならず、一般住民の方にも駅の南北の自由通路としての有効利用をしていただいておる状況であります。
しかしながら、障害者や高齢者を初めとするすべての人を対象にするバリアフリー化ということにつきましては、充実しているとは言えないといったところを認識しているわけであります。
車いす使用者や障害者にとりまして、安全で快適に利用していただく整備が引き続き必要であると考えております。エレベーター設置については、乗降口の安全なスペースの確保など駅舎の大規模な改修が必要となる上、工事中には鉄道利用者への安全面の配慮も含めた多額な費用になることが予想されます。
また、国におきましても交通バリアフリー化整備費補助金制度を設け、鉄道事業者に対しまして、乗降客が5000人以上の高低差が5メートル以上の駅につきましては平成22年度までにエレベーター等の設置を図り、駅舎のバリアフリー化を推進しております。
本制度は、榛原駅の場合におきましては国が5分の1、県が6分の1、そして県の限度額といたしましてはエレベーター1基当たり1250万円としております。そして市町村が6分の1の補助を行う制度で、鉄道事業者及び国と地方公共団体との協調補助を要件としているところであります。
エレベーターの設置につきましては昨年の9月の一般質問で回答させていただいておりますが、設置には多額の費用も要することもありまして、事業主体であります鉄道事業者とも協議を進めてまいりたいと思っております。
それでは引き続きまして、都市計画道路整備に当たり駅南周辺のバリアフリー化についてということで、都市計画道路東町西峠線のバリアフリー化の件かと思いますが、それにつきましてお答えさせていただきます。
本年度から用地買収に着手します都市計画道路東町西峠線は、全長1310メートルのうち未整備延長は360メートルで、全幅12メートル、そして両側には2.5メートルの歩道を配置する道路でございます。
その整備につきましては、段差のない障害者や高齢者等すべての人を対象にした人に優しいまちづくり条例等の基準に基づきまして、バリアフリー化の計画を実施してまいりたいと思っております。
以上で、回答とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
字廻教育委員会事務局長。
教育委員会事務局長(字廻 幸雄君)
辻谷議員の子ども行政の窓口の一元化について、将来を担う子どもたちの就学前の教育の取り組みについてのご質問についてご回答を申し上げます。
今日、子どもたちを取り巻く環境は、我々が予想する領域をはるかに超えた様相を呈しております。すなわち幼児の虐待、いじめ、殺傷を初めとする人権侵害は後を絶たず、日々の報道に暇がないほどの状況にございます。幸い本市では、現在のところ顕著な事象は発生しておりませんけれども、楽観は許されないと考えております。
さて、議員ご質問の子どもたちが健やかに生まれ健全に育てる環境を整備するために、子育てに関する事務の取り扱い等について一元化ができないものかとのご意見でございますが、現在のところ、いろいろな部局からの施策がとられ、一体化したものとなっていない状況にございます。子どもたちの育成や市民のようにサービスを受ける側にとって、一元化して効率的に進めるべきではないかと思われるところではございますけれども、一挙にはいかないハードルがございます。
その理由は、施策の発せられる機関が異なることや事務の対応も複雑に作用していることに起因しているものだと考えます。状況によっては、従来どおり行う方が事務が円滑に流れるのではないかと考えております。他の自治体においても、子どもの支援部局、窓口一本化に向け組織づくりを計画しておられるという自治体はあるやのように聞いたことがございますが、現在のところ具体的に組織化された情報は入手をいたしておりません。
このような状況でありますが、少子化対策や健全な教育、保育の環境づくりにつきましては、今後の宇陀市のあり方を考える中で重要施策の一つでございます。本市といたしましての窓口一本化への施策といたしまして、幼稚園、保育所の窓口一元化への取り組みについてでございます。
議員ご指摘のように、本来は保育所は市長部局の管轄でありますが、昨年5月から教育委員会が事務委任を受けまして、保育所と幼稚園の窓口一本化を図り、就学前教育の統一を推進することといたしております。
また、現場におきましては議員ご承知のように、大宇陀幼児園において保育指針と幼稚園教育要領の整合を保ちつつ、かつ就学前の子どもに同一の教育を受けさせるとの方針によりまして、国が示されました認定こども園等の制度があったところでありますけれども、県下に先駆けて幼稚園と保育所の一元化を実施いたしまして、就学前の子どもについての同一の保育、教育を受けさせるという観点から幼保の一元化の実施を行っているところでありますが、成果につきましては十分上がっているものと考えておりまして、また保護者からの意見といたしましても好感を持たれた意見が多く、不満等につきましては今のところお聞きをしていないものでございます。今後は、他園につきましても同様の施策について検討してまいりたいと考えております。
次に教育委員会管轄としての子育て支援事業についてでございます。
未就園児対策といたしましては、次世代育成支援行動計画の中にも示されておりますように子育て中の親子の交流の場を提供する事業や、具体的には定期的に親子が園に集まり、親子が仲間づくりをしたり、家庭児童相談員や心理判定員あるいは臨床心理士等によります助言指導や相談を受けられる体制を整えているものでございます。また、子育て支援室を開放し、親子が自由に交流をする場の提供、定期的に子育て情報誌の発行、就園児対策としての延長保育、家庭支援推進保育士の設置など、保育所の一時保育また幼稚園の預かり保育など、教育委員会といたしましてはこれらの子育てに関する不安解消の手だてを行っているものであります。
次に、就学児童・生徒に対する教育委員会としての取り組みでありますが、放課後健全育成事業、すなわち学童保育並びに放課後子ども教室、地域ふれあい活動体験事業など子供を対象にした公民館事業、家庭教育力充実のための家庭教育学級等、各種の事業を実施し、住みやすい教育環境づくりに努めているところでございます。
なお、教育委員会が本庁と離れているというご指摘に対しましては、行政の連携は密にする努力はいたしておりますけれども、支障は皆無とは言えません。このことにつきましては、今後いずれ行政改革の中でも考えることであるというふうに教育委員会としては考えております。
以上、ご質問に対する回答とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
山本健康福祉部長。
健康福祉部長(山本 栄次君)
それでは、質問をいただいております子ども行政窓口の一元化について、質問要旨ということで将来を担う子どもたちの就学前の教育の取り組みについて、特に健康福祉部におきましては子育て支援の内容につきまして答弁をさせていただきたいというふうに思います。
健康福祉部におきましては、次世代の社会を担う子どもを育成し、または育成しようとする家族に対する支援、その他の次世代を担う子どもが健やかに生まれ、かつ育成される環境整備のための取り組みといたしまして、合併前の旧4町村で平成17年3月に次世代育成支援計画書が作成されました。平成18年1月に町村合併をしていますので、平成22年3月までに宇陀市としての行動計画書を作成することになっております。本年度におきましては、次世代育成支援行動計画を作成するための推進委員会を設置いたしまして、サービスニーズの実態把握を行うため関係機関と調整を図りながらアンケート調査等を実施していく予定をしております。
合併前の旧4町村で作成した計画に基づきまして、現在、児童虐待防止対策といたしまして宇陀市要保護児童対策地域協議会を設置いたしまして、教育委員会、学校、幼稚園、保育所、保健センター、家庭児童相談員、民生児童委員等と連携を図りながら個別ケース会議あるいはさらなる課題の検討、要保護児童等の実態把握に努めて、児童虐待の防止に努めているところでございます。
家庭における適正な児童の養育、その他家庭児童福祉に関する相談指導を行うために、現在、旧榛原町役場の庁舎内に家庭児童相談室を設置しております。また、安心して子供が子育て中のお母さんたちを応援しようとサポートクラブを設置いたしまして、サポーター員の養成やまた子育て支援をしております。
保護者の疾病やその他の理由によりまして家庭において児童を養育することが一時的に困難となった場合、及び経済的な理由によりまして緊急一時的に保護を必要とする場合は、児童養護施設で一定期間養育する子育て短期支援事業、いわゆるショートステイも行っております。
また、母子保健に関する支援事業といたしましては、乳幼児健診を初めといたしまして新生児及び産婦訪問指導、新生児の発育、栄養、生活環境、疾病予防等、産婦の心身の健康、育児に関する指導を行いまして、子どもとその保護者が健康な生活を送れるよう支援しております。
子育て中の相談や支援を行うため、関係機関が連携をいたしまして相談への対応や課題に応じた支援の検討、交流の場の提供を行う等の効果的な子育て支援を行っておるところでございます。子どもが基本的な生活習慣を身につけまして健やかに育つよう、保護者が自信を持って子育てができるよう必要な情報や具体的な育児の方法を学んでいただく場といたしまして、母親教室、育児教室、心理発達相談、また子育て相談等々を実施しておるところでございます。
子どもの行政窓口の一元化についてのお考えをお尋ねされておるわけでございますが、このことにつきましては国・県の施策を見たときに、いろいろな部局からの施策がありますので、窓口一元化となっていない状況にあります。市民が行政サービスを受ける場合におきまして一元化して効率よくすべきではありますが、施策の発せられる機関が違うことなど事務の取り扱いも複雑になっております。一元化の先進地等自治体を研究いたしまして、今後また宇陀市に合ったシステムを考えてみたいなというふうに思っております。以上、答弁とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
近鉄のエレベーターの設置の件でありますが、昨年の9月にも辻谷議員の方からの一般質問がありました。たしか私はそのときに、いろいろと費用対効果の問題もあり経費の問題もありそういうことで、しかしバリアフリー化という問題については考えていかなければならないなというようなお答えをさせていただいたのではないかなと思います。
そこで、最近といったら何ですが、本社の方からいわゆる交通施設バリアフリー化施設整備事業補助金制度というものがあって、国の補助あるいは県の補助、市の補助があると。すべてこの事業そのものは近鉄さんが事業主体になるのか、その事業についてそういった補助金制度に乗ったらという話で近鉄さんが申し入れてきた。この7月ごろだったということであります。
そこで、いろいろと近鉄さんの言い分もありますし、我々のいわゆる経費そのもの自体の問題もあります。しかし、多く近鉄さんが言うとおりにいたしましょうというわけにはいかんだろうと。ただ、そういう方針で整備補助というものがあるので、それがなければ事業そのものを国が採択しないというようなことにもなりかねないとこのように思っておりますので、十分にこれから近鉄さんと相談をしていきたいなとこう思っております。
要は22年度という話になって、もう少し早くあったんではないかなと思うんですが、本社の方からはことしの7月ごろに言ってきたということでありますので、急遽そういう問題について調整を図っていかなければならないなと。もう時間がありませんのでということでお答えをさせていただきたいと思います。
議長(玉岡 武君)
14番、辻谷議員。
14番(辻谷 禎夫君)
2回目の質問をさせていただきます。
非常に今市長の方からは前向きなご回答をいただいたようでございます。
特急停車駅ともなりましたし、また人口減少傾向にはあるわけでございますけれども、どうか若い人たちが住みやすく応援していただくためにも、これから高齢化社会を支える一つの駅前周辺の整備という形で、どうか前向きでご検討、さらなるご検討をよろしくお願いしたいと思うわけでございます。
このさらなる高齢者がふえる我が宇陀市でございます。住みなれた宇陀のこの地を愛する高齢者の方が榛原駅周辺を歩いて楽しめる、コンパクトなまちづくりを多く望まれておるのが現状でございまして、そのためにもエレベーターの早期実現に向けてさらなる努力をお願いしたいと思います。
また、都市計画道路におけるバリアフリーにおいてはまだ計画の段階であるということでございますが、宇陀市の将来像についての住民意識調査もしていただいたようでございますし、この37.8%という人が、子どもからお年寄りや障害者も生活しやすい福祉のまちとこのように答えらえております。その実現のためにも駅の周辺をどうかお年寄り、障害者の方が車いすで病院にも、また買い物に行くにしても自由に行動できるこのようなまちづくりをしていただきたいと望むものでございます。
また、詳細設計等に入るときには、バリアフリーを十分に考慮したお考えを取り入れていただきたいとこのように理事者の方へ申し上げておきたいとこのように思います。
それと、子ども行政窓口の一元化についてでありますが、ただいま教育委員会また福祉部長の方からも子ども行政に対する考え方を発表していただいたわけでございますが、非常に一見聞かせていただきましたら事務の対応の複雑さを話をされようとしております。
また、そのような中におきまして大事な将来を担われる子どもさんの教育が今後非常に大切になってこようかと思います。この総合計画の教育環境の展開の中にも、いじめや不登校、心の問題など、さまざまな問題に対応するため児童・生徒一人一人に応じた、きめ細かな相談、指導ができる体制の充実を図りますと。また幼稚園、小学校、中学校の学習環境の充実におきましては、児童の生きる力や思いやり、個性を生むため保育所との連携や一元化を図り、学習環境の改善に努めますとこのようにあるわけでございます。
相談窓口や情報の一元化をするためにも、子どもに関する行政の総合的、統括的な窓口が今後必要ではないのかとこのように強く思います。
また、合併してまだ2年半でございますし、いろいろ複雑な面もあろうかと思いますが、どうか一元化を進めていただいて、どうか子ども教育におきましては教育委員会、また福祉関係においてもしっかりと連携を密にしていただきまして、立派なお子さんがどんどんどんどんこの宇陀市から成長され、また社会の担い手になっていただけるそのような努力をしていただきたいとこのように思うわけでございます。
またこれらのことにおいて、一元化について教育長の方の考え方をご質問させていただきます。
議長(玉岡 武君)
向出教育長。
教育長(向出 公三君)
議員が申されるとおり総合計画にも述べられているように、教育環境あるいは学習環境の改善を図るとされております。ご意見は最もと受けとめておりまして、先ほど事務局長が答弁いたしましたとおり、今後の課題と受けとめ、一元化を進めていくべく行政にとっても市民にとっても最良の方策を立てるよう関係部局と総合的に検討、工夫しまして、その実現に向け、議員の意向にこたえるために考えていきたいというふうに思っております。以上、簡潔でございますが回答とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
14番、辻谷禎夫議員。
14番(辻谷 禎夫君)
2件、交通バリアの件と子ども行政窓口の件で質問をさせていただいたわけでございますが、両方にわたって非常に前向きなご回答をいただきましたことに対しまして非常に敬意を表するものでございます。私たちもしっかりと頑張ってまいりますので、どうか理事者の皆さんもご協力よろしくお願いしたいと思います。
特に子ども行政窓口においては、私も考えますところ子ども主体という形の、私のところも孫2人おりますけれども可能性は十分でございます。きのうも人権リーダー研修会に私もこの4階に参加させていただきまして聞かせていただきました。その中において、親子であっても人権の差別、おまえもうこんなことしたらあかんとか、たとえ1歳や2歳の子であっても、やめとけとかこれ自体も差別の一つの状況やということを聞かせていただきまして、1人の人間の重さというのを、つくづくきのうの人権研修においても強く感じたものであります。それほど1人の人間がどれほど大事なものか。
これはプラスとマイナスとまた大きな差があると思いますね。マイナスにおいても大きな社会に影響も及ぼすでしょうし、またプラスに成長される方も1人の人間の形成が社会も大きく広げる大きな力があるわけでございますので、こんな子1人このように思うかもしれませんけれども、可能性を潜めた子どもたちでございます。どうか教育行政におきましては、どんなお子さんであっても我々親がしっかりと成長を見守ってあげられる環境づくりが大事ではないかとこのように思います。
そのためにも、子ども行政の一元化をどうか立ち上げていいものかどうかは別として、父兄の皆さんも本当に多くお子さんをお持ちの方は、やっぱり子どもを成長させるためには本当にいろんな面で苦労されると思います。そのためにも行政、教育関係、少しでも親が楽にお子さんを育てられるような環境のご協力をよろしくお願いしたいとこのように思うわけでございます。
せっかくでございますので、ちょっと少子化対策において一言要望をこの席をおかりさせていただきましてご報告させていただきます。
妊産婦健診の件なんですが、今回ご努力によりまして2回から3回という宇陀市のご協力をいただいたわけでございますが、ちょっと読ませていただきます。
奈良県の合計特殊出生率は1.22で、全国平均の1.32が18年度を下回っており少子化が深刻な状況にあります。また、承知のとおり奈良県内において平成18年8月と19年8月、2度の妊産婦にかかわるあってはならない不幸な問題が起きました。その原因の一つに未受診の妊婦の問題もありました。
これまでも公明党は、子育ての負担を過重にしない支え方などを柱に、少子社会トータルプランに取り組んでいるところでございます。舛添厚生労働大臣は今回の国会においても14回が望ましいこのように発言されておりますので、現在、国が地方交付税で措置されておりますが…………。
議長(玉岡 武君)
辻谷議員に申し上げます。
通告の質問から聞いておりますとだんだんずれていくような感がしますので、簡略に集約してください。
14番(辻谷 禎夫君)
わかりました。
ということで、大体おわかりだと思いますが、国は15回までの健診を無料でしたいということでございますので、どうか宇陀市におきましても子育ての推進のためにも、この妊産婦健診を3回から5回、また15回になるように、どうか市長よろしくお願いしたいと思います。以上で質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
議長(玉岡 武君)
辻谷議員の質問が終わりました。
議長(玉岡 武君)
続きまして、9番、多田與四朗議員の質問番号2番「これからの駅南を初めとする中心市街化の取り組みについて」「もう待てない!長谷寺第7号踏切の改善について」「もっと、もっと、ネット活用で全国発信を!!」の質問をお受けいたします。
9番、多田與四朗議員。
9番(多田 與四朗君)
ただいま玉岡議長よりお許しをいただきましたので、9月定例会一般質問、多田與四朗ただいまよりさせていただきます。
質問の内容は、通告どおりでございます。通告どおりで逸脱は一切いたしません。
一つ目、宇陀市の玄関口に当たります榛原駅前広場を中心とする駅南の整備計画は、旧榛原町のころの中心市街地活性化基本計画、これは冊子として上程されましたのは平成の13年3月でございます。さかのぼります。駅前の顔づくり整備事業として道路基盤の整備とともに多様な都市機能の導入が提案されたわけでございます。同時に、商工会のTmo構想の中でも駅前の顔づくりプロジェクト、ここでも同じように駅前の顔づくりプロジェクトとして早期にまちづくり構想の作成を行うことが求められたのでございます。
平成15年3月には、商店街等活性化先進事業報告書が上程され、空洞化の原因となっています空き店舗の活用をどうするかということで、駅前ふれあい館開設事業に取り組まれたわけでございます。その後、平成16年3月には念願の近鉄特急の停車駅となって、中心市街地の活性化に大きな期待感が寄せられることとなったわけでございます。
そして、合併前年の平成17年2月には商工会の駅前地区まちづくり診断調査報告書、これは簡単に申し上げますと地元ヒアリング調査結果ということで、この程度の冊子なんですけれども、23ページのまとめが上程されたわけでございます。冊子がまとめられたということでございます。
私は、これまでの駅前の顔づくり、先ほどの駅前の顔づくり整備事業、そしてTmoの駅前の顔づくりプロジェクト、これらの顔づくり等整備に向けた一連の取り組みへの地元の意向がこの調査報告書によって一応のピリオドが打たれたものであると私は認識をしておるわけでございます。改めてこれからどういう視点、どういう手法で取り組んでいくのか、地元としての仕切り直しが今求められているのではないかなと私自身考えておるところでございます。
さて、最近でございますが、大衆演劇場やまと座が定着をしてまいりまして、その効果なのか商店街のシャッターも自発的にぽつぽつと開くようになりました。そのもたらす人の流れから、ひそかな予兆を私自身は一人感じておるわけでございます。しかしながら、駅前に立つと市の玄関口にもかかわらず、市全体の観光や施設案内等を網羅した宇陀市を強くアピールする大看板が見当たらないのです。
今度、廃止となる駅北のふれあいギャラリーは、これまで宇陀の総合的な歴史と文化、そして観光、施設、イベントなどの案内場所として多くの旅人に利用されてきたわけでございます。玄関口なら玄関口としての役割機能を十二分に発揮してほしいものだなと強く思っておるわけでございます。
以前とそう変わりなくバスやタクシー、送迎のマイカーなどで雨の日などはやや窮屈感のある駅前広場の見なれた風景を、何としてもゆったりしながらも活気と躍動感がみなぎる雰囲気の駅前広場に変えていかなければなりません。市の総合計画はまちづくり人口4万3000人、ここにちゃんと書いてございます。現況と目指しておりますと。現況と今後の展開や展望について担当部署の方でどのような取り組みをしておるか、どのような方向性を持って考えておられるのか、お聞かせを願いたいと思います。一つ目、終わります。
二つ目の質問、もう待てない長谷寺7号踏切の改善について、昨年の6月議会で16番、土井英治議員が危険踏切の整備改修をと強く一般質問をされたわけでございます。今回の私の質問は、それを受けた形ですが、もう待てないという叫びの声であるとご承知おきください。
といいますのも、危険箇所とわかってドライバーはおのおの細心のご注意をされておられると思うんですが、少なからず接触事故が発生しているようでございます。このままの危険な状態でいつまでほうっておくのか、市民の声は時として荒々しく、険しく激しくなるのです。
そこで今回は、ずばり早期改善の可能性と今後どう取り組んでいくのかについて所管のご説明を求めます。
三つ目の質問です。
ケーブルテレビ事業の基盤整備とともに高度情報化社会への宇陀市の対応も着々と進んでおります。今回、市の自主放送が11月1日に開局となって、市民の行政や議会への関心も高まっているところであろうかと私は考えております。同時に、市内全域で24時間低料金で、私は低料金だなと思っているんですが、インターネットの利用が可能となります。これは画期的なことであろうかと思います。
私たちの学習や調査研究には、もはやパソコンはなくてはならない必需品となっております。個人的にも組織的にもITに対する能力がますます求められている昨今であります。例えば、市の行政視察はもちろんのこと、私たち議員個々が政務調査費を活用して市の行政課題について先進地を視察、訪問する、あるいはまた先進事例等のフィールドワークをする場合等には、各自治体のウェブサイトを比較し検討するのが最速の道であります。そのよしあしで自治体のイメージは、私は今日の時代大きく変わってくるものだと思っております。
ところで、当市のウェブサイトのトップ画面の真下に訪問客数がカウントされています。
この原稿の原案をつくりました。三、四日前でございましたが、そのときは52万2335のアクセス数であったと記憶しております。一般質問だということで事務局の方で本日の2時30分前に調べてもらいましたら、52万5481件ということでございます。これは、開設をされた2006年の7月1日より今日まで延べ数ということでございます。これが多いのか少ないのか、基準がないのでよくわかりませんが、もちろん多ければ多いにこしたことはないのは言うまでもないと思っております。アクセス数が、訪問客が多いということは、それだけ注目度、関心度が高いということであります。
さて、年ごとにウェブサイトの中身は担当職員の努力のたまもので、年々充実しているものと私は思っておりますが、開設当初から今日までの作成についての根本的な考え方、基準のようなものがあればお聞かせいただきたいなと思っております。
また、こういうウェブサイトでございますので、つくる側としての評価もございます。また外部からのメールを通しての評価もあろうかと思いますが、今後の課題も含めてその評価をどのような形で取り入れ、改善されてこられているのでしょうか。そのあたりをお聞かせ願いたいと思います。
それと、住民の利便性ということで電子自治体への速やかな移行が挙げられますが、今後の取り組みの考え方、また対応について担当部署の方でご説明をいただきたいなと思っております。
さらにまた、ネットの長所を活用して、私自身はネットにはさまざまな意味で功罪があろうかと思いますが、その長所を活用して市の特徴、特色をどのように内外にアピールしていくのか、今後の展開等についてのお考え、考え方をぜひともお聞かせいただきたいと思います。
繰り返します。
市総合計画にございますように、「自然と共生し、歴史・文化が育むふれあいと活力のあるまち」これが我が市のキャッチフレーズであります。まちづくり人口4万3000人を目指すとあります。その実現のために、ややオーバーかもわかりませんが、効果的なネット活用による全国発信力、この大きさが私は今後の宇陀市のまちづくり計画ともどもいろんな事業、これの取り組みが評価されるのではないかなと強く思っておるところでございます。
第1回目の壇上での一般質問、以上で終わらせていただきます。答弁の方は各担当部署、所管より、部長様より、細やかなご答弁を賜りたいと思っております。また、総括的な意味合いで市長から最終ご答弁を賜りたい、前向きな力強い答弁をお願いをいたしまして、1回目の質問を終了いたします。
議長(玉岡 武君)
西田都市整備部長。
都市整備部長(西田 茂君)
都市整備部の西田です。どうかよろしくお願いいたします。
それでは、多田議員から、これからの駅南を初めとする中心市街地の取り組みについてという内容でご質問をいただいておりますので、お答えをさせていただきます。
駅南を初めとする中心市街地の活性化に対する取り組みにつきましては、平成13年3月の旧榛原町におきまして中心市街地活性化基本計画を作成し、町活性化に向けての方針を打ち出すとともに、本計画を受けて榛原町商工会では中小小売商業高度化事業構想といたしまして、平成15年3月にTmo構想を作成しております。
この中で、「ちょっと寄り道したいまちやっぱり寄り道したいまち榛原」を基本コンセプトといたしまして、魅力あるまちづくりに向け、この間新庁舎の建設やアクセス道路の整備を初め萩の原公園などの整備を行うとともに、榛原あいさこいさまつり、はぎあかり等のイベントや空き店舗を活用したふれあいの館の開設など事業を実施してまいりました。
また、合併前の平成16年度には商工会による駅前地区まちづくり診断調査が行われ、駅前地区の開発については協力をしたいと考える人は多いが、みずから開発主体になるという考えを持つ地元の人は少なく、第三者がアクションを起こすのを待っている状態で、特に建物の建てかえを行うようなハード事業につきましては、地元調整は困難であるとの判断がなされ、ハード面に関する現実的な考え方、今後の行政サイドの駅前広場等基盤整備の考え方を踏まえた対応の検討、そして商店街通りでにぎわいイベントの開催などが確認されました。
その後、平成18年8月の中心市街地の活性化に関する法律の改正によりまして、旧榛原町の基本計画の効力がなくなり、中心市街地活性化に対する国の支援を受けるためには新しい基本計画を策定し、総理大臣の認定が必要となりました。
現在の認定状況は、旧基本計画策定市町村が860あったことに対しまして、現在のところ53市町村が新たに認定を受けたといったような状態でございます。
この認定においては、地域住民の合意形成のもと市街地活性化協議会の設置が義務づけられて、計画の実効性の確保などが条件となっております。また、一たん認定を受けると原則5年での計画実施が義務づけられることもあり、制度面でのメリットは少なく感じられます。活性化を行う事業として国交省の各種事業の採択が受けやすくなるというのが主なものです。
すなわち、基本計画に沿った事業化に対して支援が行われるものであり、現時点での認定は難しいとの判断を行い、この計画にかわる事業として平成18年度において都市再生整備計画を策定しました。19年度において国の認可を受け、本年度よりまちづくり交付金事業といたしまして地域住民の生活の質の向上と地域経済・社会の活性化を図ることを目的とし、都市計画道路東町西峠線の整備を基幹事業とし、ソフト事業として、交流とにぎわいを活性化するイベントへの補助や歴史的建造物を活用した町おこしなどを計画しております。
また、駅南広場につきましては市の玄関口にふさわしい観光看板や案内所の設置等を計画するとともに、現在、駅南広場には2700平米、北側広場は3300平米ありますが、バス、タクシーは南側に集中しており、北側は一部のバスの運行のみで活用されているというような状況でありますので、十分な活用はされているとは言えません。都市計画道路が完成すれば、南側の発着数の約半数である天満台方面、曽爾御杖方面のバスを北側に移し、タクシー会社も半数の4台は北側へ発着することを伺っております。このことから、南側広場のバス、タクシーの発着台数は約半数となり、広場の渋滞や混雑の状況が解消されることとなります。
このように、都市計画道路の開通により駅南側の交通の流れ、人の流れが大きく変化することが予想され、同時に、この都市計画道路を中心に駅周辺の既設の公共施設、市立病院や図書館そして市役所も含めて、そして民間の施設といたしまして銀行や郵便局、そして芝居小屋、歴史的な建造物、伊勢街道などを活用した人が中心市街地全体を回遊するようなまちづくりを目指し、西新町線、萩原12号線などの周辺道路の整備や駅南広場の周辺土地の有効利用も含めた中心市街地の活性化を図るための効果的で具体性のある活用など、住民と行政が一体となった有効な土地活用を含めた調査研究も本まちづくり交付金事業で計画する予定でございます。以上で、ご回答とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
それでは質問番号二つ目の2の多田議員さんの、もう待てない、長谷寺7号踏切の改善についてということでお答え申し上げたいと思います。
平成19年の6月議会に土井議員さんからのご質問にもお答え申し上げてきましたが、長谷寺7号踏切の整備改修工事につきましては、駅北区画整理事業の施行後において関係機関と協議を進めてきましたが、鉄道事業者近鉄からは踏切の統廃合、5号踏切の廃止等条件が出た、また県警交通規制課からは、踏切より南側への国道の進入の安全性の問題等で現在も許可が出ておりません。今後は国道370号線の部分改良工事等も視野に入れ、県宇陀土木事務所とも協議をしながら進めてまいりたいと考えております。
先日も、宇陀土木に370号の事業化取り組みに向け予算要求してもらえるよう協議を進めてきたところであります。これとともに、都市計画道路の下井足西峠線については切り離すことのできないものでありますので、これらについては都市整備部長の西田部長の方からお答え申し上げたいと思います。
議長(玉岡 武君)
西田都市整備部長。
都市整備部長(西田 茂君)
それでは、都市計画道路下井足西峠線につきましてお答えさせていただきます。
下井足西峠線は幅員12メートル、計画延長が430メートルの道路でございまして、昭和61年1月9日に計画決定され、22年が経過しております。この間、榛見が丘の土地区画整理により160メートルが完成しておりますが、近鉄の鉄道敷を高架により通過し、下井足の幹線道路に接続するまでに約270メートルの未整備の区間がございます。
この道路は、鉄道により分断された南北の市街地を結ぶアクセス道路として事業効果が期待されるところであります。また、鉄道敷と平面交差をしている踏切、長谷寺7号踏切の渋滞緩和や交通安全対策としての代替道路の役割もあります。しかしながら、全体が高架橋となるために工事費用として多額の費用を要する上に、大型店舗の駐車場と幹線道路との接続など問題がたくさんあるような状況でございます。
以上のことから、本路線の施工に際しましては道路法線の変更や接続道路の検討を行い、都市計画決定の変更を行う必要がございます。この変更には県道路建設課、宇陀土木、県警の交通規制課、近鉄等、また町内の関係機関との協議も必要となり、その手続には相当な時間が必要なことが予想されます。
今後におきましては、道路法線や接続道路等の調査研究を含め、先ほどのまちづくり交付金事業などを活用しながら検討してまいりたいと思っております。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
向田総務部長。
総務部長(向田 博君)
総務部の向田でございます。
ただいま多田議員さんの方から、もっともっとネット活用で全国発信をというような質問がありました。私の方からホームページについてお答えをさせていただきたいと思います。
市民に対する行政情報等をタイムリーに提供するためには、多種多様な広報媒体や手法をその特性に応じて効果的に組み合わせた情報発信を展開することが重要であると考えております。インターネットは生活をする上で欠くことのできない存在であり、瞬時に大量のデータを国内外に発信でき、かつどこからでもだれでも利用できる利便性や即応性の高い情報媒体であることから、市といたしましてはこの特性を生かし、ホームページで当市の魅力や行政情報を積極的にアピールするため取り組んでおるところでございます。
特に市民と行政との協働によるまちづくりを進めていく視点から、行政改革、総合計画、またケーブルテレビ、病院建設基本構想など市政に関するさまざまな情報を積極的に市民に発信するよう努めてきたところでございます。
現在のホームページにつきましては、先ほどもお話がありましたように合併直後7月に宇陀市のホームページを立ち上げましたが、トップページに最新情報と重要事項を速やかに伝えるために、お知らせや新着情報の項目を設けるなど、その都度職員により必要に応じて修正を繰り返しながら運用を行うとともに、市の関係施設のホームページ等をリンクをさせることによりまして情報の一元化に取り組んでおるところでございます。
また、春の桜のシーズンにおきましては桜の名所の開花情報を毎日更新し、全国発信にも努めているところでございます。
議員お尋ねの内部評価、外部評価につきましては、特にそのような取り組みは行っておりませんが、職員の意見や他市のホームページも参考にしながら外部委託を行わないで職員で改善をしているところでございます。
また、ことしの10月末には菟田野区、室生区のケーブルテレビの整備も完了することになっておりまして、インターネットの環境も整うことから、ホームページのアクセス件数もさらに増加するものと考えられます。いずれにいたしましても、情報発信において最も有効な手段の一つであるホームページの充実、改善につきましては、トップページから見たいページへのアクセスのしやすさ、知りたいことが検索しやすくするなど、より使いやすい、また充実した内容で発信できるよう努めてまいりたいと考えております。以上、回答とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
菊岡総務部参事。
総務部参事(菊岡 千秋君)
私の方から、電子自治体への移行の現状とインターネットをさらに活用した宇陀市の売り出しということで、総合計画に掲げたまちづくり人口4万3000人の実現をどう標榜していくのかというふうなことでのお尋ねに対して答えていきたいとこう思います。
まず、電子自治体の取り組みでございますけれども、国は国策の柱にIT立国を打ち据えながら、自治体はもちろんのことすべての国民がいつでもだれでも手軽に活用できるコンピューターの環境、いわゆるユビキタス社会の早期実現に向けて、その取り組みが現在進められているわけです。
その取り組みの一つとして、国からの情報を速やかに自治体に伝達するという国と地方自治体レベルの高速大容量のイントラネットの整備が図られてきました。また、奈良県と県内自治体を結ぶ奈良県電子自治体共同運営システム、通称大和路情報ハイウェイ、そういったLgwanのローカル・ガバメント・ワイドエリアネットワークというシステムが国や県の段階で整備をされてきました。既に実用稼働がなされています。
宇陀市もそのサービス提供設備を積極的に活用すべく、現在その取り組みを進めています。また、今後とも国や県と連携をしながら電子自治体の取り組みの推進を図っていきたいとこう考えております。
続きまして、インターネットのさらなる活用ということで、宇陀市の活性を図っていけとこういうご質問でございました。
先ほども向田部長の中にもありましたけれども、インターネットの最大の利便性でございますけれども、大量の情報を瞬時に日本国内のみならず世界じゅうに配信できるというものでございます。今までのチラシや広報誌あるいは雑誌への掲載という紙媒体を使った情報伝達には限界がございました。それらとインターネットとは比べ物にもならない状況でございます。
今後、宇陀市のアピールしたい情報を現在ケーブルテレビの取材等で宇陀市の中にありながら最新の情報なり取材を行ってきているわけですけれども、今後それらで蓄積しました多くの動画を取り入れて売り出すということを考えていきたいと思います。
例えば、大宇陀のかぎろひの立つ状況あるいは10月に行われます菟田野の勇壮な秋祭りの状況、また雨に打たれましたシャクナゲの後ろにたたずむ室生五重塔の状況あるいは又兵衛桜などの市内の桜の名所や開花時期の紹介、さらにはダニ・カラヴァンの世界に触れることのできる室生山上公園、またこれから季節を迎える彼岸花の仏隆寺あるいは山一面を赤く燃え立たせるような鳥見山のツツジといったような、宇陀市には随所に誇れる財産があるわけでございます。それらをふんだんに動画に取り入れながらホームページに掲載をし、インターネットを活用することによって全国配信をし、集客と交流人口の拡大を図っていきたいと考えています。以上です。
議長(玉岡 武君)
9番、多田與四朗議員。
9番(多田 與四朗君)
担当部の方からただいまご答弁をいただいたわけでございます。
1番の質問と2番の質問というのは、今答弁のあらまし、内容を聞かせていただきまして、私はほとんど一体的なものではないかなという感じがいたしました。そしてまた、そういうふうにとらえていかないと、この駅南あるいは駅北の総合的な宇陀市の玄関口としての位置づけは非常に難しいのではないかなとそういうように考えております。
答弁にもございましたように、現在東町西峠線に着手され、恐らく23年か4年には開通する運びではないかなということでございます。そうなりますと、駅前広場、私が特に申し上げておりますのは駅前の南側の広場でございます。この広場が本当にバスもある、タクシーもある、人も歩かれている、自転車、バイクも通っている、先ほども一言で申し上げたら非常に広さの割には窮屈であるというような感じがするわけでございますけれども、この東町西峠線が近い将来開通すれば、北と南に二つに区分されるわけですから、そんな中でいろいろまちづくりの駅前の北も含めての広場をしっかりと位置づけ、考えていくべきだなという感じがします。
それで、観点といたしまして常日ごろから考えておりますのは、やはりここは宿場町でございます。入口は宿場町に当たるわけでございますので、駅前はそういう視点で整備すればよいのではないかなと思います。宿場町ということは、いわゆる旅人の疲れをいやす場所であります。また、旅人をもてなす場所であります。これがキーワードでございます。
都計道路開通までにはまた少し時間があるようでございますので、しっかりと多くの意見を、また知恵を絞って全体として考えていくべきだなと、そんな取り組みをこれからしていくべきだと思います。複合的な大型ショッピングセンターを駅前に持ってきて立体的に考えていくというのは、もう今の時期では非常に難しいなという感じがいたすところでございます。これはもう答弁は結構でございます。
それと二つ目、長谷7号踏切でございますけれども、現在いろいろと検討を重ねていただいておりますけれども、とにかく早期に何らかの形でこの危険な、危険というのは危険きわまりない場所であるというのは皆わかっているわけなんですよ。それで安全運転をできる限りしているんですけれども、雨の日もございますし、いろいろその条件が違えばどんなことが起こるかわかりませんので、できる限りこれを早期に解決していただきたい。
土井議員の昨年6月の質問の中で、南土木部長は踏切改善促進会議、踏切調整連絡会議の中で実情を切々と訴えながらも、改善に向けた取り組みをしてまいりますと。また、当時の高橋整備部長は、今後も引き続き県都市計画課、宇陀土木、県警の交通規制課、近鉄等と協議、事業化に向け努力していきたいと。さらに市長は、いろいろ大変な問題があるが詰めていきたいとの趣旨を述べておられます。
そんな思いでございますので、とにかく宇陀市の総力を挙げて、代議士もいてますし県会議員もいてますし、皆力を合わせて総力で取り組んでいければなとそういう思いでございますので、これも答弁は求めておりません。
最後に三つ目でございますけれども、非常に各部長さん、細やかで行き届いた答弁をいただいたわけでございます。もちろん、さきの部長さんもそれぞれ答弁を至れり尽くせりの答弁をいただいたわけでございますけれども、2011年にですね、忘れてならないのは2011年に地上波デジタル放送ということになりますので、そうなりますと、実際のテレビと光ファイバーをつなぐことで、パソコンを何か使わなくてもそのテレビでインターネットが可能ということになります。そうなりますと、さらにインターネットの世界が広がって、私たち多くの方がそれを利用され身近になってくるわけですから、ウェブサイトの方も先ほど菊岡部長の方も動画を大いに取り入れていきたいということでございますので、テレビの見る目とテレビはもう全部動いているわけです。ところが、パソコンのモニターはほとんど静止というのが、ちらちら動画もあるんですけれども、静止が多いというようなことで、絶えず動いているというような観点から、大いに創意工夫を進めていただきたいなと思います。そんなところで、答弁は求めませんけれども、しっかりと各担当部署の方でお取り組みいただきたいなと思います。
最後に前田市長から総括的な前向きでご答弁をいただきまして、私の一般質問を終了とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
答弁は求めていませんということなので。
9番(多田 與四朗君)
いえ、それは各部長の答弁ということです。市長には答弁を求めております。
市長(前田 禎郎君)
私も答弁をしたい方でございますので、申し上げておきたいと思いますが、まず中心市街地活性化法に基づくところの中心市街地の問題につきましては、ご存じのとおりソフト事業を中心として今日までやっていました。ただ、ハードの問題はなかなか実が実らなかったというのが現実でございます。
しかしおっしゃるように、榛原の南側の駅前というのは、今のままでいいのかというのは、もうだれもがあのままでほっておくわけにはいかんだろうのが思いであろうなとこのように思っておりますし、またいろんなことをお聞きをいたしております。
なかなか中心市街地でやっていけなかったという問題もありまして、県の方にもいろいろと相談をしていました。県の方が、一つは政策提案をいただいたことがあります。今の知事からの政策提案をいただきました。
それは、県は昨年から回遊型まちづくり推進というものを進めているんだと。特に、この榛原駅南周辺というのは集客力のある、例えば先ほどもちょっとぽつりぽつりと、何かひそやかな一人だという感じがありましたが、そう思っています。そういう集客力、例えば今言っておるような芝居小屋とか、あるいは歴史的なものがある。たくさんあるわけでありますから、あそこに一つ何とかそういうものが見受けられるので、回遊型まちづくりの推進が可能な魅力的な地域であるということが言われてきまして、これについて政策提言をいただきました。
そのことについて、今のままの閉塞状態では困るから、担当部局にこれについて県とも十分相談をせよということを指示をいたしておりまして、今何か道があればと思って、そういうところにでもある程度手がけていければいいなとこのように思っております。
それともう一つ、先ほどの7号線、もう待てないの話なんですが、おっしゃるようにもう待てないかもわかりません。ただ、先ほどからも去年の土井議員の質問もありましたように、とにかくあそこには本当は力を入れているんです。福田さんやないけど一生懸命やっているんです。ところが、土木とか県警というのはなかなか難しい問題があって、土木所長が変わるたびに、また警察署長が変わるたびにいろんなことを申し上げておりまして、何とかしてあそこを広げていきたいなということで今も努力をいたしております。
ただ、問題はやっぱり南北。榛原には南北のアクセスがありません。南北のアクセスがないということは、今一番のいわゆる南の方の開発をどうするかという問題が一つあります。おっしゃるように、先ほども申しましたように回遊型まちづくり計画というものも考えていかなければなりませんし、今取り組んでおります東町西峠線ができましたら、あれを中心としたいわゆる回遊型のまちづくり構想というものも考えていけるのではないかなとこのように思います。
それでも南北のアクセスがないと。そこで、おっしゃるように都市計画道路、1本もう前から計画をしておりまして、法線がちょっと困った法線でありますので、なかなかおりてこれない状況があるということでありますので、東町西峠線の道路がある程度完成ができるような状況になりますと、今度はそちらの方に力を入れていきたいと。今、宇陀市の状況で2本の都市計画道路を一挙にやるというのは到底できない相談でありますので、そういうことを目算に入れながら考えていきたいなとこのように思っております。
まだまだ申し上げたいんですが、もう時間もありませんので、もう結構でございます。どうもありがとうございました。
三つ目につきましては簡単に申し上げます。
先ほど両部長が申し上げたとおりです。
議長(玉岡 武君)
それでは、多田與四朗議員の質問が終わりました。
議長(玉岡 武君)
続きまして、18番、泉岡正昭議員の質問番号3番「防災無線の利用について」をお受けいたします。
18番、泉岡正昭議員。
18番(泉岡 正昭君)
ただいま議長より発言の許可がありましたので、通告内容に従い一般質問を行います。
9月は防災の月でもあり、市民の安心・安全な治安づくりのため、私は防災無線に利用について質問させていただきます。
まず教育長にお聞きいたします。
児童・生徒、登下校時、また授業中において警報の発令や災害などがあったとき、また不審者があらわれた場合に、教育委員会として学校側に対してどのような指示や対応をされておるのかお聞きをいたします。
また、ことしの夏休み前半そして昨年度において、市内の学校や通学路に不審者があらわれ、そのときの対応として教育委員会や学校、警察などは子どもたちに注意と指導をしていただいたと聞いておりますが、地域の住民や近隣の市民の方は何も知らなかったということであります。
当然、次代を担う大切な子どもたちのために市民の方々は安全・安心を願っておられることでもありますので、地域を挙げて安心のためご協力をしていただけると思っているわけですが、そこで宇陀市には4区とも防災無線が設置されておりますので、その防災無線を活用して早期に事態を住民に周知し、事態が大きくならないうちに、また早期解決のために防災無線を活用して住民の方々にお願いしてはどうかということでございます。これにつきましての教育長のご回答をお願いいたします。
また、最近保護者の生徒送迎がふえる傾向が多く見られますので、学校の先生より保護者に、子どもの通学は健康と体力づくり等も伴います大切な通学時間であるとお話をすると、地域の不安を求める父兄が多く、我が子は親が守らなければと話す親が多いということでございます。
引き続きまして、総務部長にお聞きいたします。
合併をして3年を迎えましたが、今世紀前半にも発生すると言われている東南海・南海地震や最近の異常気象などで各地にも相当の被害が出ております。痛ましい事態となっておりますが、災害はいつ発生するかわかりませんが、市内では地域住民の方々がどのような取り組みをされているのかについてお聞きをいたします。
ほかの市町村では設置をしてある防災無線の有効利用をして、市の大きな行事やイベントや祭典などの人集めに対しても多く活用していると聞いております。また、ことしの春ごろ多発の不審火においても、行政側より情報が遅く市民の皆さんが不安を抱き、市民に一刻も早く情報を流して、市民の不安を解消してほしいとの多くの声がありました。
なお、私は警察署の方にもお話を聞きに行きますと、自然災害などだけではなしに人的な災害、被害も含め、この点について個人情報や人権問題にかかわらない以外は、より協力的な支援対策として受け入れを望んでおられるということであります。市としてのお考えをお聞きいたします。
最後に市長さんにお聞きいたします。
宇陀署と桜井署の統合計画があり、より市民の不安が多く感じられ、安心して住みよい治安づくりを目指し、また災害にも強いまちづくりのためにも宇陀市として統一した防災無線の活用体制を強く望みたいと思いますが、市長のお考えをお聞きし、私の1回目の質問を終わらせていただきます。
議長(玉岡 武君)
向出教育長。
教育長(向出 公三君)
18番、泉岡議員の質問にお答えいたします。
質問内容は、子どもの安全・安心の確保、特に不審者に対する保護者の不安解消のために既設の防災無線を活用してはどうかということについての質問だと思いますので、その点についてお答えを申し上げたいと思います。
まず、防災のうち市内の校、園、所において気象警報が発令された場合、どのように対応するかはマニュアル化をしておりまして、既に保護者にも周知されているところでございます。
その流れといたしましては、警報が発令されると本庁危機管理課から連絡が入ってまいります。これを学校教育課から各校、園、所に連絡し、それぞれ校、園、所はマニュアルに基づいて対応を行っております。また、校、園、所においても並行して警報発令の情報を独自に把握し、迅速に対応しているのが現状であります。
その対応の結果は学校教育課に返送されまして、最終的には県の教育委員会に報告することとなっております。
さて、ご質問の防災無線の活用についてでありますが、不特定多数の方に一斉に周知できる意味で大きな役割を果たしていることは十分に認識しております。しかしながら、気象警報発令時の対応について、学校等の置かれている状況がそれぞれ異なることから、各校・園・所長は独自に状況を判断し適切に対応することが基本となっております。
このため、地区内で防災無線による一斉周知をした場合、校、園、所が独自に対応することがあたかも同一に対応したかのような受けとめ方をされるという場合もありますので、保護者や地域の方にむしろ混乱を生じさせることも懸念されます。
したがいまして、防災無線の積極的な利用は現在のところ視野には入れていない状況にあります。
なお、子どもの安全については地域の皆さんや多くのボランティア、行政機関等に支えられておりまして、警報時のみならず平常時の安全対策についても引き続きご理解をお願いしているところでございます。
次に、不審者情報に係る防災無線の活用でありますが、現在、奈良県教育委員会、奈良県警察本部、県内市町村教育委員会において不審者情報システムを構築しておりまして、不審者発見、児童への不審行為等の発生があると市民、保護者、教職員から学校長、園長、所長及び所轄警察に通報されてまいりますが、時には直接教育委員会に通報されてまいることもございます。
原則として、通報を受けた校、園、所及び警察署は不審者情報の詳細を教育委員会にファクスあるいは電話にて連絡を行うこととなっておりますが、情報の連絡を受けた教育委員会は市内全校、園、所、スクールガードリーダー等に不審者情報を伝えることとしております。
このほか、市教育委員会は不審者の情報の連絡を受けたときは、指定の不審者情報連絡票により県教育委員会学校教育課生徒指導係に連絡することとなっておりまして、県教育委員会は不審者情報ホームページ情報を掲載し、公表いたします。県警察本部少年課との連絡もいたします。また、緊急広域連絡ファクスによりまして県内全学校、県内全市町村教育委員会に情報連絡等を行うようなシステムが構築されておりまして、情報の提供やあるいは安全対策の連携を行うこととなっております。
また、各校・園・所では年間計画の中で緊急時の訓練が位置づけられて、実施もされております。
なお、議員ご質問の防災無線による不審者情報等の周知についての活用についてでありますが、原則、防災無線は災害のための無線として活用されておりますので、市民の混乱も予想されることから現状ではこの種の事案については活用しない方針であるようでありますけれども、今後、関係機関と協議しながら緊急時の保護者に対する対策の不十分である現状から、今後、安全を最優先して最善策を検討してまいりたいと考えております。以上で答弁といたします。
議長(玉岡 武君)
向田総務部長。
総務部長(向田 博君)
私の方は、災害に対する危機管理と防災無線についてのご質問がございました。
大規模な地震等の自然災害が発生しますと、発生直後の対応につきましては行政は限界があり、被害を軽減させるためには地域住民による自主防災組織が必要となります。
議員からお話もありましたが、国内、国外でも大地震が相次ぎ、地球温暖化が危惧される中、自然災害は決して他人事ではなく、いつどこでも自分の身に起こり得るものだと認識を持っていただくため、自治会等に自主防災組織の結成をお願いしているところでございます。
現在までの地域の取り組みといたしましては、防災訓練等が19年、昨年から9団体が実施しており、今後数団体が訓練を予定しております。この訓練につきましては市の担当、地元消防団、また広域消防の参加によりまして実施をされております。
訓練の内容につきましては、広域消防より自主防災組織の結成の意義や活動内容の説明、及び住宅用の火災警報器に関する説明、また避難訓練と炊き出しによる訓練や消火器の取扱訓練やバケツリレーによる消火訓練、さらにはAEDを使った心肺蘇生法の訓練や起震車による地震の体験などの住民の皆さんが気軽に参加、体験できる訓練を実施しております。
また、自治会独自におきましても災害時に安否確認ができますよう防災カードの作成に取り組んでいる地域もございます。今後さらに、地域の実情に合った取り組みを進めまして、防災意識の高揚に努めてまいりたいと思っております。
2点目の防災無線のご質問でございますが、宇陀市の防災無線につきましては、火災発生及び災害発生時に消防団員の召集及び市民に災害発生を周知していただくために設置したものであります。
防災無線の設置状況につきましては、大宇陀区におきましては平成4年から5年に設置され、屋外の拡声機が28台設置されております。次に、菟田野区におきましては設置年度が平成13年から14年度でございまして、菟田野区におきましても屋外拡声機による放送でございまして、37基設置されております。次に、榛原区におきましては設置年度が平成12年でございまして、屋外拡声機が52基設置されております。最後に室生区でございますが、設置年度は早く、平成2年から平成4年でございまして、2140基が全戸に設置されておるような状況でございます。
このような状況でありまして、旧町村での整備状況が異なっておりまして、今申し上げましたように室生区におきましては地形上、屋外の受信機では情報伝達ができないということから、個別受信機を各戸に設置しております。
現在、緊急時以外の運用状況につきましては、昼及び夕方の時刻のお知らせや選挙の投票日におけるお知らせ、また人権啓発などについて告知を行っておりますが、これにつきましても旧町村の運用状況を引き継いでおりまして、各区においての放送内容が違っておりまして、現在統一されていないような状況でございます。
また、11月からケーブルテレビの自主放送が稼働されることによりまして、行政のお知らせやイベント情報等につきましてはケーブルテレビを活用した情報伝達に移行され、さまざまな行政からの情報提供が可能となっていきます。議員ご指摘の放送につきましては、防災と緊急情報を目的として設置されたものでございまして、今後関係機関と協議をいたしまして、統一したマニュアルを作成して検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解の方をよろしくお願いしたいと思います。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
私にお尋ねでありますけれども、先ほどから各部長の方でいろいろと防災無線についてのお答えをいたしました。合併前の旧町村の防災無線のいわゆる取り扱いにつきましては、行政情報の伝達なりいろいろそれぞれによってまちまちだったと思います。こうして一つの行政体になったのでありますから、それぞれのところでまちまちであったらこれはまた困るわけでありまして、議員のおっしゃるように、やっぱり統一した情報というものを提供していかないかんということは私たちも認識をしております。
遅きに失した感はありますけれども、これからケーブルテレビも稼働いたします。例えば、防災とか治安とかそういった緊急時におけるところの伝達、そしてまた、あるいはそれは例えば無線であるとかイベントとか行事とかそういうものはケーブルテレビでもって報告をするとか、いろいろと行政無線の使い方というものをおっしゃるように統一したマニュアルをちゃんとつくって、そして住民の皆さん方が戸惑わないように安心して暮らせるような情報を提供していきたいなと。
ちょっと先ほどのお話にありましたように、私は遅きに失した感があろうかなと思いますが、できるだけ早くそういうような取り組みをしていきたいなとこう考えております。
議長(玉岡 武君)
18番、泉岡議員。
18番(泉岡 正昭君)
教育長にお尋ねいたします。
ただいま教育委員会から県の対応、また教育委員会の対応、また警察署の対応と、なるほど石橋をたたいて文書で走るのはよろしい。しかし、事態はいつ起こるかわかりません。
私の申しておるのは、やはり緊急時にはそれはマニュアルでいろいろ県、教育委員会、学校側と対応するよりも、やはり何といっても地域住民の協力が一番ではないでしょうか。私は、ある施設は有効に使ってもらったら、ただいま市長、総務部長の答弁の中に前向きなお話を聞きましたけれども、いわば市内の小学校の登下校時におきましても危険な場所が大いにあるわけでございます。河川また水路、山崩れ等の発生するところが多くあります。
やはり、警報が出たときに生徒を学校側が下校させるわけでございますので、また家庭においても留守の家庭もあります。やっぱりそういう点におきましても学校側はいろいろ把握をしていただきまして、より安心な子どもたちを育てていくために教育委員会といたしましても迅速なる働きかけをやってほしいと願うわけでございまして、また例えばでございますが、やはり情報を聞くというのは昔のことわざのあるとおり、目と耳と口とあれば昔の人は字はわからなくても江戸まで行くということわざがあります。
だから、災害時におきましても広報等に避難場所などを書いてもらっていますが、やはりこれも読める人も読めない人もおります。やはり防災無線を使って耳に周知していただければ、あそこやな、ここやなと、これは市民がすぐわかるわけでございます。今後とも教育委員会並びに行政側が前向きに検討していただくということで、これで発言を終わりますが、教育長、その点についてひとつよろしくお願いいたします。答えは結構です。
議長(玉岡 武君)
泉岡正昭議員の質問が終わりました。
ここで5分間休憩いたします。時間厳守でお願いいたします。
午後4時23分休憩
午後4時31分再開
議長(玉岡 武君)
それでは再開いたします。
続きまして、12番、坂本徹矢議員の質問番号4番「宇陀市の公共事業における最低価格について」の質問をお受けいたします。
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
12番、坂本です。
通告してあります宇陀市における公共事業の最低価格について、質問させていただきます。
近ごろ、宇陀土木並びに東部農林で談合があったということで、関係業者が6カ月の指名停止と。宇陀市もそれに倣って6カ月掛ける4分の3ですか、という形で指名停止になったわけでございますが、宇陀市においては談合はないと僕は信じるところでございます。
そして、入札のときに設計価格というのがあり、その設計価格の後、予定価格というのが、その会議において今回どのパーセントで予定価格をするかというくじを引いて決めるらしいですけれども、そのときに宇陀市においては最低価格というのも決められているので、今の時点だと応札した後にその最低価格を公表すると聞き及ぶわけでございますけれども、最低価格というのは予定価格と比べて15%から18%ぐらいの違いがあると、これも聞くわけでございますが、事前に公表することにおいて、高落札にならなく80%前後ぐらいの落札率にもなると思うし、また多分こんな業者は宇陀市にはいないと思うわけでございますけれども、最低価格は決めてあると、それを公表していないから、ちょっと職員さんに今回最低価格どれぐらいとか聞くおそれもあるし、宇陀土木でそういう職員さんがおったということですけど、僕自身あの職員さんをよく知っていますねん。だけど、ほんまにまじめな人ですけど業者のしつこい誘惑に負けたというのか、そういう形で漏らしたのかなという点もありますので、宇陀市においてもそういう可能性もなきにしもあらずということで、職員をそういう業者から守るという意味も込めて、最低価格を入札前に公表してはどうかなと思うところでございますし、その点、土木部長並びにその判断を下せるのは副市長さんか市長さんだと思いますけれど、その最低価格を応札前に公表することはできないのか、土木部長さんの答弁の後に責任ある人の答弁をいただきたいと思います。
そして、6月にちょっと一般質問をさせてもらったときに、市長さんには頭の中には企業誘致はちょっと難航しているので、刑務所を宇陀市にどうですかということで質問させていただいたわけでございますけれども、市長さんの頭にはちょっとそれはなかったような形ですし、僕自身、交通刑務所だったら宇陀市の市民の方にご理解をいただいて、これは書類を見ると五、六十市町村が応募しているという形で、なかなか遠い話にはなるらしいですけど、前向きに交通刑務所を誘致というのも考えてもいいかなと。
そのときの経済効果をちょっと今回9月の定例会で答えが欲しいということを言ってありましたので、それとあわせて答弁のほど、よろしくお願いいたします。これで第1回目の質問を終わります。
議長(玉岡 武君)
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
それでは、坂本議員の宇陀市の公共事業における最低価格についてというご質問にお答えしたいと思います。
公共工事における最低制限価格とは、あらかじめ設定する一定の基準価格、最低制限価格を下回った入札があった場合に、その入札者を排除する制度であります。この価格は、工事品質の確保及びダンピング防止を目的として設定されたものであります。
最低制限価格の設定は、直接工事費、共通仮設費、現場管理費相当額及び一般管理費等のそれぞれに一定の割合を乗じて算出した額であります。
宇陀市では現在、入札、契約における透明性の確保、公正な競争の促進及び不正行為の排除を目的として、工事の設計価格の事前公表をしております。また、工事の品質の保証、安全の確保等をかんがみ、最低制限価格を設けている工事に関しましては入札時に開札後に公表しております。事後公表であります。
最低制限価格の事前公表は県や5市、奈良市、五條市、天理市、大和高田市、大和郡山市等であります。宇陀市、生駒市、橿原市では事後公表をしております。
このように、県内でも最低制限価格の設定、公表に対しましては対応がそれぞれ異なっているのが現状であります。県では今年度から最低制限価格を事後公表から事前公表に変更しましたが、予定価格も事前公表しているため入札価格の有効な範囲、最高額と最低額を表示する、が事前に示されることから、競争原理が十分に働いていないと考えられる結果、最低制限価格の同額入札によりくじ引きで決定する、が生まれております。
宇陀市といたしましては、工事入札参加者に詳細な計算の上で工事価格の見積もりを希望し、経営と技術にすぐれた業者を育成し、地域社会に貢献していただくことを目的としています。今後はこれらの入札結果を分析しながら、検討すべき事象があれば入札制度改革に取り組んでいきたいと考えております。
なお、今年度から8月ではありますが和歌山県につきましては最低制限価格の公表をやめてきております。現状はそういう状況でございます。以上です。
議長(玉岡 武君)
副市長。
副市長(森田 博君)
私から、ただいまの質問に対しまして回答させていただきたいと思います。
このような最低制限価格を設けるかどうかにつきましては、指名審査委員会がございます。これは、主に各部長と私とで構成しておるところでございまして、私がそれの委員長をやらせてもらっているところでございます。
最低制限価格を設けるか設けないかという議論はしておるところでございまして、やはり先ほど部長が申し上げましたように、最低制限価格を事前公表した場合にやはり競争原理が非常に働きにくいというか、そういう思いをしておるところでございます。
特に、県あたりが事前公表をしておるところでございますけれども、やはり最低制限価格を事前公表しますと、その最低制限価格の少し上の価格でその参加者全員が価格を入れまして、それが結局抽せんされて決まるというかそういうような弊害もございますので、やはり今のところ事後公表という形で対応させてもらいたいと思っておるところでございます。
また、一番最近では生駒市が、いろいろそれなりの入札制度の見直しがされておりまして、その生駒市におきましても事後公表というような形で対応しておるところでございまして、現在は事後公表というような形で対応していきたいと思っております。今後また事前公表するかどうかにつきましても、いろいろ検討させてもらいたいと思っております。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
民間と公共、例えば僕が仮に家を建てるとか何か工事をする場合においては、仮にきちっと業者から見積もりをとって、それで予算がないから負けていただきたいというような形でその業者に渡す。それと、公共の仕事の場合においては設計価格というものがあって、その次に予定価格を今回98ぐらいでいこうか、97.5ぐらいでいこうかと三つぐらいに決めて、指定協議会ですか、その中で今回どれにしようかとくじを引いて、それに当たったら98%で今回予定価格にする。そして、最低価格というのも大体そこから18%ぐらいに下げて、最低価格というのはグレードを落とさなくてその仕事をできる金額と聞いていますけれども、それが80%ぐらい。この間、何であれだけの間の差があるのが、その辺が僕は民間としては納得のいかないところです。
そうだったら、きっちりこの仕事はこれぐらいでいこうという適正な金額を出して、それに対して入札をする。それは事前公表でもいいと思うし、応札後の公表もいいけど、予定価格と最低価格の開きがあり過ぎるのを、それをどうして行政が決めてあるのか部長、答弁ちょっとお願いしますわ。
議長(玉岡 武君)
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
設計額の公表は行っております。最低制限価格の設定をした中で、それぞれ企業が努力をしていただいて、例えば100万円の工事であれば80万円で応札していただく方もおいでになろうし、85万円の方もおいでになろうし、例えば90万円の方もおいでになろうと思います。それらの中で切磋琢磨をしていただいて応札をしていただくというような形をとっております。
最低制限価格というのは、基本的に、先ほども申しましたが、品質の確保とダンピングの防止、そこに働くそれぞれ労務者等も安ければ安い賃金で働かなければならないというようなことの防止も含めて、最低必要であろうと思われる金額、先ほども言いましたように直接工事費とか現場管理費、それぞれのものに率を掛けたもので最低制限価格を求めた中で事後公表という形をとっております。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
6月に質問をしたやつの答弁をちょっと済みません。
議長(玉岡 武君)
中尾財務部長。
財務部長(中尾 辰彦君)
ただいまの6月の定例会におきまして、刑務所誘致についてご質問があったかと思います。その関係でご答弁をさせていただきたいと思います。
経済効果全般といいますと我々専門ではございませんので、とりわけ刑務所ができることによりまして効果があると思われますのは、交付税と税金関係かなとこういうふうに思いますので、そちらの立場での答弁とさせてもらいたいと思います。
刑務所ができるということは当然受刑者が入ってこられる。定住人口がふえる。あるいはそれに携わる職務の方、刑務官ですね、刑務官の家族等々の方が何名かは転入されてこられるということで、交付税、住民税等々の影響額が出てくると思います。
ただ、この刑務所の規模といいますか、どれだけの規模あるいはどの場所にできるかといったことで、それぞれ条件によりまして非常に想定額が設定しにくうございますので、宇陀市の場合どれというお答えはちょっと控えさせていただいて、参考までに、昨年20年ぶりに山口県の方に新しく刑務所が設置されたようでございます。山口県の美祢市に収容定員というんですか、受刑者1000名を入れられるという施設ができたようでございます。そこに関係職員250名ほどもふえたというふうなことでお聞きしております。
この市を例に取りますと、交付税で1億円余し、それから市民・住民税で4000万円ほどの増収になったとこのようなことが公表されております。
私どもの方はあくまでこれを参考というふうなことで、これ以上の具体的な数値、宇陀市に置きかえた数値はちょっとご勘弁を願いたいとこのように思います。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
先ほどの説明を聞いてもまだ納得できていませんのは、最低価格と予定価格の開きがあり過ぎて、何でそれがそんだけ開きがあるんだったら、初めから適正な金額を出して、それで応札をしていただけたら高い落札率にもならなくて、業者の方もそれで生活できる金額だからと思うねんけど、その二つの違いの率のあるのがあり過ぎるので、これは3回目の質問になりますので最後に土木部長、予定価格と最低価格とのパーセンテージの違いだけ、これぐらい違いますというだけ最後に答弁いただきたいと思います。
そして、僕は先ほども言ったような事情で職員も漏えいしないように守れる、そして高落札ではなしにみんな業者が生活できる、最低価格はやっぱり応札前に事前公表というのか、それをすべきだと思いますけれど、これはもう前向きに一遍やってみて、あかんだらまた次に変えたらよろしいですがな。
だから、何でも仮に県かって最初その最低価格をこしらえて何か不都合があったからやめた。だけどまたやると。一遍決めたからそれがずっと何十年やっていかんなんということもないから、一遍どのようになるかわからないから一応最低価格を応札前に公表すると。そしたら何か不備出ますやん。それからまた考えたらいいことで、一遍やってみてくださいよ。それで最後の質問とします。
議長(玉岡 武君)
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
それぞれ、例えば予定価格と最低制限価格は幾らの率で幾らになりますというのは工事の内容によって異なりますので、必ずしも何%といったご答弁はできないと思います。
それで、今申されましたように、一度やってみるというのも一つの方法かと思うんですけれども、現在、県が一度最低制限価格の公表をしていまして、一度副市長が答えましたように、一つのところに並んでくじ引きになるというような状況の中で一たんやめて、それでこの間、宇陀談合等ございまして職員の逮捕者が出たということで、今坂本議員が申されましたように、非常に職員に不利益をこうむるというような状況の中で再度公表に踏み切ったというような状況でございますので、その辺の動向を見ながら必要であるというような状況になれば、指名審査会等で検討を加えて市長に提言をした中で、制限価格の公表というような状況になるかもしれません。現在のところは公表しておりませんので、また指名審査委員会の中で副市長も含めて検討の材料にしたいと思います。以上です。
議長(玉岡 武君)
12番、坂本徹矢議員。
12番(坂本 徹矢君)
土木部長に予定価格と最低価格を仕事によって違うので言えないと言いましたけれども、今までの事例がありますやんか。大体これぐらい違いますかというのは多分僕はわかると思いますので、そのパーセンテージだけをちょっと言っていただきたいと。それで最後に市長、今言った最低価格の公表を市長はどう思ってはるのかと。これだけ済みません。
議長(玉岡 武君)
答弁を求めて、質疑を打ち切りますから。
南土木部長。
土木部長(南 幸男君)
先ほど申しましたように、例えば15%とか20%とかという答弁をしますと、必ずしもそれには一致しない部分もございますので、それを申し上げますと本会議で出てきた答えが宇陀市中に出回る可能性もあるので、パーセントだけはお答えを控えさせていただきたいというふうに思います。
ところが、適正な価格の中で仕事のできる範囲の中でのパーセントを決めておりますので、宇陀市だけ特別扱いをした状況ではないということだけお答えさせていただきます。以上です。
議長(玉岡 武君)
前田市長。
市長(前田 禎郎君)
最低制限価格の問題は、指名審査会でいろいろとご議論をいただいて決めていきたいなということでありまして、先ほどの話にありますように、いろいろと検討してみたいという話。
私は一つはいろんな方法があるんだろうと思います。
最低制限価格を事前に公表するとか事後にするとかいうのはいろんな状況があると思うんですが、事前にしておくということになりますと、ざっと横並びに並んでくじ引きをせんなんと。くじ引きの強い人たちはどんどんどんどん上がり、そういうような弊害も私はあるんではないかなと。
あくまでも最低制限というのは、おっしゃっておりますように品質を確保するとか我々の望んでいるようないわゆる工事というものをしてもらいたいんだということで、それを逸脱してもらったら困るんやと。安ければいいんだという話ではないんだということで最低制限価格を引いているわけなんですけれども、それが結局今言っておるように事前公表をするか事後公表をするかの問題だと思いますので、その辺のところはちょっとまたいろいろと議論を重ねていきたいとこのように思います。
議長(玉岡 武君)
坂本徹矢議員の質問が終わりました。
本日の会議時間は、会議規則第9条第2項の規定によりまして、あらかじめ1時間延長として午後6時までといたします。
議長(玉岡 武君)
続きまして、1番、井谷憲司議員の質問番号5番「放課後子どもプランの取り組みについて」の質問をお受けいたします。
1番、井谷憲司議員。
1番(井谷 憲司君)
失礼いたします。
議席番号1番、井谷憲司でございます。ただいま議長より許可をいただきましたので、事前に通告いたしました放課後子どもプランの取り組みについてでございますが、早速質問に入らせていただきます。
この放課後子どもプランの取り組みについては昨年の6月定例会で一度一般質問をさせていただきましたが、そのときいただいたご答弁については非常に手ごたえのある内容であり大変期待できるものと考えておりました。そこで、1年を過ぎ、現在ではどのようなお考えか質問させていただこうと考えた次第でございます。
ご承知のように、これは国が昨年平成19年度から市町村に対して、全小学校区において文部科学省の放課後子ども教室推進事業と厚生労働省の放課後児童健全育成事業、これは学童保育ですが、この二つの事業を一体化あるいは連携して実施する総合的な放課後対策事業の策定を求めたものですが、ある意味では国で一本化したものを自治体におろしてくるならわかりますが、連携が難しい縦割り行政の中、二つの省庁のそれぞれの役割、目的が異なっている事業を一本化することは大変困難なことであると思います。
しかしながら、この放課後子どもプランをスタートし、軌道に乗ることができれば、地域のたくさんの方々とのコミュニケーションの深まり、そして日ごろの教育に加えて子どもの協調性、社会性をさらに育成し得る画期的な取り組みであると考えております。
そこで質問いたします。
この事業に対して何らかの進展があったのか、もしくは進展がなかったのか。そして、進展があればどのような状況なのか、なければ現在のお考えをお聞きしたいと思います。
これで、第1回目の質問を終了させていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(玉岡 武君)
巽教育委員会事務局参事。
教育委員会事務局参事(巽 幹雄君)
教育委員会事務局の巽と申します。どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、井谷議員さんからのご質問にお答えを申し上げます。
放課後子どもプランにつきましては、放課後児童クラブ及び放課後子ども教室で構成をされております。放課後児童クラブは、昼間仕事等により保護者のいないおおむね10歳未満の児童に対して生活の場を提供する事業でございます。一方、放課後子ども教室は、地域の方々の参画を得て、すべての子どもに放課後や週末を安全で安心な活動拠点を確保し、さまざまな体験活動や学習活動を行う事業でございます。
そこで、お尋ねの宇陀市におきましては、今年度から退職された教員あるいはNPO法人等々の参画を得て、大宇陀小学校区を初め市内5小学校区で放課後子ども教室を開設し、勉強やスポーツ、文化活動等に取り組んでおります。
なお、放課後対策につきましては保護者等のニーズ、これまでの活動実績など、放課後児童クラブと放課後子ども教室、両事業の目的や性質が異なることから、一体的あるいは連携して実施することに課題があります。今後、国が示すように放課後子ども教室をすべての小学校区で実施できるよう、さらに事業の周知を行い、また地域の方々のボランティア等の協力者の確保を図り、そして取り組んでいきたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
議長(玉岡 武君)
1番、井谷憲司議員。
1番(井谷 憲司君)
ありがとうございました。
本当に子どもを支援していく事業というのは、名前の違いというのもあるんでしょうけれどもたくさんあります。それぞれ今もあったように放課後児童クラブであったり放課後子ども教室、またほかの事業として学校支援地域本部事業とかいろんな内容の事業というのがあって、それぞれをまず私たちもしっかりとその趣旨であったり内容を理解していかないといけないなというのはあるんですけれども、奈良新聞の記事にもあるんですけれども、さまざまな方向で実施しているのが約7割というふうにはあるんですけれども、やっぱり非常に内容的に連携していくとかいう大変さは今もご答弁にありましたけれども、そういった連携の大変さとかいう部分での問題点もあるという話だったんですけれども、そういったことに関して、本当にスタートされているということをお聞きして、今ある意味安心というかは感じます。
当然こういった難しい事業、子どもや保護者や先生を対象に、また地域の人々を対象に行うものですから、一朝一夕でいくものではございませんし、すぐに理想的な形にいくものではないというふうに思います。ただ、スタートしていく中で、その課題が見つかったり問題が見つかってくるというものであるというふうには思うんですけれども、今ございました連携の方での今後の課題というのはあったんですけれども、具体的な、それ以外の問題点や今後の課題とか、こういうふうにやっていきたいとかいうような、また後ほど最終的に教育長から方針というのか考え方をまたお聞きしようと思うんですが、局長もしくは参事の現場での今の段階での問題点、もしくは課題点というのがほかにございましたら、さらにお聞かせいただければと思いますが。
議長(玉岡 武君)
巽教育委員会事務局参事。
教育委員会事務局参事(巽 幹雄君)
それでは、お答えを申し上げたいと思います。
先ほどもちょっと触れましたけれども、放課後児童クラブとそして放課後子ども教室を総合的に一体的に実施するために、その課題あるいは今後の問題点でございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、児童クラブというのはあくまでも生活の場を提供する、そしてその生活の場を提供するために開設日数ですね、これも年間242日以上、そしてまた指導につきましてもカリキュラム等々で進められており、また費用負担も必要でございます。
一方、子ども教室につきましては遊びの場の提供であるということで、開設日数も年間35日以上、そして指導者につきましても地域のボランティアの方の参画を得ながら現在行っております。
先ほど申しましたとおり、今後これらを総合的に一元化するためには、今申し上げました最低限の問題を整理する必要があろうかと思います。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
1番、井谷憲司議員。
1番(井谷 憲司君)
ありがとうございます。
やはり、考え方という部分でこれはもうしようがないのかもしれませんけれども、やっぱり行政の現場での考え方とまた自分たちが考えていく一つの理想を何とか現実を理想に近づけていこうというそういう意味での思いという部分ではどうしても違いが出てくる、これはいたし方ないことやというふうに思います。
当然いろんな制度にそれを当てはめていこうという行政の思いというか、また上から来るものを何とか進めていかないといけないというふうにいう中で、ある意味その形に何とかおさめていこうという思いがあるものとは思います。やっぱり自分たちはそういう、国でもいろんな資料は出していますけれども非常に言う方は簡単やというふうに思います。実際に現場でする方は非常に困難であるというふうに思います。
やはり自分が考えていた状況というのは、やはりその地域の人と、また学校の先生方、そして保護者とみんなで一体となって子どものために何かできないかというところでいろんな知恵を出し合い、教育委員会、行政の方から押しつけになるのではなく、そういう場をつくることによって、そこから地域の方とか皆さんでいろいろ検討しながら盛り上げていっていただけるようになっていければというふうに、本当に理想と言われればそれまでかもしれませんが、そういうふうに何とか持っていけるように、それに対して何かできる補助であったり、決してお金の部分だけではなくして行政としてできることは何であろうかという部分でタッチしていくような形で、一緒になって協力また連携をしていけないかなというふうに考えております。
また、本当に自分もそういった地域の方々やボランティアの方々にもやっぱりいろいろ協力も、自分の議員という立場でのお願いもしていかないといけないというふうにも考えています。しっかりとまた協力もさせていただき、また要望もさせていただきながら、いいものがさらにできるようにしたいと思うんですけれども、教育長、最後どのようにお考えか教育長のお考えをお聞きして、今回の一般質問を終了させていただきます。よろしくお願いいたします。
議長(玉岡 武君)
向出教育長。
教育長(向出 公三君)
議員が指摘されますように、いろいろな方策が講じられているわけであります。今日の児童・生徒の状況を見てみますと、非常に体験が不足しておるというような現状が多々見受けられるわけでありますが、今の放課後プランあるいは子ども教室等々において、文化あるいは体育あるいはそれ以外の活動を通じて生活体験を蓄積していくと。それによって、生きる力がはぐくまれていくのではないのかなというふうに思っておるわけでありますが、理想というような形ではなかなか申し上げにくいところでございますけれども、現在、今参事が申しましたように子ども教室につきましては全校に場所が設定されるならば全校に普及させていきたいというふうに考えております。なお、子どもプランにつきましては若干その経費の負担等々がございますので、同一の場所でその活動をするということについては非常にちょっと格差がありまして実施しにくい部分がございますので、まず当面子ども教室を全校に普及させてまいりたいなというふうに実は思っております。
なお、ちょっと参考までに申し上げますが、放課後子どもプラン、つまり学童保育は昨年の12月に調査されまして本年の6月23日に公表されたところでございますが、議員もご承知のことだと思いますけれども、全都道府県で子どもプランと子ども教室とも両方実施している小学校は4153校、16%というふうに聞いております。また、子ども教室のみしか実施していないという学校は1554校で0.6%、子どもプランのみ実施しているというのが1万840校ということで46%実施しているということでございますので、これはなぜ実施できないのかというこのことについての理由を見てみますと、指導員の確保が非常に困難であるということがまず1点、2点目は実施場所の確保が困難であるというのが2点目でございます。その次が、予算の確保が非常に難しいとこういった部分で、なかなか実施に踏み切れないというのが現状でございます。
しかし、今申しましたように、市といたしましてはできるだけ子供たちの健全育成のためには全小学校において実施できるような方向で進めてまいりたいなというふうに考えております。以上でございます。
議長(玉岡 武君)
1番、井谷憲司議員の質問が終わりました。
議長(玉岡 武君)
お諮りいたします。
一般質問の途中ですが、残り2名の方からの質問が予定されており、本日中に終了できない見込みであるため、本日の会議はこれで延会したいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
議長(玉岡 武君)
異議なしと認めます。
よって、本日はこれをもちまして延会とすることに決しました。
次の本会議は、9月25日午前10時から再開いたします。
本日はこれで延会といたします。
大変長時間、ご苦労さまでございました。