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女人高野日本遺産協議会
「女人高野」が日本遺産に認定されました
「女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~」
として、令和2年に日本遺産認定を受けました。
主な構成文化財は、以下のとおりです。
宇陀市:室生寺、佛隆寺、大野寺、安産寺
大阪府・和歌山県:金剛寺、天野街道、高野街道、慈尊院、槇尾道、町石道、不動坂口女人堂ほか
また、それら構成文化財の所在地である4市町(宇陀市、河内長野市(大阪府)、九度山町(和歌山県)、高野町(和歌山県))で、「女人高野日本遺産協議会(事務局・河内長野市)」を組織し、「女人高野」日本遺産の啓発活動などを行います。
ストーリー
高野山は、近代まで「女人(にょにん)結界(けっかい)」が定められ、境内での女性たちの参拝は叶わなかった。そんな時代にあっても女性たちの、身内の冥福(めいふく)を祈る声、明日の安らぎを願う声を聴いていた、「女人高野」と呼ばれるお寺があった。
優美な曲線を描くお堂の屋根、静かに願いを聴いている柔和なお顔の仏像、四季の移ろいを映す周囲の樹々、これらが調和した空間を『名所(めいしょ)図会(ずえ)』は見事に実写し、表現した。そこに描かれた「女人高野」は時を超え、時に合わせて女性とともに今に息づき、訪れる女性たちを癒し続けている。