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「女人高野 室生寺」が日本遺産に認定されました
~「女人高野」をテーマに新たな魅力の創造と地域の活性化を目指して~
宇陀市では、河内長野市(大阪府)、九度山町・高野町(和歌山県)と連携して申請しておりました「女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~」が、文化庁から令和2年度の「日本遺産」に認定されました。
今後は、文化庁の支援を受けながら、連携自治体と協力して広域観光での誘客、市内外での普及啓発などを行い、地域の活性化を図ってまいります。
室生寺
(宇陀市)
女人堂
女人道
(和歌山県高野町)
慈尊院
(和歌山県九度山町)
金剛寺
(大阪府河内長野市)
ストーリーの概要
高野山は、近代まで「女人結界(にょにんけっかい)」が定められ、境内での女性たちの参拝は叶わなかった。そんな時代にあっても女性たちの、身内の冥福(めいふく)を祈る声、明日の安らぎを願う声を聴いていた、「女人高野」と呼ばれるお寺があった。
優美な曲線を描くお堂の屋根、静かに願いを聴いている柔和なお顔の仏像、四季の移ろいを映す周囲の樹々、これらが調和した空間を『名所図会(めいしょずえ)』は見事に実写し、表現した。そこに描かれた「女人高野」は時を超え、時に合わせて女性とともに今に息づき、訪れる女性たちを癒し続けている。
日本遺産(Japanheritage)とは
地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するもので、ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことで、地域の活性化を図ることを目的としています。